理想や要求を抑えてわきまえたつもりになっても、自分の都合ばかり優先するからです。
自分から要求をする一方、相手の要求には応じようとしない……。
さまざまな理想や要求によって、実際に求められているというか潜在的な「多様性」が増大しても、その受け皿がないのでどんどん不寛容になっていくわけです。
理想を低くしたところで、その人自身の水準も低くなってしまうと、結局ほかの人の期待には応えられなくなるでしょう。
なんでも他人任せで自分を磨こうとしない人の理想など永遠に叶いません。
わかりやすい収入や学歴や身長で相手を選んでしまうのはそういうことです。
「多様性」を意識するせいで回り道をして二の足を踏んだ結果、競争に負けた人たちがひしめき合っている世の中……
誰も折れようとせず、ますます傲慢になり、孤立し、おかしな思想にとらわれていく……
多様性というのは意図的に作るのではなく、「結果的に」そうなるものであることが肝心です。
多様性を意識しているうちは多様性ではありません。
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