2021/04/26

ブルーライトカットの話題…研究と経験を両立させる 6500Kより低い色温度ではゲーム画面が見づらくなることも

 「研究」というのはどんな分野にもあり、予算を得る口実として成り立っているのもまた事実です。たとえくだらないと思っていても、予算のためには研究という名目を作ることは必要なのです。

ブルーライトカットという概念は、かつてブラウン管の時代にあった「電磁波カット」が形を変えて現れたものと考えて差し支えないでしょう。ブラウン管の画面からは電源投入時に強い電磁波が出ます。しかし「距離の2乗に反比例して減衰」するため、常識的な距離で見る場合には問題になりません。

さて…「電磁波」には「可視光」も含まれるので、「99.9%カット!」のフィルターを付けたらほとんど何も見えなくなります。

ここで疑問を持たない時点でだまされています。


ブルーライトの研究はまだ十分ではなく、眼精疲労よりも「寝付き」や「睡眠の質」に与える影響が示唆されています。人間の視覚は同じ明るさの光を見ても「色」によって感じる強さが異なっていることがわかっていて、ざっくりいうと青白い光ほど明るく見えるのです。

夜間の光源としては、赤い光よりも青白い光のほうが優れています。少ない消費電力で明るい懐中電灯を作るには、暖色より寒色のLEDを使用したほうが有利です。しかし青白い光をアウトドアやレジャーで使うと、「心理的に」バーベキューの肉料理などがおいしそうに見えなくなる傾向にあります。赤色や茶色に焼けた肉に青い光を当てると緑っぽい色のように見えてしまい、食欲や味覚にまで影響することがわかっています。

夜間視力を維持する観点では青い光が妨害的に作用するため、天体観測や軍隊の夜行訓練では赤色光や色温度の低い暖色の光源が使われています。潜水艦内に赤色灯が常時点灯しているのも同じ理由です。万が一の停電で暗闇になった場合でも、夜間視力を維持していれば早期復旧ができるからです。

青白い光には赤系の成分が不足しているため、肉料理の色を忠実に再現することができません。しかし懐中電灯や照明はもちろん、PC画面の「バックライト」にもその傾向があり、少しでも明るさを上げるために青白い光源が使われていることが多いのです。


ブルーライト以前に、画面から出ている光の成分に偏りがあることがわかります。

自然光であれば赤外線と紫外線を含む可視光線の成分は均等に含まれているのに、画面の光は青色をピークとする非常に「尖った」波長の特性を持っています。それでブルーライトにばかり研究がフォーカスし、なんとなく誤解や早とちりが横行してしまったのではないかと私は考えています。

ブルーライトをカットしたからといって赤色が正確に表示できるわけではありません。

視界が「黄色がかった」感じになり、自然光による見え方にまで影響してしまいます。


ブルーライトカットのメガネを常用していると、今度は逆に「青色が不足」することになりますが、はたしてそれが本当に「目にいい」といえるのでしょうか? そもそもブルーライトに害があるというのは本当に根拠があるのでしょうか?

もっと時間をかけた研究をしなければ判断できないのではないでしょうか?
PC画面を調整してB(青)の輝度を0にしたらどうなりますか?


誰かが「ブルーライトカットはよくない」と言い出したら、それを信じてしまいますか?


科学的な裏付けが出てくる前に判断するのはよくありません。
科学と信仰は区別しなければなりません。

しかし視覚に関するメカニズムには「官能的」なところもあり、そのすべてを科学や論理で説明できるものではありません。主観によって物の見え方が変わるし、好みや趣向によってまちまちだからです。

研究と経験を両立させないと解決しない典型的なものがブルーライトだと思います。

人間の五感に関する話題は「それってあなたの感想ですよね?」という展開になりやすいというか、主観を完全には排除できない難しいところがあります。

青色を感じる視覚細胞に個人差があれば、定量的な評価などほとんどできません。


むやみに輝度や青色成分を暗くすると画面が見えづらくなり、かえって目の負担が増加する可能性は十分に考えられます。

たとえばマビノギのインターフェースは、Altキーを押すとキャラクターネームが黒くマーキングされ青色の文字で表示されるのですが、ブルーライトをカットするとその文字が非常に読みづらくなる問題があります。よく見えないからといって目を画面に近づけるのは本末転倒です。

