「マナビノギ」を見ている方はご存知かもしれませんが、あすさんは側頸嚢胞(そっけいのうほう)という首の腫れ物を摘出する手術をしました。
この首の異常の正体は、胎児のときにアポトーシス(細胞の予定死)が正常に作用せず、頸部に組織片がとどまり続け、成長(加齢)とともに体液がたまるなどして腫れ上がったという非常に珍しい症状です。
単純に考えるとあすさんは胎児のまま大人になったようなものなのかもしれないのです。
見た目だけでなく行動や態度など至るところに胎児の面影があるといいます。
私にはまったく自覚がないのですが……自分は自分だから比較のしようがありません……
女性にとって「胎児」というのは単なるシンボルや概念以上の意味を持っています。
あすさんを見た女性の態度に異変が起こるのは……母性本能に訴えかける何かがあるから、だというのです。
母性本能をくすぐる「ベビーシェマ」や「ベビースキーマ」というものは、外観だけでなくあらゆる挙動に当てはまります。
私の様相はよくいえば「若い」、悪くいえば「幼稚」といったところで、日常のあらゆる場面で未熟というか不器用、ぎこちない動きがみられます。
発達障害である以前に、体の特質が異常性に拍車をかけているのでしょうか……
側頸嚢胞はようするに「バグ」で、修正パッチを当てないまま生まれてしまったということ。
見方を変えれば生まれつき「チート」が有効になっているといえるかもしれません。
「学術的」といいながら何だかよくわからない話になっていますが……
一番つじつまの合う説明にはなるんですよね。
ようするにあすさんに胎児の面影を見出す女性が本能的に優しく接してくれているのではないかということ…。
この件に気づいたのはつい最近なのですが、これまでに私が出会ったあらゆる女性──母親、姉、同級生、先生、店員、看護師、その他多くの女性、そして彼女──の態度はたしかに共通しているように見えました。
私は女性関係で嫌な経験がないので、ドラマやエロ漫画を見ていてもよくわからないことがたくさんあります……
どうして怒っているのか、なぜこのタイミングで別れるのかとか……
そう考えると私が「愛想を尽かされる理由」はほぼ決まっています。
本能的に惹かれはしたものの、そこから先の恋愛が上手く発展しないからです。
急に現実味を帯びてきましたね……
当たらずとも遠からずではなくたぶん核心を突いていますよ;;;
私が最終的に嫌われる理由はずっと以前からわかっていましたが、なぜ女性からやたら気に入られることがあるのかは謎のままでした。
ああもちろん…子供嫌いな女性は私を見てもうんざりするだけだと思います……
そういう人はもっと大人の男性を好むはずです。
すべて勘違いの可能性もありますが……一番矛盾のない説明にはなっています。
しかし出会いからの発展性に乏しく、持続可能な関係を築き上げることは困難です。
よく考えてみてください……
胎児の時点で学歴や収入という概念があると思いますか?
はるかに成長した段階でないと判断できません。
私が胎児のまま大人になった姿なのだとすると……なるほど……いろいろ期待できない残念なものであることがわかります。
惹かれるのは必然で、長くは続かないのもまた必然ということか……
あすさんの取り合いになってもすぐに悟る理由がわかりましたね。
仮にあすさんが本当に胎児だとしても、実母を除く世のすべての女性にとっては「赤の他人」。
実際の胎児であれば遺伝子の「半分」はその女性由来のものなので、正当な愛情や育児の意識が芽生えますが、あすさんはどうあがいても他人なのです。
あくまで他人の子供に対して向けられる好意に過ぎません。
嫉妬や敵意が伴わないぶん、リアルな他人の子供より平和的といえるのではないでしょうか。
したがって真の恋愛に発展させるには、まだ何かが足りません。
いい方法はないものか……これからも考えよう。そして実行しよう。
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