地球上にいるほぼすべての人とは一生会うこともなければ話すこともないのです。
しかしその真理がSNSの普及によって覆され、「常に」「多数の」人と何らかの接点を持ち続けることが可能な世の中になりました。
結果……
ほとんどいつでも、どこでも、誰とでも連絡を取り合うことができるようになり、見ようとしなくても見て、聞こうとしなくても聞き、知りたくないことまで知らされ、心神喪失に陥る人々が増えました。
「自分はほかの人とは違う」
「ナンバーワンよりオンリーワン」
「よそはよそ、うちはうち」
などと言いながら思いっきり周りを気にしていませんか?
実はそれこそが不幸の根本的な原因なのです。
SNSがなければ知ることもなかった情報に翻弄され、「自分が人より劣っている」と思い込む……………たとえそれが事実だとしても全体としては不都合が多すぎます。
「分相応」とか「自然淘汰」という言葉を愛してやまない人がいますが、この世から弱者がいなくなったら強者もまた存在しなくなることを忘れてはいけません。
出来の悪い人がいるから、それより優れた人の立場があるのです。
劣っている人を軒並み排除してしまっては「優劣」を客観的に判断できません。
すると優秀な人たちの中から優劣をつけ始めるようになるだけなのです。
よく「選別」や「ふるいにかける」といいますが、その多くは人が勝手にそう感じているだけで、必ずしも生物としての優劣や適性が反映されているわけではありません。
思い込みによって不幸になっている。
自分自身の問題であることもありますが、集団心理や「同調圧力」の産物である場合もあります。
なんでも簡単に比較できるのは便利ではありますが、同時に危険でもあるのです。
お互いに足を引っ張り合うようになるだけです。
比較、レッテル貼り、分類が気になって仕方がないかと思いますが、不幸への道に片足を突っ込んでいるようなものなので、すぐに引き返したほうがいいでしょう……
もちろん望んで不幸になりたければそれでいいのですが……
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