誰も購入していない可能性のあるUSBマイクですが簡単に紹介します。
2022/9/1追記
SYNAPSEから「ハイパスフィルター」の項目が消失しました。2022/10/12追記
思いのほか集音性が高く、扇風機やサーキュレーターを止めると隣の部屋の話し声やテレビの音を拾ってしまいます。
空調のノイズがあったほうが好都合という不思議なマイクですね…。つまり収録に向かない「ちょっとうるさい環境」で使うのが効果的ということ。
いちいちアカウントの取得やログインを求められるので従ってください。
マイクロフォンの設定に「ハイパスフィルター」と「アナログゲインリミッター」の項目がありますが、なぜかここで切り替えても機能しません。
Windowsのサウンドプロパティから「録音」タブのRazer Seiren V2 Xを既定のデバイスとし、「Enhancements」の2つの項目にチェックを入れOKします。
こうするといわゆるローカットフィルター(ハイパスフィルター)と音量の正規化(ノーマライズ)が有効になります。
Synapseをインストールしていない状態ではこの項目が出現しないので注意してください。
ゲインを30~50%ほどに調整すると、机の上でキーボードと体の中間あたりに置いたマイクからほどよい音量で収録されるようになり、タイプ音やクリック音を最小限に抑えることが可能です。
台に乗せるなどマイクと口を近づける工夫をこらすとゲイン20~30%でも十分な音量となり、余計な音の侵入をさらに軽減することができます。
専用ソフトで設定しなくても配信ソフトやボイスチャット側でノイズリダクションやエコー除去が利用できるので気にする必要はありません。
むしろ二重に適用されて不具合が起こる場合があるので気をつけましょう。
扇風機の風が少し当たった程度ではまったくノイズを拾わないので、ポップガードは不要だと感じました。
わざと雑音を発生させようとしない限り、普通に話している分には問題ないでしょう。
しかしマイクが使用されている状態では、背面のヘッドフォン出力からの音声にミュート状態であっても「キュルルルルル…」というかすかなノイズが断続的に聞こえます。
Synapseがインストールされている環境では、たとえマイクを使用していなくても常時使用中の扱いになるためずっとノイズが聞こえてしまいます。
能率の高いイヤホンでは特に目立つので要注意です。
ホワイトノイズに抵抗のある人はこの点をしっかりと押さえておいてください。
しかもPC起動時にSynapseを立ち上がるようにしないと、マイクのモニタリングが常に有効な状態になります。つまりマイクアンプ由来のキュルルルルルともジィィィィィともティリリリリリリとも取れるノイズが常時聞こえるということです。
モニタリングを無効にするにはSynapseのストリームミキサーのMICROPHONEにあるヘッドホンアイコンをクリックしてミュートにしてください。
ぶっちゃけWindowsの標準ドライバーで正常に動作するものを、わざわざSynapseを入れなければならなくなっている仕様がよくないです。
私はこれでホワイトノイズの対策ができました。
例の「インピーダンスケーブル」を中継するだけです。こういうパーツがなければ、ボリュームコントローラーのついたヘッドセットを使うと解決します。
インピーダンスを上げることで高感度のイヤホンでもホワイトノイズがほとんど聞こえなくなり、キュルルルルル…というノイズもほぼわからなくなります。対策は完璧といっていいでしょう。
しかしこれはストレートプラグなので「L字型」に変換するアダプターがあると安心です。
直付けのプラグか短い延長ケーブルのどちらが使いやすいか知りたいので、この2つの商品を現在手配中です。
実際に使用してみたところ短い延長ケーブルのほうがよかったです。
いわゆるバーチャルサラウンドや立体音響といったデジタル処理に依存するものではなく、純粋な(ソースに忠実な)ステレオ音声です。
16kHzあたりから再生音質が不安定になり、「ひずみ」のほうが大きくなってまともに聞こえなくなることがわかりました。
PRO X DACやG5と違ってイヤホンを抜き差ししたときの「ブツッ」というノイズのないことは評価できますが、高音域のモニタリングにはまったく使えないのと、ホワイトノイズが大きいことが問題です。
・高音域が16kHzから再生されない・歪むデバイスがある…ローパスフィルターで意図的に高域をカットしているのだろうか
再生音質に過剰な期待は禁物です!
