Razer Seirēn Proのヘッドホン出力
周波数特性:15Hz ~ 22kHzインピーダンス:≧16Ω
SN比:114dB
出力:130mW@16Ω
Razer Seirēn Eliteのヘッドホン出力
周波数特性:N/Aインピーダンス:≧16Ω
SN比:N/A
出力:85mW@16Ω
Razer Seirēn Emoteのヘッドホン出力
周波数特性:20Hz ~ 20kHzインピーダンス:≧16Ω
SN比:100dB
出力:110mW@16Ω
THD:<0.1%@1kHz
Razerのマイク「Seiren」シリーズは、旧製品のSeirēn世代にはヘッドホンアンプのスペックも公開されていたのですが、Seiren miniやV2以降それが非公開となって情報がわからない状態です。
Emoteに至ってはTHDまで記載されているのに。
専門的ではない適当なヘッドホンアンプを搭載しているのかもしれず、公称値も信頼できないのではないかという疑惑が浮上。
ちなみに競合製品かどうかは微妙なYetiのヘッドホン出力は、
周波数特性:15Hz ~ 22kHz
インピーダンス:16Ω
SN比:100dB
出力:130mW
THD:0.009%
ヘッドホンアンプの出力は70~90mW@32Ωもあれば十分にモニターヘッドホンを駆動させられると考えられているので、Seirēn世代の3機種については若干音が小さいかなと判断できます。
参考までにRME Babyface Pro FSは90mW、Elgato Wave XLRは77mW、Bitwig Connect 4/12は40mW + 40mW@32Ω、Thronmax Mdrill Zero Plusは180mWなどといった具合。
インピーダンス(Ω)の表記されていない製品もありますが、おおむね16Ωか32Ωにおける最大出力と考えられます。
LEWITT CONNECT 6の6dBVというのはたぶん32Ωだと125mWになる計算?
ところが現行のSeirenはこれが不明のため、パワー不足になる可能性があるのです。
気になったのでRazerのサポートセンターにメールを送ったところ次の日、「社内にて確認を行っております」との返答がありました。
即答できないということは製品に使用されている部品の詳細をRazerは把握していなかったようですね……
頼むぞ……
返信を無視したり見苦しい言い訳や虚偽のスペックを報告したりしないで、誠実に対応してほしい。
翌日、まだ確認中である旨の返信がありました。
……
次の日も、次の日も、同じような返信が。
本当に確認に手こずっている様子。。。。
こういうものは設計の段階で部品のデータシートを確認のうえ開発していると思っていましたが……そういうわけではないということなんですかね;;
メインはマイクだけど、まがりなりにも「Pro」を冠しているSeiren V2 Proのヘッドホン出力の詳細がわからないなんて。
気長に待ちます。
……1週間……
8日後、ようやく確認が取れました。
Eliteと同等のヘッドホンアンプであるとのことです。
出力(RMS):85mW@16Ω
フラット周波数特性:あり
ゼロレイテンシー:あり
Seirenは16Ωにおける出力であるため、一般的なオーディオインターフェースよりはだいぶ音量が小さいという感覚と合致します。(80mW@32Ωと表示された製品からすると半分程度の出力しかない)
この点で音量だけを考慮するとPRO X DACのほうが体感で2~3割ほども大きいため、「鳴らしにくい」ヘッドホンならあちらを選んだほうがいいといえます。
Seirenのヘッドホン出力は一貫して “フラットな周波数特性” があるとされ、PRO X DACのサウンドとは大きく異なっています。
PRO X DACのクリアでパンチ感のある音はいかにも味付けされたものであり、たとえ好みで心地よく聞こえたとしてもフラットではないことはすぐにわかります。
しかしSeiren V2 Proは高感度なイヤホンでは無音状態でのホワイトノイズと「ティィィィィィィ…」というかすかなノイズ、特にLチャンネル側の断続的なノイズが気になります。小さなノイズなんですけどね。
おそらく基板のAD回路とDA回路の設計が甘く、無音状態でもノイズが発生しているのだと思います。
やはりある程度の高いインピーダンス仕様のヘッドホンを使うのが望ましいのでしょう。
まぁこれが不満なら、専用に設計されたオーディオインターフェースを買ったほうがいいです。
オーディオテクニカのATH-R70xaでも十分な音量で鳴らせますよ。
iPhoneのLightning to Headphone Jackでも最大の一歩手前くらいのボリュームでやかましいレベル。
掲示板やフォーラムなどで幅を利かせているレビュアーの
「アンプなんて後付け。ヘッドホンが流行り出した当初はみんなスマホやDAPに直挿しで聞いていた。それで何の不満もなかった」
という主旨の投稿は適切なものなのです。
私が常々いっている「音量に不満を感じていなければアンプを買う必要はない」というのも真理みたいですねw
逆にいえば「アンプで劇的に変わる」というのは誇大広告か、それだけプラシーボ効果が大きい──人間の聴覚などあてにならない──ことを示しているのです。
やれ「鳴らし切れ」だの、やれ「アンプ必須」だのというわりに、具体的な電力出力を明示しないので、マニアの主張など話半分に聞いておくのが賢明です。
ゲーミング製品の価格にはどれだけブランド料やデザイン料がふっかけられているのかわからないので、1万円のUSBマイクのヘッドホン出力と2万円のUSB DACのどちらが優秀かの判断は難しいです……
コストをかけたからといって音がよくなるとは限らないのがオーディオですから。
妥協する潔さと決断力を持っている人でないといつまでも沼から抜け出せません。
THD:0.009%
ヘッドホンアンプの出力は70~90mW@32Ωもあれば十分にモニターヘッドホンを駆動させられると考えられているので、Seirēn世代の3機種については若干音が小さいかなと判断できます。
参考までにRME Babyface Pro FSは90mW、Elgato Wave XLRは77mW、Bitwig Connect 4/12は40mW + 40mW@32Ω、Thronmax Mdrill Zero Plusは180mWなどといった具合。
インピーダンス(Ω)の表記されていない製品もありますが、おおむね16Ωか32Ωにおける最大出力と考えられます。
LEWITT CONNECT 6の6dBVというのはたぶん32Ωだと125mWになる計算?
