キーボードのスイッチは独立しているように見えても、構造的にマトリックス──行列のアクチュエーターのため隣接するキー同士で誤作動が起こる可能性があるらしい……
なのでアンチゴーストやNキーロールオーバー(NKRO)はキーボードの回路設計からそもそも違う。
ファームウェアの更新でどうにかなるものではない。
たとえば多くのFPSゲームではWとA、もしくはWとDキーを同時に押し続けると、プレイヤーは斜めに前進する。
斜めに前進している状態でスペースキーを押すと、プレイヤーはその方向へジャンプし、着地してからも斜めに前進を続ける。
ところがW、A(D)、スペースの3つのキーの同時押しに対応していないキーボードの場合、プレイヤーはジャンプしないか止まってしまうというのだ。
……なんてこった。
Nキーロールオーバーなんてものは常識だと思っているかもしれないが、すべてのキーボードが対応しているわけではない。
2000年代初頭までは、この複数キーの同時押しに対応できないことが大きな問題になっていたそうだ。
3つ以上のキーを同時に押すと認識されないどころか、押していないキーが誤って入力されるトラブルがあった。
これをゴースティングという……👻
「同時押し」だけでなく高速のタイピングにも上手く対応せずに誤作動を起こすケースが珍しくなかった。
ゲームのコンボ操作やコーディングのショートカットまであらゆる操作に影響していた……
2025年になってそのような問題は解消済み……かと思いきや、「アンチゴースト対応」「Nキーロールオーバー対応」と明記されていないキーボードは依然としてダメなのだ。
対応していないキーボードを買うと後悔するかもしれない。
カタログや仕様書を確認するようにしたい。
ゲーマーはタイピングの早い人が多いだろうし、複雑な入力をいつでも繰り出せるようにしなければならないから、キーボードのこの「目に見えないスペック」は重要である。
30年前の話をしてるのかwww
いや……いまだにアンチゴーストとNキーロールオーバーに対応していない新製品はあるのだ……
たとえ「ゲーミングキーボード」であっても。
たとえ3万円超えであっても。
ひどいよな…Snap Tap(SOCD)に対応しているのに、アンチゴーストとNキーロールオーバーには対応していないなんて。
設計の優先順位がおかしいというか、悪意のある製品としか思えない……
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