2025/11/26

HHKB Professional 2とClassic Type-Sはキートップのアソビが大違い、スペースバーがPBTで打鍵音が別物。全体的にカチャカチャせず、スコスコ・コトコト系のサウンド



まずこれが私の手で濃厚グリスとテープモッドを施したProfessional 2モデル。
けっこう静音化に成功していて満足のいく低音がするけど…押下圧が重くなって快適にはタイピングできないwwww





一方、最新型のProfessional Classic Type-Sはこの通り。
箱から出してすぐに「コトコト」という豊かな低音を奏で、スペースバーも「トンッ」、エンターキーも「コン」という低音で、カチャカチャした感じがほとんどしない。
ストロークの若干こすれるような音はするのだが、これがHHKBの特徴。
「スコスコ」「もすもす」「トストス」「サクサク」などと表現される独特のフィーリングがあっていい。

Topre Realforce R2 PFU Limited Editionとも違い、よりタイピングが楽しくなるポップな打鍵音である。
堅実なオフィスワークのリアフォ。
柔軟で快活なHHKBといったところ。

キートップがかなりタイトに収まっていて、表面をなでたときのカチャカチャする音が抑えられている。
スペースバーのスタビライザーにはもう少しグリスが欲しいところだが、不足しているのではなく、たぶんスペースバーを強く押しすぎて細い針金状のスタビライザーのカシャカシャいう音が出てしまっているのだろう。
もっと優しく押下してやればいい。

…が、やはりリズミカルにタイピングしているとどうしてもスペースバーには力が入りがち。
これは慣れるか、HHKBのよさと思って受け入れるべき特長といっていいだろう。
個人的にはもう少しグリスを塗りたいところだが、おそらく押下が重たくなったり、キーの復元が遅くなったりして打鍵感は損なわれてしまいそうだ。

HHKB独特の「キーの押し始めにピークがあって、ストンと落ちる」触感は他のメカニカルキーボードと一線を画すところだ。
このため「キーが指先に吸いつくような感覚」をもたらし、タイピングのリズムやテンポを心地よいものにしている。

非常に高品質な個別のラバードームの復元力がそれを実現している。



Professional 2ではブーイングの嵐だった「ゴム足の不安定さ」は完全に克服されている。
フットプリントが見直され、肉厚のゴムが4ヶ所ついており、ガタガタしないばかりか乱暴に打鍵しまくってもズレ動きもしない。

HHKBはコンパクトで軽量なキーボードだが、最近のトレンドである「重量級」かつ「吸音フォームぎっしり」のフルメタル製とは異なっていて、そう……いうなれば「巨大な工作機械やミッションクリティカルなシステムに接続された重要なコンソールまたはターミナルを操る道具」のような印象を受ける打鍵感なのだ。

HHKBは筐体内にフォームを詰め込んだり重量を増したりせず、あえて「空洞」をそのまま残すことで独特の打鍵感を演出しているようである。
上の動画では、私の改造したテープモッドのほうが心地よい低音に聞こえるかもしれないが、それはもう「ありがち」で没個性とも感じられる。

昨今のゲーミングキーボードは筐体内の「空洞」を嫌い、「余分な振動」や「反響」を嫌い、吸音フォームで満たし、重量のあるケースで固定しようとする傾向が非常に強く、これがHHKBの基本構造とは対照的である。
「満足のいく低音」や「Thocky」と表現される独特のフィーリングを得ることができるのが特徴だ。

一方でClassic Type-Sは箱出しの状態で空洞内から微妙に共鳴する乾いた低音が響き、往年の巨大CNCマシーンや原子炉のコンソールの傍らで光るグリーンのCRTモニターに白黒のターミナル文字が点滅するシーンにマッチする。

実際に静電容量無接点のスイッチは宇宙開発や軍事拠点、金融機関などで採用される事例の多い非常に信頼性の高い構造で、RGBライティングやラピッドトリガーのゲーミングキーボードとは本質的に異なっている。

探査機の制御ソフトウェア開発や、サイバーセキュリティーとコマンド制御室ではその信頼性から特に買わており、振動や衝撃に強い耐性を備え、データセンターのモニタリングコンソールでの採用や、長期耐久性・故障率の低さで金融機関のバックオフィスでもよく使われている。
30年の実績はダテではなく、あえてHHKBを選ぶ分野は数多い。

