🔗オーディオ延長ケーブルでクロストークが発生する…イヤホン直差しとは大違い
「オンボードサウンドが高音質とかおかしいだろ😅」という人は、フロントパネルのオーディオ端子から出力しているか延長ケーブルをつないでいるのではないでしょうか?
あるいは固定観念で「オンボは音が悪い」と決めつけていませんか?
パソコンのリアパネル、つまりマザーボード直差しで聞いてみてください!
物理的な問題としてリアとフロントではクロストークが天と地ほど違います。
端子の金メッキとか「伝送ロスガー」「電磁波ガー」「ノイズガー」という問題ではなく、延長ケーブルそのものがクロストークを増加させ音質の低下につながる要因なのです。
ステレオミニプラグは左右のグランドを共有しているアンバランス(シングルエンド)という構造上、クロストークが大きくなる傾向にあり、延長ケーブルにより接点が増えることでさらに悪化します。
パソコンのフロントパネルはマザーボードからケース内部を延長ケーブルで配線しているので、必然的にリアパネルより音質が悪化するというわけです。
クロストーク対策としてはバランス接続が有効ですが、ただプラグを変換すればいいというものではないので、バランス接続に対応したイヤホンとケーブル、それにデュアルチップ搭載のDACが必要です。
またインピーダンスの高いイヤホンやケーブルを使用することでも一般的な3.5mmオーディオ出力のクロストークを軽減できます。
イヤホンのケーブルは1.2mほどしかない短いものが多く、「届くから」といってデスクトップパソコンのフロントパネルに挿したり、「届かないから」といって延長ケーブルを使用したりすると音質の劣化を起こしやすいのです。
さらに難しい問題として「クロストークが大きいことが必ずしも悪いとは限らない」というジレンマがあります。
左右の音が適度に漏れているほうが「自然に」聞こえ、聴覚的には心地よいと感じる人もいるからです。
そういった現状からも「オーディオは良し悪しではなく好みの問題である」という結論に至ります。
物理的な音質と聴覚的な音質は同一ではないということです。
SHUREのSE215やSENNHEISERのIE100やfinalのVR3000などのイヤホンは(良し悪しは別として)手ごろな価格からFPSゲーマーの愛用者の多いイヤホンですが、ケーブルがやや短いため延長ケーブルを使用される傾向が強いです。
ちなみに私はKinera FreyaとTipsy TTROMSOを愛用していました。
どちらも半年以内に故障する残念なイヤホンでしたがメーカーに交換してもらいました。
2023年8月現在はTruthear HEXAを使用しています。
2024年10月、SeeAudio 麻婆豆腐とBravery'24を気に入って使用しています。
延長ケーブルがクロストークを悪化させてしまうので、イヤホン本来の音質を聴取できていないユーザーが相当いるということになります。
インピーダンスの低いイヤホンはホワイトノイズも目立ちます。
リアパネルにケーブルが届くイヤホンはめったになく、仮に届いても長さに余裕がなくて取り回しが不便なので、外付けのサウンドデバイスがなければ延長ケーブルはほぼ必須になってしまいます。
イヤホンに比べてゲーミングヘッドセットのケーブルは長いものが多く、余裕を持ってリアパネルまで届きます。
しかし1本のケーブルでステレオ出力とマイク入力を伝送する構造(いわゆるアナログ接続)は、音声が混信しやすい欠点を抱えています。
インピーダンスの低いイヤホンはホワイトノイズも目立ちます。
リアパネルにケーブルが届くイヤホンはめったになく、仮に届いても長さに余裕がなくて取り回しが不便なので、外付けのサウンドデバイスがなければ延長ケーブルはほぼ必須になってしまいます。
イヤホンに比べてゲーミングヘッドセットのケーブルは長いものが多く、余裕を持ってリアパネルまで届きます。
しかし1本のケーブルでステレオ出力とマイク入力を伝送する構造(いわゆるアナログ接続)は、音声が混信しやすい欠点を抱えています。
それで私はバランス接続のDACを実際に買って試してみました。
XDUOO Link2 Balという比較的手を出しやすい価格のものです。
無音時のホワイトノイズがまったく聞こえず、ALC1220よりもクロストークが抑えられていることがわかりました。
ALC1220の事実上の欠点は、「リアパネルにイヤホンのケーブルが届かない場合がある」ということだけですが、よりよいDACが存在することがわかったので考えを改めました。
長い間「ホワイトノイズはUSB DACの宿命である」と落胆していたところへの朗報です。