ところが現行のSeirenはこれが不明のため、パワー不足になる可能性があるのです。
気になったのでRazerのサポートセンターにメールを送ったところ次の日、「社内にて確認を行っております」との返答がありました。
即答できないということは製品に使用されている部品の詳細をRazerは把握していなかったようですね……
頼むぞ……
返信を無視したり見苦しい言い訳や虚偽のスペックを報告したりしないで、誠実に対応してほしい。
翌日、まだ確認中である旨の返信がありました。
……
次の日も、次の日も、同じような返信が。
本当に確認に手こずっている様子。。。。
こういうものは設計の段階で部品のデータシートを確認のうえ開発していると思っていましたが……そういうわけではないということなんですかね;;
メインはマイクだけど、まがりなりにも「Pro」を冠しているSeiren V2 Proのヘッドホン出力の詳細がわからないなんて。
気長に待ちます。
……1週間……
8日後、ようやく確認が取れました。
Eliteと同等のヘッドホンアンプであるとのことです。
Razer Seiren V2 Proのヘッドホン出力
インピーダンス:≧16Ω出力(RMS):85mW@16Ω
フラット周波数特性:あり
ゼロレイテンシー:あり
Seirenは16Ωにおける出力であるため、一般的なオーディオインターフェースよりはだいぶ音量が小さいという感覚と合致します。(80mW@32Ωと表示された製品からすると半分程度の出力しかない)
この点で音量だけを考慮するとPRO X DACのほうが体感で2~3割ほども大きいため、「鳴らしにくい」ヘッドホンならあちらを選んだほうがいいといえます。
Seirenのヘッドホン出力は一貫して “フラットな周波数特性” があるとされ、PRO X DACのサウンドとは大きく異なっています。
PRO X DACのクリアでパンチ感のある音はいかにも味付けされたものであり、たとえ好みで心地よく聞こえたとしてもフラットではないことはすぐにわかります。
しかしSeiren V2 Proは高感度なイヤホンでは無音状態でのホワイトノイズと「ティィィィィィィ…」というかすかなノイズ、特にLチャンネル側の断続的なノイズが気になります。小さなノイズなんですけどね。
おそらく基板のAD回路とDA回路の設計が甘く、無音状態でもノイズが発生しているのだと思います。
やはりある程度の高いインピーダンス仕様のヘッドホンを使うのが望ましいのでしょう。
まぁこれが不満なら、専用に設計されたオーディオインターフェースを買ったほうがいいです。
オーディオテクニカのATH-R70xaでも十分な音量で鳴らせますよ。
iPhoneのLightning to Headphone Jackでも最大の一歩手前くらいのボリュームでやかましいレベル。
掲示板やフォーラムなどで幅を利かせているレビュアーの
「アンプなんて後付け。ヘッドホンが流行り出した当初はみんなスマホやDAPに直挿しで聞いていた。それで何の不満もなかった」
という主旨の投稿は適切なものなのです。
私が常々いっている「音量に不満を感じていなければアンプを買う必要はない」というのも真理みたいですねw
逆にいえば「アンプで劇的に変わる」というのは誇大広告か、それだけプラシーボ効果が大きい──人間の聴覚などあてにならない──ことを示しているのです。
やれ「鳴らし切れ」だの、やれ「アンプ必須」だのというわりに、具体的な電力出力を明示しないので、マニアの主張など話半分に聞いておくのが賢明です。
ゲーミング製品の価格にはどれだけブランド料やデザイン料がふっかけられているのかわからないので、1万円のUSBマイクのヘッドホン出力と2万円のUSB DACのどちらが優秀かの判断は難しいです……
コストをかけたからといって音がよくなるとは限らないのがオーディオですから。
妥協する潔さと決断力を持っている人でないといつまでも沼から抜け出せません。
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