「親ガチャ」という言葉が広まったことからもわかるように、この世は本質的にランダムであって努力ではどうにもならず、ただ運と試行回数で決まるものであると考える人が増えました。
持って生まれた肉体や頭脳、育った環境、両親から受け継いだ遺伝子などが「制限」や「足かせ」という認識になり、やり場のない憎悪と諦観でもはや呪いのようになっているのです。
それで「自分が不幸なのに子供が幸せになれるわけがない」と思うのは無理もありません。
ゲームのガチャと違って人生のやり直しはできません。
それでまともな人は慎重になり、子供を作ることを思いとどまるのです。
経済的に豊かで将来が安泰になれば子作りをするのかというと、そうではないのです。
豊かな環境で自分が幸せに生きることを第一にします。
さんざん節約や削減を求められているのに、生まれてから死ぬまでお金のかかる人間を増やすのは矛盾しています。
「贅沢をしてはいけない」という時代遅れのルールこそが少子化の原因ではないでしょうか。
どこかの大企業が得意な「コスト削減」を徹底した結果、取り返しがつかなくなりました。
もはや生きることが贅沢、生きることが負担、生きることが無駄になっているのです。
人間が削減対象にさえなりました。
「贅沢品なのに、子供を所有していても優越感を得られない」というのが致命的でしょう。
人件費のことをコストだの負担だの言い出したら、最終的に人間は絶滅したほうが安上がりではありませんか。
それで「子供は負債」という認識に至る現代人…。
「人間に取って代わる」ロボットやAIのほうが好都合になっています。
本当に「まとも」でしょうか?
正常な反応なのでしょうか?
持続不能な社会を推し進めているも同然ですよ?
人生という道を完璧に覚える必要はありません。
間違った道を引き返すことさえできればいいのです。
かつて正しいと思われていたものが実は間違っていた場合、全員が同じ認識をしていては修正できないし間違いに気づくことさえできません。
「多様性」と言われているだけの一極集中では無理です。
2023/01/31
少子化の原因「子供は贅沢品」
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