アナログ接続のためヘッドセット自体には「側音」機能などないはずなのに、それが有効になっているように感じて無効化する方法を知りたがっている人がいます。
またサウンドデバイス側に側音機能が用意されている場合、それを明示的に無効化しても「なぜか自分の声が遅れて聞こえる現象」に悩まされている人もいます。
実はそれが「クロストーク」です。
ヘッドセットのケーブルか端子が接触不良を起こしたときや、ケーブルそのものの結線が悪い(不良品)の場合に発生します。
プラグを差し込む「深さ」を変えたり、プラグをゆっくり回して「角度」を変えたりしたときにひどい雑音が聞こえたり、左右の音量バランスが崩れたり、クロストークが変化したりすることを確認できると思います。
そういう場合は、適切な深さと角度に固定すると正常に音が出て、マイクの声が反響することもなくなる可能性があります。
普通にプラグを差したつもりでも、
・片方の音が聞こえない
・左右の音量バランスがおかしい
・常に雑音が聞こえる
・自分の話す声がエコーする
・マイクが使えない
・ボイスチャットの相手に自分のPCの音声が伝わってしまう
といった問題が起こるのは、ほとんどがクロストークが原因です。
アナログヘッドセットはケーブル1本でステレオ出力とマイク入力を伝送する構造上、再生のみのヘッドホンに比べてクロストークの問題が大きくなる傾向があります。
マイクの声がステレオ出力に乗って(漏れて)しまうのです。
クロストークは日本語でいうと「漏話」。
読んで字のごとく「漏れる」「話」。
ケーブルの中をそれぞれの音声信号がきちんと独立して流れているように見えても、どうしても一部が漏れるのです。
正常な状態でもクロストークは多かれ少なかれ発生しています。
ただそれが聞こえないほど小さなレベルなので問題にならないだけなのです。
ヘッドセットも大量生産される製品なので個体差があり、どうにもならないこともあります。
製造段階で1つ1つ検品しているとは限らないのと、不良品を再販している可能性のある店があるために同じようなトラブルを訴える人が多いのではないか……と私は考えています。
クロストークについては調べてみればわかることですが、さまざまな対策が講じられていても完全になくすことは非常に難しい課題です。
音質を重視する人はヘッドセットを選んではいけません。
必ず別途マイクを用意してください。
2022/08/19
ヘッドセットマイクの側音(サイドトーン・マイクモニタリング)と勘違いするほどクロストークが大きいものもある
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