背骨は「きれいなS字」を描くのが一番いいものだと思い込んでいましたが、
どうもそれは間違いで、腰に非常に負担のかかる姿勢であることを知りました。
まっすぐに立った際に背骨がS字になると、垂直にかかる重力はその付け根である腰に集中し、
背骨を垂直に保っている場合よりも負担が増大します。
腹筋は脚を伸ばさず、膝を立てて行う理由がわかりました。
床に横になっているときに両脚をまっすぐ伸ばすと、腰付近が「浮き」、
アーチ状になり、負荷が集中してしまうからです。
できるだけ背中全体を床に接地するために膝を立てるのです。
膝を立てると尻の位置が移動して重心が背中全体に分散します。
不用意に胸を張ったり、背筋をピンッと伸ばしたりするのは腰にダメージを与えることになります。
もちろんストレッチとして一時的にそのような姿勢をとるのはいいのですが、
恒久的に維持すると「何もしていないのに腰が痛くなる」悲惨な事態が起こります。
ずっと自分の姿勢は正しいものだと信じていました。
……
実際に腰への負担の少ない「背骨をそらさずまっすぐに保つ」姿勢をとると、
感覚的には猫背になっているようです。
非常に違和感を覚えます。
むしろこの状態のほうが「悪い姿勢」なのではないか……と疑ってしまったのですが、
しばらく(ほんの数分間ですが)続けてみると、たしかに腰への負担がなくなって、
即効性があるのか!!!と感じました。
ええ……たしかにこの姿勢のほうが楽です。
腰をそらして尻を後ろに突き出して胸を張るのは非常に負担のかかる悪い姿勢です。
そうではなく、少し腹筋に力を入れることを意識し、腰をそらさないようにやや丸めるイメージで、
肩が前傾しないように垂直に保ち、顔を正面に向けます。
ずっと誤った姿勢を続けていた私にとってはどうしても猫背になっているような感覚にとらわれますが、
腰への負担が激減していることははっきりと体感できます。
腹筋に力を入れると自然に正しい姿勢をとりやすくなります。
S字の背骨をできるだけまっすぐになるようにイメージします。
始めは強い違和感があり、かえって姿勢を悪くしてしまっているような気がします。
なるほどなるほど…
腹筋の力で腰を守るような状態なんですね。
不用意に重量物を持ち上げようとすると「ぎっくり腰」を起こすことがありますが、
それは腹筋で腰を支えずに「背筋」だけに力を入れてしまうからです。
持ち上げた重量物に腰が耐えきれず、激痛を引き起こすのです………
腹筋を鍛えるときも絶対に腰が浮かないようにする必要があります。
浮いた腰に大きな負荷がかかると腰痛の原因になるからです。
腰を適切に接地することで負荷を分散し、腹筋の力を最大限に利用することが可能になります。
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