「終わった」という表現。何気なく使っていると思います。
「クエストが終わった」
「レベル上げが終わった」
「連休が終わった」
「仕事が終わった」
「終わった」といっても、また別のクエスト、転生後のレベル上げ、
来年の連休、明日の仕事など、よくよく考えてみれば終わってはおらず、
再び同じことが始まるものですよね。
つまり実際には終わっていないのに、「終わった」と表現している。
一つの区切りについて「終わった」とみなしている。
特に意識せず「終わった」と言っている。
皆さん、学校でこんな経験はありませんでしたか?
教室でみんながテストや課題に取り組んでいる最中、
「できた」
という声を聞いたことが。
それはたいがい男子の声です。
自分はほかの人よりも早く完了したということを、声に出して知らせているのです。
わざわざ音が聞こえるようにペンのキャップを閉めたり、机の上に置いたりもします。
それを聞いたとき、正直うっとうしく感じませんでしたか?
あるいは「あせり」のようなものを感じませんでしたか?
たぶん一度や二度はそんな経験があると思います。
「早くできたからってなんだよ」
「ああ、急がないといけないのかな…」
ほとんどの場合、時間を決めて行われるテストや課題を「早く終わらせる」ことには
何のメリットもありません。むしろ空気を悪くさせます。
早く終わったからといって、みんながまだ熱心に取り組んでいるところで
その人だけ自由時間になるなんてことは絶対にないですよね。
それで先生に注意されることがよくあります。
「終わった」とか「できた」と宣言するのはトラブルの原因になるようです。
たとえ自慢したくても、緊張から解放されたとしても、黙っておきましょう。
集団生活をする場合、自分のことだけではなく周りの人のことを考えてください。
不用意な一言が周りを、ひいては自分を含む社会全体に影響するからです。
「テストが早く終わったんだね。きみはすごいね!」
などと褒めた人を今まで見たことがありません。
結果がどうあれ褒める人はいません。
たとえテストが満点だとしても。
どう思われるでしょうか。
作業を急いだり、終わったことを宣言したりすることは、
結果には影響しない
のではないでしょうか。
やはり過程が重要なのであって、結果にとらわれてはいけないと思います。
このことに気づかない人は、自分が道を外れていることを知らないのです。
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