しかし重要なのは「オンボードサウンドに不満がなければ買わなくてもいい」ということです。
不満がある人は買えばいいし、すでに満足なら買わないほうがいいでしょう。
「高いものを買った達成感」から独特の体験ができるかもしれませんが、それ以上の期待に応じられる保証はありません。
オーディオが「沼」と呼ばれるのはそのためです。
不満がないのに衝動的に買うと後悔する……それが真実だと私は考えています。
音質は良し悪しではなく好みの問題だからです。
詳細なデータや客観的なレビューよりも自分で実際に聞いた印象を大切にしましょう。
誰かにそそのかされたり、ネット上の情報を鵜呑みにしたり、ゲーミングPCには必須だと勘違いしたりしてUSB DACやサウンドカードなどを増設すると、必ずといっていいほどノイズやソフトウェアのトラブルに悩まされる人がいます。
自分の耳で聞くのにどうして音質の良し悪しを他人に判断してもらおうとするのか疑問です。
そういう人は心が純粋で何でも信じやすいため、詐欺師にだまされないように注意しましょう。
必要のないデバイスを導入したことでオンボードサウンドよりノイズや遅延が大きくなることがあるし、PCの動作が不安定になったり、発熱や消費電力が増えたりとろくな目に遭いません。
ほとんどの場合、問題が起きているサウンドデバイスの使用をやめるだけで解決します。
値段の高いイヤホンが無条件に優れているわけではないというのが私の考えです。
高級なものよりも、普及している価格帯で競合製品の多いイヤホンこそ「万人受けする音質」を追求しているはずだからです。だいたい1万~3万円のミドルレンジが該当します。
イヤホンは値段が上がれば上がるほどメーカーの思想が色濃く出てきて、個性的な味付けが強くなる傾向にあり、必ずしも「音がいい」とはいえなくなってきます。
音質は価格に比例するわけではありません。
好みの問題です。
欲しい人は借金をしてでも買うし、興味のない人は百均で十分でしょう。
良し悪しとは次元が違うということを忘れないでください。
値段の高い時計が、安物よりも正確な時刻を示すわけではないのと似ています。
オーディオのノイズ対策として有効なのは、
・インピーダンスケーブル
・高級インピーダンスケーブル
・アース処理を行うこと
・ホワイトノイズのないDACを買う
というのが現実的です。
一部のサーバーやワークステーション以外のほとんどすべてのパソコンにはオンボードサウンドが搭載されています。
普遍的なものだからこそ怪しいソフトウェアを常駐させたり、「音質改善」といって余計なデバイスを買わせたりといった汚いビジネスが横行するのです。
どうしても今のPCの音質に不満があるのでなければ手を出さないほうがいいでしょう。
ノイズ対策を講じたあとは自分の好きな音楽やゲームを思う存分楽しんでください。
ALC4050HはTRX40チップセットとオーディオコーデックをブリッジするUSBコントローラーということで間違いない
— ;あす (@asperinsan) January 14, 2020
ALC1220を駆動させるのにUSB2.0が使われているだけ pic.twitter.com/FD2d8qV107
当時は調査が不十分でALC40XX系のオーディオの実態があいまいでしたが、大層なものではなくUSBでALC1220を動作させているだけです。
「オンボードグラフィック」というのは元来マザーボードに搭載されているGPUのことを指す言葉でしたが、CPUに統合されているものも慣例的にそう呼びます。
それとは別に専用のGPUを備えたのがグラフィックボード、ビデオカード、通称「グラボ」といわれているものです。
グラフィックの性能は「オンボ」と「グラボ」では比較にならないくらい大きな差があるので、高品質な3Dゲームにはほぼ必須になっています。
サウンドと同列に考えてはいけません。
最新の3Dゲームを「オンボードグラフィックで快適に」遊ぶことなど期待しないほうがいいでしょう。
オンボードグラフィックと10万円のグラフィックボードにはとんでもない性能差がありますが、オンボードサウンドと10万円のDACを比べても実効的な差はほとんどありません。
したがってオーディオに大金をつぎ込むのは「コスパ」としては最悪といえます。
よほどお金のあまっている人でなければ考えないほうがいい分野です。
理論上はフロントパネルの端子を4極に換えてオンボードのHDA/Azareaヘッダから4極バランス(GND分離?)になるようにシールドケーブルで配線すればそれなりに音質改善されるんでしょうかね。
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