よくて平凡
小中学校でもてはやされる「模範的で優等生で皆勤賞」のタイプは、その後だめになることが多いんですね。
どうしてだめになるのか当時はわかりませんでした。
今だからわかる。
小中学校は前例主義の最たるものであり、反復主義の権化のようなものだから。
教育課程そのものが前例主義に則っていて、反復学習によってほぼ確実に成果が出るような構成になっているのが小中学校。
そんなところで「模範的で優等生で皆勤賞」として輝くだけの人は、高校や大学に進学、あるいは中学卒業後就職してもそれまでなんです。
はっきりいって通用しない。
むしろ輝かしい成績が邪魔をして適切な学習や生活を送ることが困難になってしまう。
あっという間に崩壊します。
これは深刻な問題だと思いますよ……ほんと。
小中学校の先生、つまり評価する側も前例に従って作業を行うだけですから、これはもう根本的にはどうすることもできません。
よりによって子供の発達に一番重要な時期に、よりによって最悪の教育と評価システムが居座っているからです。
たしかに小中学校の教育内容や同級生と過ごす時間は大切です。
でも……それが致命的に相性の悪い子供がいるのも事実。
助かることも、助けることもできません。
「最悪」の状況のまま成人を迎え、その後も改善されていない人は相当な数に上るでしょう。
本当に手の施しようがないんだ……
できることとしては「小中学校のことは全部忘れる」。
それとはまったく異なる様式で「再出発」する。
「社会復帰」という表現は適切ではありません。
「復帰」ではないからです。
そもそも社会に出ていないのだから。
社会に出たと思っていても、それは勘違い。
小中学校の経験は「なかったことにして」改めて適切な教育を受ける必要があります。
その「適切な教育」がどういうものなのかは当事者にしかわからない課題です。
もうね……人間が欠陥だらけというか不備すぎるんです。
任意に初期化やロールバックのできる構造にしてほしかった。
やっぱりコンピューターのほうが優れていると感じる。
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