ぶっちゃけ再生音質だけならSeiren V2 XよりもPRO X DACのほうがいい……
実際のマイクの音質はこんな感じです。
テーブルに直置きしていつものようにしゃべり、マウスとキーボードの音をどの程度拾うかの参考にしてください。
ぶっちゃけマイク自体の性能よりも、録画・配信ソフト「OBS」のノイズ除去機能が優秀なので、機材について考えたり迷ったりするよりも「話の内容」や「しゃべり方」のほうが重要だと思います。
Razer Seiren V2 Xはインピーダンスケーブルかゲーミングヘッドセットを持っている人にはおすすめできるUSBマイクです。
マイクスタンドやアームを買わなくてもテーブルに置いておくだけで十分だと感じました。
指向性パターンが1つしかないのでいろいろ切り替えて遊びたい人には不向きですが、どうせ使わない複数のマイクカプセルにコストを割かず、1つの25mmコンデンサーマイクに注力されていると思えば納得できるのではないでしょうか。
それとも機能マシマシ&余計な付加価値てんこ盛りで不具合まみれのデバイスのほうがいいですか…?
3~4個のマイクカプセルを搭載した他社製のUSBコンデンサーマイクと価格を比較するとSeiren V2 Xは「割高」に感じられるかもしれません。
YetiやQuadCastに実装されている14mmのコンデンサーに対し、Seiren V2 Xは25mmと大型です。
BA型イヤホンやポータブルヘッドホンなどの能率の高い(インピーダンスが低く音圧感度が高い)機器を使うとホワイトノイズがかなり大きく聞こえるため、買ったあとで「なんだこのノイズまみれのマイクは!」ということになりかねないのでおすすめしません。
お金が余分にかかってしまいますがZY-CableのZY-031かZY-001を使えばホワイトノイズが消え、非常にクリアな音質になるのでどんなイヤホンでもストレスなく聞くことができます。
「USBマイクとしては十分」ですが、再生はオンボード(ALC1220)や別途DACを用意したほうがいいでしょう。
私はDACにXDUOO Link2 Balを購入しました。
ゲーミングオーディオではことごとく聞こえるホワイトノイズがまったく聞こえません。
なかば「USB DAC」というジャンルをあきらめかけていたところへ朗報です。
高品質な電力回路(TI LM27762)とDAC+アンプ(CS43131)により無音時のホワイトノイズが完全に消えています。
初めて使用したときはあまりにもシーーーンとしているのでDACがちゃんと動作しているのか心配になってしまったほど。
2023年1月現在、Seiren V2 XとLink2 Balで快適にゲーム実況ができています。
2022/12/21追記
「台に乗せて位置を高くする」くらいならBLUEのYetiというマイクのほうがよかったかもしれません。
寸法を測ってみるとデスクから口の高さまでの距離はSeirenよりYetiのほうが適しています。
専用ソフトで設定しなくても配信ソフトやボイスチャット側でノイズリダクションやエコー除去が利用できるので気にする必要はありません。
むしろ二重に適用されて不具合が起こる場合があるので気をつけましょう。
扇風機の風が少し当たった程度ではまったくノイズを拾わないので、ポップガードは不要だと感じました。
わざと雑音を発生させようとしない限り、普通に話している分には問題ないでしょう。
しかしマイクが使用されている状態では、背面のヘッドフォン出力からの音声にミュート状態であっても「キュルルルルル…」というかすかなノイズが断続的に聞こえます。
Synapseがインストールされている環境では、たとえマイクを使用していなくても常時使用中の扱いになるためずっとノイズが聞こえてしまいます。
能率の高いイヤホンでは特に目立つので要注意です。
ホワイトノイズに抵抗のある人はこの点をしっかりと押さえておいてください。
しかもPC起動時にSynapseを立ち上がるようにしないと、マイクのモニタリングが常に有効な状態になります。つまりマイクアンプ由来のキュルルルルルともジィィィィィともティリリリリリリとも取れるノイズが常時聞こえるということです。
モニタリングを無効にするにはSynapseのストリームミキサーのMICROPHONEにあるヘッドホンアイコンをクリックしてミュートにしてください。
ぶっちゃけWindowsの標準ドライバーで正常に動作するものを、わざわざSynapseを入れなければならなくなっている仕様がよくないです。
私はこれでホワイトノイズの対策ができました。
例の「インピーダンスケーブル」を中継するだけです。こういうパーツがなければ、ボリュームコントローラーのついたヘッドセットを使うと解決します。
インピーダンスを上げることで高感度のイヤホンでもホワイトノイズがほとんど聞こえなくなり、キュルルルルル…というノイズもほぼわからなくなります。対策は完璧といっていいでしょう。
しかしこれはストレートプラグなので「L字型」に変換するアダプターがあると安心です。
直付けのプラグか短い延長ケーブルのどちらが使いやすいか知りたいので、この2つの商品を現在手配中です。
実際に使用してみたところ短い延長ケーブルのほうがよかったです。
いわゆるバーチャルサラウンドや立体音響といったデジタル処理に依存するものではなく、純粋な(ソースに忠実な)ステレオ音声です。
16kHzあたりから再生音質が不安定になり、「ひずみ」のほうが大きくなってまともに聞こえなくなることがわかりました。
PRO X DACやG5と違ってイヤホンを抜き差ししたときの「ブツッ」というノイズのないことは評価できますが、高音域のモニタリングにはまったく使えないのと、ホワイトノイズが大きいことが問題です。
・高音域が16kHzから再生されない・歪むデバイスがある…ローパスフィルターで意図的に高域をカットしているのだろうか
再生音質に過剰な期待は禁物です!