「田舎の診療所」や「古い病院」でコトコトと業務を続けている医師や看護師のイメージも強いだろう。
😎「古いが、ポンコツではない──」

実際に私の近所の病院でもRealforceが使用されている。

診察室にトストスというこすれる音とコトコトという乾いた低音が響く。

静けさの中に清潔感が漂う。

これが非常に心地よい。


浅ましいマーケティングや姑息なアピールではなく、もともとそういう目的で設計され、使われ続けている実績のあるキーボードなのだ。


フレーム右上の-と=の間に見える「小さな穴」のようなものがずっと気になっていたが、これはリセットボタンやメンテナンスホールなどではなく、Caps Lockの状態を示すLEDランプであるww
Caps Lock(Fn + Tab)を押すと青色のLEDが点灯するwwwwwwww

てっきりHHKB本体の初期化をするためのものだと思っていた。先の細いもので押すアレであるw


付属のUSBケーブルは両端がType-Cのかなり極太のもので、変換アダプターはついてこないためPCのUSBポートの空きに注意が必要。汎用なUSB Aケーブルでも問題なく動作することを確認した。


PFU キーボード HHKB Professional Classic Type-S 英語配列/白 (静音 有線 USB コンパクト 押下圧45g)


Type-Sではないノーマルのほうが打鍵音が好みだという人も多いが、文字通り「好み」であってどちらも優れているように感じる。
静音パーツを使用する設計の分Type-Sのほうが割高になっていることを許容できるかどうかが選ぶ決め手になるかもしれない。
ポコポコ感があるのはノーマルだが、わりと音が大きくて気になりやすい。

なおClassicシリーズで「キーマップ変更機能」に対応しているのはこのType-Sだけであり、通常のClassicはキーマップ変更機能に非対応であることを覚えておくように。カスタマイズしたければType-Sを選ぶしかない。


しかしなwwwwwキートップが「中央印字」といいながら微妙に右にずれているのはどうにかならないのかwww
修飾キーの印字もすべて中央ではなく、左右の下に配置されている。
個体差かもしれないが……どう見ても中央ではない。“ミニマルなズレ” があるw

Professional 2と異なりフォントが細身で、修飾キーや前面印字がすべて「小文字」のアルファベットとなっている。
小文字の印字はモダンで柔らかい印象ではあるのだが、個人的には偽物感があって好きではないw
細身のフォントはミニマルに見えるものの視認性は劣るかもしれない。

また筐体右下のスペースには元来HHKBのロゴが入っていたが、新しいモデルやClassicでは空白となっている。
ここにロゴのないことを「物足りない」と感じているユーザーも多いようで、ステッカーを貼るなどの対策も珍しくないそうだ。

「プログラマーのためのキーボード」として誕生したHHKBであるが、それは30年も前の話であり、現代のコーディング事情を反映しているとは到底いえない。
エディターも総合開発環境も進化しており、ショートカットもマクロも多用するし、AIさえ活用するのが現状である。

HHKBの考えるプログラマーというのは30年前の業態であって、「プログラマーとはこうあるべき」というレッテルや固定観念が優先され、時代錯誤に陥っているのが最大の問題だ。

そのためHHKBを現場に採用したところで「生産性の向上」に寄与せず、「やってる感」や「インテリア」に成り下がっているのも事実である。



HHKBのスペックは「数値上では」正直あまり優位性を見ることはできないものの、導入の経緯や実績、使用環境や頻度などから判断できるのは、一般的にはオーバースペックといっても過言ではないという点である。

10年ほど前まではゲーマーの間でも “高品質なコンパクトキーボード” として支持されてきたHHKBだが、HHKB自体がゲーミング用ではないと明言しており、ゲーム特化の機能を実装せず、ゲーマー向けのPRを行っていないこともあって、今ではほとんど利用されなくなっている。

光らない、ポーリングレートが高くない、遅延が小さくない…というのを「ゲーミングに不向きな理由」として挙げられるHHKBなのだが、実際のところそれらの点において数値上優れているゲーミングキーボードも、入力の一連の動作ではチャタリングを防ぐための「デバウンスタイム」が設けられているため、本当は意味のないことがほとんどである。
人間の反応速度の次に “ボトルネック” となるのがキーデバウンスであることを忘れてはいけない。

どれほど高速かつ低遅延のキーボードがあっても、その1桁も2桁も大きい遅延が最終的に加わるのだから、はたして優位になるのかどうか疑わしいところである。

速さよりも正確に入力されることのほうがはるかに重要ではないだろうか。

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