サーキュレーターは「風を送り出す」「部屋全体の空気を循環させる」ところに意識が向きますが、「吸気」の能力にも目を見張るものがあります。
パソコンの排気ファンから50~100cmほど離れた位置にサーキュレーターの背を向けて運転すると、排熱が吸い寄せられているのがはっきりとわかります。
こうして吸い寄せた排熱を屋外やエアコンの効いた空間へ移動させ、結果的に周辺の温度を下げることができるのです。
手をかざすとサーキュレーターの前後の風がパソコンの排熱で温かくなっているのを感じます。
サーキュレーター自体が熱気を集めるというか、「熱をまとう」「熱を帯びた」状態です。
何度もいうように扇風機やサーキュレーターそのものは気温を下げる働きをしません。
温度差のある空気を「移動させる」ための道具であって冷暖房の代用にはならないことを理解してください。
たとえばパソコンの排熱をサーキュレーターで移動させればCPUの温度は下がります。
しかし下がった温度は “その場から消えているのではない” ということが重要です。
ケース内の熱がサーキュレーターによって外に引き出されたことで最終的に部屋の温度を上昇させています。
わかりやすくいえば、オーブントースターの扉を開けて加熱するようなものです。
消費電力も熱量も扉を閉めた状態と同じですが、開いていると熱が逃げて温まらなくなってしまいますよね。
この熱は消滅したのではなく、オーブンの外へ移動したのです。
このようにパソコンの排気部分に向けて送風してもあまり意味がありませんwwwwwwww
冷えないわけではないのですが効率的ではありません。
「高温部に冷風を直接当て」ようとするとどうしてもケースを開放しなければならず、冷却以外の問題(ホコリが入ったり怪我をしたり)が出てきます。
パソコンは空気の入口と出口がきちんと機能していれば熱暴走の心配はありません。
部屋の気温が高すぎる場合、どんなにCPUクーラーを改良しても根本的な解決にはならないことに注意してください。
気温より温度を下げることは原理的に不可能です。
パソコンの最終的な放熱は部屋の空気との熱交換に過ぎず、空冷・水冷いずれの手段も部屋の空気へ熱を吐き出す形になっています。
屋外の気温のほうが高い場合、窓を開けていると部屋が暑くなってしまうのでエアコンによる冷房が必要です。
CPUやGPUを冷却することばかりが注目されやすく、そこから奪われた熱は最終的に部屋の気温を上昇させることを理解していない人が多いです。
熱というのは輻射・伝導・対流によって「移動」しているだけで、その場から「消える」わけではないのです。
パーツの「温度」よりも、「発生している熱量」を考える必要があるわけです。
カロリーやジュールといった単位で表す熱量です。
「そんなの初めて聞いた」という人はまず物理の基礎から学んだほうがいいでしょう。
私も詳しいわけではないけどwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
そもそもパソコンが熱暴走する原因は、アプリが異常動作をしてCPU使用率が100%になっていたり、ファンが故障して止まっていたり、ホコリで詰まっていたり、オーバークロックのしすぎや部屋が暑すぎることがほとんどです。
買ったそのままの状態で「冷却が不十分」ということはまずありえません。
よほど自作PCでパーツの選定を誤らない限りは。
サーキュレーターも対流によって熱を移動させる能力には長けていますが、それ自体が冷却するわけではないことに注意してください。
密閉された室内でサーキュレーターを運転しても外気温より下げることは不可能です。
エアコンと併用するか、外気温が低い場合に窓を開けて熱交換することは有用です。
0 件のコメント:
コメントを投稿