幼い子供は本能や学習によって「できなかったことができるようになる」可能性を持っていますが、認知症や高齢者はそうはいかず、基本的に「できていたことができなくなる」方向へ進んでいきます。
人口ピラミッドは三角形が理想ですが、少子高齢化は逆三角形となります。
図形の性質を知らなくても逆三角形の構造を見ると「不安定」で「倒れそう」に感じられるでしょう。
本当にそうなんです。
「人手不足」といわれていますが、実際の人口に対する労働者の割合はほぼ上限に達しているため、そもそもまともに働ける人間が残っていない状況です。
人件費や待遇の問題ではない…
(働ける)人間がいないのです。
賃金を上げようが上げまいが、採れる人材がいない。
採る・採らないの問題ではなく、求人をかけても面接に来る人がいませんよね。
「引きこもりを働かせたところで役に立たない」とか「焼け石に水」というレベルではなく、本当に労働人口が足りていないのです。
従業員のクビを切れないのは、人員を減らしたらもう仕事が回らなくなるからです。
新人が入ってくる見込みもありません。
余分な人間など残っていないのです。
業務の効率化・自動化への投資
これまでずっと「労働者が大切にされていない」「技術者を軽視した結果がこのありさま」と思っていましたが、違うんです。もう「人間」を使ったところで労働力がぜんぜん足りないんです。
だから効率化や自動化のための機械やテクノロジーを重視するのですよ。
人間の問題じゃないんです…もはや。
どちらかというと私が考えていた通りのことが起こっています。
「自動化できるプロセスにいちいち人間を挟むな」って口癖のように言っていました。
「間違いや失敗の許されない『仕事』こそコンピューターに任せるべき」とも。
「体調や気分に左右される人間の『ヨシ!』などあてにならない」なんてことも。
「末期のオンラインゲームと同じ。そもそも新人がいない」。
それから……
「いずれ工業的に子供を作らなければならなくなる」と。
なんでこんなことになるのかというと……少子高齢化だからです。
人口ピラミッドが逆三角形に近づくにつれて手に負えなくなります。
この期に及んで楽観的でいられる人は幸せですが、そのしわ寄せはすべてピラミッドの「底辺」へと向かっていきます。
完全に逆三角形になったら、底辺ではなく「頂点」になるということがわかりますか?
新生児の人口を表すはずの底辺がなくなって「点」になってしまうのです。
そのときピラミッドは崩壊するでしょう……
誰も止めることはできないし、止める必要もないのかもしれません。
残念でもないし当然……
これがすべて妄想であればいいのですが。
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