これは中抜きではなく鏡と鏡の間wwww
人件費の中抜きにうんざりするから自分が中抜きする立場になればいいという考えに至ってしまうと、もはや自浄作用が働かなくなって一直線に腐敗した泥沼に沈むだけです。
今はまだ「上澄み」がかろうじて飲めるかもしれませんが、もし労働者までもが賃金を中抜きしてさらなる下請けに仕事を投げるようになったら、ついには上澄みの水まで腐って飲めない状態になります。
完全に腐敗した沼では健全な生態系を維持できないため、生物の多くはその場で死に絶えるか、移住するしかありません。
「いや、過酷な環境に耐えることで生物は進化するのだ」というメチャクチャな論理が経営者の頭にはあるようです。
ところで一見、腐っているように思える現実の沼はどうして腐敗することなく存続できるのでしょうか。
生物の死骸を分解する微生物の働きや、水中の有機物を「食べ」て成長する生物が最終的に沼の外へ出ていく仕組みがあるからです。
蚊の幼虫はボウフラとして水中の有機物を食べます。
ボウフラがやがて成長すると、水面から蚊となって飛び立ち、沼から離れていき、また産卵のために沼へ戻ってきます。
蚊は生涯を通して沼の有機物を取り込んで成長し、それを沼から運び去る働きをしているのです。
蚊のおかげで沼の有機物の量が調整され浄化されるのと、蚊自身も鳥やコウモリなどの食料として消費され、増えすぎないようになっています。
蚊が人間にとって不快害虫である以前に、自然の水を浄化する重要な役割を担っているというのは意外でしょう。
蚊は地球上に必要不可欠な存在なのです。
蚊と人が共存するのは難しいので、人間の居住地域からは駆除するとしても、そうでない場所まで出向いて殺虫剤を使うのは賢明なことではありません。
「中抜き」の話とはちょっと違うかもしれませんが……
「この世の全ての蚊を駆除しよう」という発想が、「みんなで中抜きして儲けよう」というのと似ている……ってことです。
メチャクチャですよね。
実際にやるまでもなくどんな結果になるのかがわかる。
中抜きの比較的身近なものが「転売」ですね。
日の当たらないところで一大産業となっています。
…………
結局それが一番儲かるということなんですね……
0 件のコメント:
コメントを投稿