2014/04/10

ペンタブの枠いらんだろ削って小さくしろよ←それはパームレストなんだよ


ご存知の方もいるでしょうが、WacomのIntuos Proの読み取り範囲は
上の写真の黄色の線で囲った部分だけです。
この範囲外はペンもタッチも反応しません。


そのため、
こんなに枠を広くする必要ないだろ??
ただでさえ大きいのに余計邪魔になる!!
と感じている人が多いのです。
緑の線の外は不要と感じるのです。


でもこれ、実は手首を乗せる「パームレスト」として機能するんです。


手をどの位置に移動させても、周囲の枠に手首を置けるので安定します。


もし枠がなかったら指先と手首に段差ができて疲れてしまいます。


ちなみに「左利き」の場合、ペンタブを左右逆にしてこのようなスタイルになります。
やはりどちらの手で使っても枠はパームレストとして機能します。


次に廉価版のペンタブ、Intuos(旧Bamboo)を見てみましょう。


こちらは低価格・省スペース・軽量を売りにしているためコンパクトで、
手首を乗せる十分な枠がありません。

Proに比べてタブレット本体もそれなりに薄く作られていますが、
実際に使用してみると手首に段差ができ、使いにくさを感じる人が多いようです。

紙に文字や絵を描く場合でも、用紙の端ほど描きにくいことがわかるでしょう。
余白があることは意外と重要なのです。


余談ですがWacomのペンタブレットはIntuos 4で十分だとか
完成されていたと評価されることがよくあります。

4とProでは基本的な性能は変わっておらず、タッチ機能ワイヤレス機能の追加、
それに有機ELディスプレイの廃止など「描画性能」とは関係のない変更点ばかりで、
イマイチ買い替えをする必要性を感じないためです。

私は4のLargeを朔にあげてしまいまして、それでProのSmallを買ったのですが、
書き味も反応も体感では何も違いがわかりませんでした。

ただ、4に比べて本体がかなり薄くなり、枠の素材も高品質なラバーとなって
手の取り回しはとても快適に感じられるようになりました。



Intuos5とProでがっかりした人には朗報です。

厚さがわずか8mm。
ほとんど段差がないため快適に描画することができます。

11.5mm→8mm

ペンタブレットが薄くなったことで「パームレスト」としての役目も薄れてきましたが、
筐体内にリチウムイオンバッテリーとBluetoothとPaper Editionとしてのメモリを搭載しているため、
あまり極端な小型化はできないのでしょう。




Intuos4は入手困難、Intuos5は微妙、Proも微妙、Wacom Intuos Proになってようやくまともな製品になりました。



「パームレストが入用な人は自作する」という観点からすれば、
「もっと省スペース」もしくは「読み取り範囲を広く」という要望になると思いますが、
センサーの精度はパネルの中央がもっとも高く、外側へいくほど悪くなるので調整が難しいのでしょう。

それで「(メーカーの)技術のなさが無駄な大型化につながっている」というのも一理あると思いますが、小さくしたらしたで不便に感じられるのではないでしょうか。


ペンタブにどうしても慣れない、紙に描くのと感覚が違うという人は、
ペンタブに傾斜をつけてみるといいかもしれません。

机と水平に置くと薄型とはいえペンタブの段差が気になるのですが、
奥側にノートや本などを重ねて手前に傾斜をつけることで手首が楽になると思います。

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