血生臭い競争やバトルロワイヤルには拒否反応を示しても、平和的に仲間を作ることには抵抗のない人は多いのではないでしょうか。
「桃太郎」の童話ではショタが鬼退治をするシーンが印象的ですが、その前にイヌ、サル、キジを家来にしているところに注目してください。
桃太郎はチートで鬼を倒したのではなく、動物に餌付けをして戦力を増強させたのです。
虐待して無理やり従えたのではありません。
「競争」や「戦い」というとどうしても最終的に勝ち負けにとらわれがちですが、何をもって「勝利」とみなすかはけっこう難しい問題です。
桃太郎が単に自分の力を示したいだけなら、イヌもサルもキジも駆除されていたでしょう。
そのような成果は過去も現在も称賛されたものではないはずです。
にも関わらず鬼退治の描写が強調されるのは、単に「勧善懲悪」を印象づけるためでしかありません。
桃太郎の出生には不明な点が多く、諸説あり、退治される鬼サイドの事情もよくわからない物語ではありますが……
平和的な呼びかけに鬼が応じなかったため、最終的に武力行使で倒されたのでしょうか。
勝ち負けとはまた別の問題なんですかね……
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