「黒地に青字」は昔からアンダーグラウンドなサイトに多く見られ、ブラウザのデフォルトではアンカーが青文字であることからリンクがわかりにくいデザインでした。


マビノギに限らず多くのゲームは「sRGB」という色域の標準規格で設計されているはずなので、色温度は6500Kというやや青白い条件で適切に表示できるようになっていると思われます。

ARKのインターフェースカラーも青っぽい色が主体で、ブルーライトをカットすると表示が不適切に見えるところがあります。

「白地に黒字」という一般的な文章のみを読む場合にはブルーライトカットが有効かもしれませんが、実際にはさまざまなコンテンツをスマホやPC画面で見ることになるので、かえって不都合となるケースのほうが多いのではないでしょうか?

ブルーライトカットには有意な効果が認められないという研究が相次いでいます。
モニターの「青み」よりも単純な「明るさ」のほうが重要なのだと。
「睡眠の前は強い光を浴びるのを避ける」ことには意味があるが、ブルーライトをカットする効果は疑わしい。

否定する証拠のほうが多く出てくるのは、やはりブルーライトカットというのが早まったビジネスだからだと思いますね………

画面が青白いのが気になる人や、部屋の照明と画面の色温度が違って都合の悪い人は、5000Kくらいに設定することが無難かもしれません。3000Kまで下げると青色の文字がかなり読みづらくなります。


私はまだ「かもしれない」「と思う」としかいえませんが………


主観的に「ブルーライトが気になる」人はカットしたほうがいいでしょう。この問題は心理的な影響を無視することができないからです。ブルーライトをカットすることで気が済むのなら、そうしたほうが都合がよくなるでしょう。


モニターによっては「ブルーライトカットモード」の切り替え機能が搭載されていますが、明示的な切り替え機能を持たないものもあります。
たとえばSONYのINZONE M9 IIはTUV Rheinland認証のブルーライト軽減というのが仕様に書いてあるのに、モニターのOSDからはそのような項目を見つけることができません。

このモニターは工場出荷時のカラーキャリブレーションが非常に優秀で、業務用のマスターモニターのような完璧に近いD65のホワイトバランスを提供し、正確な色を描写できるため、他のモニターにありがちな “青み” がまったく感じられません。
デフォルトでブルーライトカットが有効もしくは同等の表示をすることができるため、設定項目がないらしいのです。

M9 IIは競合製品に比べてかなり高価なのにスペックは型落ちのようであり、「SONY製」とあって注目されがちなモデルではあるのですが、より新しいMiniLEDやOLED搭載のモニターに押されて評判は今一つです。

しかし “周回遅れ” のスペックを補って余りあるほどの優れたチューニングが施されており、10ビットカラーでHDRを表示したときの美しさは目を見張るものがあります。
IPSパネルのためOLEDのような「どんなに進化しても焼き付きの不安の残るモニター」と違い、気楽に使い込めるのもメリットです。


ソニー ゲーミングモニター INZONE M9 II SDM-27U9M2 モンスターハンターワイルズ公認画質 4K 27インチ IPS液晶モデル 24.5インチモード搭載 高コントラスト/リフレッシュレート160Hz 応答速度1ms VESA対応

私はこれを「だまされたと思って買った」のではなく、量販店でさまざまなモニターの実物を比較し、「ゲームのデモ映像が一番きれいに見えた」から選んだのです。
価格やスペックではもっと優れた機種がいくらでもありますが、画面の美しさだけは譲れません。

むしろ価格やスペックよりも「体験」というのがゲームをプレイする上では最重要ではないでしょうか。

このようなことをいうと「抽象的」とか「数値化不能」「計測不能」の概念とあって否定される傾向にあるのが現状ですが、そもそも “ゲームで遊んでいる自分” をいちいち客観的にどうこう考える必要がありますか?

どうせ選ぶのなら、自分が一番好きなものを選ぶべきです。

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