「結婚や子育ては金持ちの道楽」という認識が強まり、しかも本質的にランダムな要素とあって投資対象にもならない現実を目の当たりにしています。
子供が学業を終えて社会的に自立するまでにかかる費用は公立学校で約3000万円、私立では4000万円以上と見積もられており、まともに働ける人の生涯収入の2割にも及びます。
しかも20年以上かかります。
それが少子化を加速させる原因です。
人間は他の動物に比べて自立に時間がかかりすぎるのです。
どれほどテクノロジーが発達しても、子供に自分の記憶やスキルをすべて引き継がせることはできないし、生まれてすぐ自立して食事や会話ができるほど早く育つようにはなっていません。
「コスパ」や「タイパ」を重視する現代人にとって子供は負担でしかないのです。
「4000万円と20年をかけてどれだけ回収できるのだろう?」
結局のところそういう考えに行き着きます。
この流れはもう変えられないでしょう。
早急に取り組むべき課題は「少子化対策」ではなく、「子供に依存しなくても成り立つ社会」を作ることです。
………
人間にはそうするための「頭脳」が備わっているはずだし、「自動化」や「効率化」は得意でしょう。
だから滅びた──。
「ないものは作る」といって前向きに検討した結果、決して作ってはいけないものを作り…………などというのはありがちなフィクションですが、遠くない未来に現実になってしまうかもしれません。
2023/06/28
少子化の原因「時間、財産、人脈、娯楽…あらゆるリソースが奪われるから」
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