ぶっちゃけ再生音質だけならSeiren V2 XよりもPRO X DACのほうがいい……
実際のマイクの音質はこんな感じです。
テーブルに直置きしていつものようにしゃべり、マウスとキーボードの音をどの程度拾うかの参考にしてください。
ぶっちゃけマイク自体の性能よりも、録画・配信ソフト「OBS」のノイズ除去機能が優秀なので、機材について考えたり迷ったりするよりも「話の内容」や「しゃべり方」のほうが重要だと思います。
Razer Seiren V2 Xはインピーダンスケーブルかゲーミングヘッドセットを持っている人にはおすすめできるUSBマイクです。
マイクスタンドやアームを買わなくてもテーブルに置いておくだけで十分だと感じました。
指向性パターンが1つしかないのでいろいろ切り替えて遊びたい人には不向きですが、どうせ使わない複数のマイクカプセルにコストを割かず、1つの25mmコンデンサーマイクに注力されていると思えば納得できるのではないでしょうか。
それとも機能マシマシ&余計な付加価値てんこ盛りで不具合まみれのデバイスのほうがいいですか…?
3~4個のマイクカプセルを搭載した他社製のUSBコンデンサーマイクと価格を比較するとSeiren V2 Xは「割高」に感じられるかもしれません。
YetiやQuadCastに実装されている14mmのコンデンサーに対し、Seiren V2 Xは25mmと大型です。
BA型イヤホンやポータブルヘッドホンなどの能率の高い(インピーダンスが低く音圧感度が高い)機器を使うとホワイトノイズがかなり大きく聞こえるため、買ったあとで「なんだこのノイズまみれのマイクは!」ということになりかねないのでおすすめしません。
お金が余分にかかってしまいますがZY-CableのZY-031かZY-001を使えばホワイトノイズが消え、非常にクリアな音質になるのでどんなイヤホンでもストレスなく聞くことができます。
「USBマイクとしては十分」ですが、再生はオンボード(ALC1220)や別途DACを用意したほうがいいでしょう。
私はDACにXDUOO Link2 Balを購入しました。
ゲーミングオーディオではことごとく聞こえるホワイトノイズがまったく聞こえません。
なかば「USB DAC」というジャンルをあきらめかけていたところへ朗報です。
高品質な電力回路(TI LM27762)とDAC+アンプ(CS43131)により無音時のホワイトノイズが完全に消えています。
初めて使用したときはあまりにもシーーーンとしているのでDACがちゃんと動作しているのか心配になってしまったほど。
2023年1月現在、Seiren V2 XとLink2 Balで快適にゲーム実況ができています。
記事内容助かりました。
返信削除Windows側の設定がいるなんて…これ気づいてない人達多い気がします。
コメントありがとうございます。
削除SYNAPSE最新版にしてもハイパスフィルターとアナログゲインリミッターの項目が勝手にオフになってしまいますね…
ありがとうございます。
削除同じ症状です…これWindows側で設定しててもシナプス上でオフになれば効いてないんですかね?
マイク設定画面開いたまま閉じると、次に表示しても設定が残ってる時もあります。
SYNAPSE上ではアナログゲインリミッターはたしかに効いている(レベルメーターのピーク時に黄色の枠線が表示される)のですが、Razer公式のサンプル音声を聞いても「意図的に声を張り上げている」だけで実際の効果そのものが疑わしく思えるんですよね。
削除ハイパスフィルターはSYNAPSEのストリーミングタブやダッシュボードを切り替えている最中に勝手にオフになってしまいます。これが謎です…
しかしWindows側ではずっと有効になっていて、たしかに低域カットと音量の正規化が持続しています。
OSが標準でサポートしている機能なのに、わざわざSYNAPSEで設定できるようになっていること自体が奇妙に感じられます。
SYNAPSEの問題というよりマイクの設計が間違っている気がしますね…
この度のアップデートで「アナログゲインリミッター」のみの項目になりましたね。
返信削除どうやらONにしておけば勝手にオフになることもなさそうです。
ハイパスフィルターの項目をなくしたのは謎ですが…
もともとハイパスフィルターはSeiren V2 Proのみのオプションで、V2 Xで設定できることがおかしかったみたいですねぇ…
削除どちらの機能もソフトウェアによる実装でハード的にはほとんど違いがないのかもしれません