大丈夫だ、問題ない。
ホームポジションを正しく習得していればの話だが!
押すキーの数と運指の移動距離は、独立しているキーが増えれば増えるほど多くなる。
それをFnとの同時押しで対応すれば、数と移動距離を減らすことができる。
フルサイズと60%では「キーの数」と「同時押し」がトレードオフの関係になるのだ。
後者はキーの割り当てを覚えて使い分ける必要があるので、必然的に頭をよく使わなくてはならない。
分割スペースキーの場合はどれかをFnキーとして使用すればよい。
そうでなければ使用頻度の低いキーを割り当てる。
たとえばCaps LockやWindowsキーをあまり使っていなければ、これらをFnキーとして使う。
Aの左がCtrlキーとして、スペースキーの左側のキーをFnにする。
HHKBの英語配列の場合、そうするとその左のキーはAltだけになる。
リマップできるゲーミングキーボードもしくはClassic Type-S以上のHHKBはキーマップ変更機能により、Fnキーとの同時押しによる割り当てが可能である。
ゲーマーはWindowsキーの誤爆によるトラブルを避けるためにあえて割り当てを外す人も多い。
しかしキーボード上から完全に使用できなくするのはかえって不便だ。
Fn + AltをWindowsキーにするといいかもしれない。
HHKBはスペースキーの左右が◇(メタキー)なのだが、これは初期設定(DIPスイッチ)ではWindowsでは動作しないキーである。
USBケーブルをPCに接続しない状態でDIPスイッチを切り替える。
Windowsでは1と3と4をONに(上に)するのがおすすめだ。
1でWinモードになり、右の◇がWindowsキーになる。
3でDeleteキーをBack Spaceとして使用できる。
4で左の◇がFnキーになる。これが重要。
HHKBはスペースの左右にこれ以上の余分なキーのないことが困るかもしれない。
30年前の着想のまま現代に至っているため仕方のないことだが。
今やHHKBは原始的なターミナルベースのエディターを想定した時代錯誤のキーボードであることを忘れてはいけない。
打鍵感や耐久性のよさには目を見張るものがあるが、ただそれだけである。
しかしそれだけで価値がある。
10年後も動作し、親から子へ伝承できるのはHHKBくらいだ。
進学や成人のお祝いが「20年前のキーボード」では萎えるかもしれないが、それくらい長持ちするエピソードの語り継がれているのがHHKBなのだ。
ラピッドトリガーの磁気式キーボードは当初のパフォーマンスは優れているが、経年劣化に関して十分なデータも確証もないのが現状である。
2年くらいでアクチュエーションポイントが意図した通りに動作しなくなり、怪しくなってくるという報告が目立ち始めるようだ。
長持ちするよりも、壊れたら買い替え、どんどん新しいものを使っていくことも大切だ。
決して両立しない。
古い資産を長く使うのは機会損失と隣り合わせであるともいえる。
「あのとき新しくしていれば…」という後悔がもみ消されているだけで、失うことのほうが多いかもしれない。
バランスが重要。
この世には手放しで喜んでいいことと、無条件に評価できるものなど存在しないのだ……
2025/12/10
60%キーボードで足りるのか、Fnキーとの組み合わせを使いこなせるのか心配だから購入をためらう人は多そうだ
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