繰り返し経験を積むことでクリアできるように設計されている「ゲーム」と、どれほど反復しても必ず上達するとは限らない「お絵描き」には大きな違いがあります。
落ちこぼれを生み出さない仕組みは前者です。
愚直に反復していれば主人公のレベルが上がっていき、さまざまな要素がアンロックされ攻略できるようになります。
逆にゲームの序盤では条件を満たさないマップへは入れなかったり、ボスが出現しなかったりするなどの「制限」が課せられているほどです。
ところがお絵描きは……
初めから能力の個人差が大きく、予測不可能なことがほとんど。
何年も何十年も描いても上達しない人もいれば、昨日の今日で見事な絵を仕上げる人もいる。
そうした絵も、描ける人にとっての日常は単なる同義反復的な作業の繰り返しかもしれません。
指定された通りに線を引いて色を塗り、シナリオに従って物語を描き、納品する。
プロとして活躍している漫画家でもボケてしまうのはそういうことではないのかと……思うんです。
一つの物語が大きくなりすぎて着地地点を見失い、冗長な展開が続き、内心終わらせたいのに終えられないストレス。
強いストレスから逃れるために脳はボケるようになっている、なんていう話もあるくらいですから…
でもその「原因」を作っているのは日常の反復作業にほかならない気がするんですよ。
日課とかルーチンワークとかね。
認知症の身内を間近で見ているとそうとしか思えなくなります。
ああ、これはきっと規則正しい生活があだになってしまったんだ………
わからない…確信なんてまったくないけど、そうだと思うんだ…
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