実際に仕事をしていると、そんな凝ったビデオを撮影したり編集したりする時間なんてないことがわかる。
むしろ仕事に専念したほうがはるかに早く終えられるし、充実した休憩を取ることができる。
常にコンテンツ制作を意識して仕事道具を持ち歩き、休むひまもなく「自分のキラキラした姿を見て!」なんてやってることのほうが疲れる………本当にそんな生活に憧れるか?
承認欲求の代償を考えたほうがいいのでは。
いつも「自分が主人公」で他者はモブキャラ、会社のポジションは不明でどんな開発をしているのかも不明、きれいなオフィス(多くはビルの高層階)のデスクに向かって終始1人で作業をしている動画が大量にある。
実際そういう「仕事」や「働き方」なんてほとんどないのに、まぁ見ていて憧れを抱く人が後を絶たないわけだ。
いろいろ罠があるんだよ。
一人でできる仕事なんてたかが知れているということを絶対に忘れてはいけない。
天才プログラマーが一人で延々とコンピューターに向かって作業をしていても、しょせん一人の仕事。
むしろそういう仕事から順次AIに取って代わられている現実を知ったほうがいい。
寡黙な一匹狼やコミュ障がプログラマーに向いていると思われがちだが、それは「一人でできる程度の仕事」であり、実際の業務からはかけ離れている。
少なくとも常識的な会話が成立しないレベルのコミュ障では仕事にならない。
意思決定も実行も「自己完結」しているものを仕事といえるのか。
「コミュ障でもできる仕事」に条件を絞って無理に就職先を探すよりも、少しでもコミュ障を脱却する努力をしたほうがよほどマシである。
だから……プログラマーやエンジニアに抱いているうわべだけのイメージで業界に入ってくる人は大失敗する。
意思疎通や作業の連携が取れないようでは困るからだ。
誰でも思いつくような着想や工夫が通用するんだったら苦労しないし、そんな仕事が存在するならすでに定員に達していて入り込む余地などない。
一人でできる仕事はいうほど楽ではないことを忘れるな。
動画によるプロモーションが上手いだけで実態のない人が多いし、反社会勢力がバックにいることも多い。
動画配信が反社の資金源になっているところもあるため、人気のあるコンテンツだからといって飛びつくのは危険だ。
プロゲーマーやストリーマー、Vtuberも高額のスパチャがよく話題になるが、はたして本当にまともなのだろうか。
甘い言葉には気をつけろ。
「遊んでいるだけで大金が転がり込んでくる」なんていう話をどうして真に受けるのか?
よく考えて。昔からそんなおいしい話が本当にあった?
労せずして稼ぐなんて。
ブラック企業や闇バイトを警戒する一方で、なぜ動画配信を信用する?
カメラやビデオキャプチャーやオーディオインターフェースなどの配信用機材も「定番品」だけでなく新興メーカーが次々と増えていて、小売店を含めて儲かる時期になっているが、反社のフロント企業という場合も考えられるのではないか。
登録者数が3桁しかいないVtuberを特集する同人誌レベルの雑誌が発行されていることも奇妙だと思わないか?
なんでもかんでも疑えといっているのではない。
(私を含めて)人の話を鵜呑みにするなといっているのだ。
高齢者よりもSNS依存の若者のほうが特殊詐欺の被害に遭いやすい。
あとは……わかるな?
悠々自適な暮らしをしているハッタリをかますくらいがちょうどいい。
ただのファッションや趣向にあれこれいうのは野暮だ。
「お医者さんごっこ」をするのに医師免許も教養も経験も必要ないのと同じである。
お医者さんごっこにおける「患者」も適当な人を見立てるだけでいい。
本物の病人を連れてくる必要はないのだ。
脳内だけで……
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