文句しか言わないのは困るが、文句には重要な意味がある。
まず、逆のことを考えてほしい。
文句を言わないのはどういう状況なのか。
すべてが満たされ、不満のない世の中のことである。
それは本当に不満のないことになるのだろうか?
いや…
むしろ逆である。
予想に反して、大変不満の多い世の中だ。
現状に付け加えるものも、取り去るものも、一切ないからだ。
その世界では文句を言わないのではなく、言えないといったほうが正しいのかもしれない。
そんな世界で人は長くは生きられない。
生きる理由さえない。
まさに死の世界である。
デュラハンが連れ込もうとしているのは、このような世界なのである。
……
私は、人が文句を言うことは必要であると思っている。
「満足をしてはいけない」という意味ではない。
満足をするだけで満足してはいけないという意味である。
常に前を見ていてほしいと思う。
いつでも立ち止まったり、後ろを振り返ったり、戻ったりしてもいい。
文句や愚痴を垂れ流してもいい。
それが生きることなのだから。
0 件のコメント:
コメントを投稿