なんか小さくて多いLEDを実装したほうが高スペックに見えるし、それができるメーカーは技術力が高いと思うじゃん?
実はそんなに単純ではないみたいなんですよね。
LED(バックライト)をたくさん実装するというのは、あくまでハードウェアの話。
モニターを映し出すためには、そのLEDを適切に制御するソフトウェアが重要になってくるんです。
ここで
「モニターなのにソフト??何を言ってるんだwww」
という程度の認識しか持たない人が多いため、LEDの数ばかりが注目され、それのみで優劣を評価するという誤った判断に至ってしまうんです。
想像してみてください。
パネルと基板とLEDを買ってきて、モニターとしてDIYで組み立てることができるかどうかを。
無理ですよ。
たとえ電極と基板を接続しても、映像と連動して適切に明暗をコントロールするためにはソフトウェアが必要だからです。
映像出力端子から信号を受け取って、それから…どうする?w
モニターにも電源がありプロセッサーがありソフトもあって初めて動作するのです。
そもそもハードウェアの部分も精密な配置と配線が必要で、工場ラインのシステムがなければ手作業では到底不可能。
熱設計、光学設計、電磁波対策といったものをすべて行わなくてはなりません。
ソフトウェアは可視化しにくいからカタログでもことさら強調されることはないし、ユーザーが操作できるのはきわめて限定的(ファームウェアの書き換えができる程度)のため、製品では常に軽視されがちです。
しかしソフトウェアが適切に動作していないと、どれほど優れたMiniLEDモニターがあってもきれいな映像を表示することはできません。
パネルを自社では製造していなく、「ベンダーから仕入れているメーカー」は技術が劣っているとか、使用しているパネルが “世代遅れだから性能が低い” 。製造から販売まで一貫しているメーカーのほうが「強い」などと考えている人は多いですが、それもハードウェアの話です。
パネルをモニターとしてどのように実装し、どのように動作させるのかといったソフトウェアやアルゴリズムといったものが一番重要なのに、カタログスペックからは「見えない」から誤解しやすいんですね。
MiniLEDは数の多さよりも、LEDを制御する技術のほうが重要なんです。
表示するコンテンツに応じてLEDの発光ゾーンや輝度を適切にコントロールするための。
しかし消費者のほとんどはソフトもアルゴリズムもちんぷんかんぷんなので見向きもしません。
製品の内部で使われている技術よりも、何個のLEDが使用されているのかや、コントラスト比、輝度、認証、そして価格が関心事になっています。
数字しか見ないのは、最近のゲーミングキーボードでよくある「重量とポーリングレートは高ければ高いほどよい」という風潮に似ています。
ベンチマークテストでハイスコアが出るように設計ないしチューニングをしただけの姑息な製品があるのも事実であり、実際の性能や品質に落胆させられることも珍しくないのです。
またモニターは映し出されたコンテンツが人の目でどう “見える” のかがすべてです。
そのため好みや主観に左右され、価格やグレードやサイズだけでは判断できず、ましてやベンチマークスコアなど無意味なのが現状です。
「ハイスペックな製品を所有している」という優越感と満足感は得られるかもしれませんが、それと実態は必ずしも一致しません。
だからPCモニターやテレビは量販店でおびただしく展示され、実物を視聴できるようになっているのです。
見る機会があるのに、「ネット上のレビュー」だけで選ぶのは賢明ではありません。
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