人は自分のことや、自分の経験したことしか知らない生き物です。
それなのに、自分がまだ見ていないものについて「考え」「予想し」「推測する」ことができます。
個別の事例から、あたかも全体に通じるかのような原理・法則を導き出すことを『帰納法』といいます。
これは誰もが日常的に、無意識のうちに使っている理論なのですが、間違いを犯しやすいものです。
たとえば「初心者を募集しているギルドにはろくなものがない」と思っている人がいるかもしれません。
さて、どのように帰納法が用いられているのかわかりますか?
その人は「初心者を募集しているギルド」を3つか4つ知っているだけかもしれず、「初心者を募集しているギルドの"すべて"」を見たわけではないはずです。
つまり、個々のギルドから全部のギルドが「そうである」とする誤った理解に至っているのです!
ある物事をAだと思っていても、それは自分だけで、他の人はBと思っているかもしれない、ということです。
帰納法にはこのような欠点があるため、何かを考えるときには気をつける必要があります。
0 件のコメント:
コメントを投稿