「オーディオケーブル」「AUXケーブル」「イヤホン延長コード」など呼び方は様々ですが、イヤホン直差しよりも音質が悪くなることが判明しました。
幻聴でも思い込みでもなく、本当に延長ケーブルによって音質は劣化しています。
クロストークがはっきりと聞こえます。
オンボードサウンドALC1220が圧倒的に優秀で、ホワイトノイズもないしクロストークも体感できません。しかし延長ケーブルを使うと劇的に悪化します。
ゲーミングオーディオデバイスはホワイトノイズもクロストークもひどい傾向にあります。
やはり見た目だけ豪華で中身は大したことないです。
オーディオテクニカとCableCreationの延長ケーブルを購入したのでさっそく聴き比べてみたのですが、いずれもクロストークが発生することを確認しました。
誰でも簡単にテストできます。
イヤホンを片耳だけつけて、反対側の音声を再生してみてください。
クロストークというのは反対側のチャンネル、つまり本来再生されていない音声が混ざって聞こえる現象のことで、SN比やダイナミックレンジのように「オーディオ機器の定量的な音質評価」として判断できる要素です。
「チャンネルセパレート」といいます。左右のチャンネルが混ざることなく適切に分離されているかどうかを示す度合いです。
イヤホンを右耳だけつけてLチャンネル(左)のみのサウンドを再生すると、ボリュームを上げていくにつれて本来は無音であるはずの右からクロストークによって漏れた音が聞こえるようになります。もちろん逆も。
パソコンのオンボードサウンドRealtek ALC1220は、イヤホンを端子に直差しした場合はクロストークが発生しません。たしかに無音です。
延長ケーブルをつないだときにだけクロストークが発生します。
意識しなくても普通に聞こえるレベルなので「劇的に悪化」と表現してもいいくらいの音質の変わりようです。
なのでALC1220が悪いのではなく、延長ケーブルが原因だということがわかります。
これは……大問題ですぞ……
イヤホンジャックがパソコンの背面にあるから延長ケーブルなしでは届かないんです!
その延長ケーブルによってクロストークが発生……音質が物理的に悪くなる……。
「イヤホン直差し」と「延長ケーブル使用」でこれほど変わってしまうなんて。
オーディオテクニカの「ヘッドホン延長コード 0.5m AT645L/0.5」のほうが、CableCreationのものよりもクロストークが明らかに小さいことも確認しました。
相対的にオーディオテクニカのほうが優秀ということですが、やはりボリュームを上げるとクロストークが目立ちます。
計測レベルの話ではなく普通に聞こえるんですよ;;;
クロストークの何がいけないのかというと、本来独立している左右のチャンネルが混ざってしまうからです。
音声の明瞭さや解像度が損なわれるだけでなく、常に不自然なサラウンドに包まれているような状態なので、FPSゲームには不利でしかありません!
きちんと分離され的確にレンダリングされているサウンドが、延長ケーブルによって不本意に濁ってしまうんです。
いやー……延長ケーブルを買ったことでクロストークに気づくとは。
イヤホンが届くなら直差しでいいですが………
いまだに「オンボードサウンドは音が悪い!」と言っている人!
もしかしたら延長ケーブルのせいかもしれません。
私もクロストークははっきりと確認できました。
はっきりいって「ノイズ」より「クロストーク」のほうが音質に悪影響を及ぼしています。
オーディオ延長ケーブルはクロストークという「実害」がはっきりと確認できるので使用しないほうがいいでしょう。
対策としては「延長ケーブルを使用しない」ことしかありません。
ワイヤレスのほうがマシなくらいです。
有線の場合はイヤホンが届く距離で外付けサウンドデバイスを使うことが有効です。
AUXケーブルではなくUSBか光デジタル接続のアンプか映像出力からのデコーダーを選んでください。
ようはデジタルの信号を取り出せるデバイスなら、一見「延長」しているようでもクロストークの影響を受けないということです。
USB DACといってもケーブルが短いものは避けましょう。
付属品が短くても着脱式なら50cm~100cmのUSBケーブルに交換するだけで済みます。
RAMPOWのType-Cケーブルは正常に動作することを確認しました。
たとえばこんな手ごろなスティック型USB DACでもはるかに改善されます。
XDUOO Link2 Balはホワイトノイズがまったく聞こえないうえに発熱もほとんどなく、iPhoneとも接続できる非常に高品質なドングルです。
USBケーブルが着脱式なのでデスクトップPCでもスマホでも使えます。
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