2011/02/28

地震が起きるのではなく、起きたと想定する

地震の備えの大半は『起きる』ことを考えているものであるが、それだけでは十分ではない。

地震が『起きた』ことも考える必要がある。

すなわち家屋が倒壊し、道路が寸断され、電気や水道が止まり、死傷者が出ているなどの条件で考えるというわけだ。


どうだろう?


実際に地震が『起きた』場合には、今まで経験した『避難訓練』など役に立たないことがわかるはずだ。

そう、本当の地震が起こり、身の回りの環境が一変してしまったら、それまでの規則や常識は適用しなくなるのだ。


かといって訓練で建物を壊したり、人を生き埋めにしたりすることはできない。
しかし実際の地震ではそれが起こる。
故意に被害を起こして訓練することは絶対にできない。

避難場所が危険である場合もあるし、雨かもしれないし、昼間とも限らない。

どんなに自宅を耐震・免震構造で厳重に建築しても、外出中に地震に見舞われたら何の意味もない。
ライフラインが崩壊して家へ帰れなくなるかもしれないのだ。

持ち物が多ければ多いほど負担が増え、避難に支障をきたすようになる。



……避難訓練を過信してはならない。
本物の災害は、訓練の手の及ばない様々な事態を引き起こす。

常に意識して行動するようにしたい。

ブログを読んでいる最中に臨むかもしれない。

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