2022/02/11

オンボードサウンドALC1220とUSBサウンドカードPRO X DACはどっちがいいですかね 2025年10月追記

オンボードサウンドのほうが音量調節幅が広く爆音で再生できるにもかかわらず、感度の高いイヤホンを使用しても「ホワイトノイズ」が聞こえません。聞き疲れしにくい音質です。
マイク入力にまったくといっていいほど遅延がなく、ややノイズリダクションにくせがあるものの通話やゲーム実況に十分な音質です。

PRO X DACは無音状態でのホワイトノイズがはっきりと認められますが、オンボードに比べて音質が「きれい」というのが率直な感想です。一つ一つの音がクリアに鳴っている印象があり、ゲームの洞窟やトンネルの場面での「空気感」の表現や、雨のシーンで効果音がより立体的・奥行きのあるものとして聞こえます。
マイク入力にはわずかな遅延があり、ゲーム音声に合わせて口ずさむと一瞬遅れます。とはいえSound BlasterX G5よりはマシです。あちらは0.2秒ほどの遅延があり、明らかに映像とずれているのがわかるレベルです。


私は使用したことがないので詳しくはわかりませんが、ALC4082などは実質USBオーディオなのでSN比が(実用上のボリュームでは)あまりあてにならないかもしれません。
ホワイトノイズが心配ならALC1220のマザーボードを選んだほうがよさそうです。

マザーボードに全部パーツを取り付けて動作させてから「あっ…返品します」というのは難しいと思うので;;


ホワイトノイズはボリュームコントローラー付きのヘッドセットもしくは高インピーダンスのヘッドホンなら解決するので、普段使いとして高能率のイヤホンやポータブルヘッドホンを選ばないようにするのも一つの手です。

ところが……

サウンドデバイスの進化は素晴らしいですね。
XDUOO Link2 Balはホワイトノイズがなくて発熱もほとんどありません。



今までUSBオーディオはことごとくホワイトノイズやドライバーの不安定性に悩まされてきましたが、今やこんなスティック型というかUSBメモリーのようなサイズでも高音質、高品質、高安定性、低ノイズを実現しています。
筐体の材質や加工精度、表面の仕上げも非常によくできていて「今の中国の新興メーカーの実力」を肌で感じることができます。

Cirrus Logic CS43131のデュアル構成を採用したDACはほかにもあるので参考にしてください。

1万円を高価と感じる人もいれば100万円でも安いという人もいるので絶対的なことは断言できませんが、この2万円弱のDACでも十分すぎる印象です。
有名メーカーの高価な定番商品を盲目的に信用するよりも、新興メーカー商品の「人柱」になったレビューを注意深く探したほうがいいかもしれません。

レビュアーが嘘つきでは困りますが……



2025年10月9日追記

元気のあるサウンドで超高解像度のRazer Hammerhead V3のDACも接続の不安定さを我慢することさえできれば非常に優秀です。

でも私はなんだかんだでRazer Seiren V2 Proのヘッドホン出力が一番お気に入りかも。
フラットな周波数特性と接続の安定性が段違いで優秀です。今までSeirenが音飛びしたり、PCの電源投入時に音が出なかったりといったトラブルを起こしたことは一度もありません。


Razerサポートに直接メールで問い合わせたところ、インピーダンスが≧16Ω、定格出力(RMS)が85mW@16Ω、フラットな周波数特性、ゼロレイテンシーというスペックを確認でき、Proのモニタリングやレコーディング、ライブストリーミング等の要求に応じられることがわかっています。
「オーディオインターフェースの定番商品」は15万円ほどもするため手を出しにくいと思いますが、Seiren V2 Proのマイクとヘッドホン出力でも十分なので試してみる価値はありますよ。

高インピーダンスのモニターヘッドホンやリファレンスヘッドホンとの相性もよく、サブベースの重低音から16kHzあたりまでの高音を上手く再生できます。

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