2014/06/14

ヘッドホンの「周波数特性」はあまり意味のない項目

人間の耳で聞くことのできる音の周波数は20ヘルツから2万ヘルツとされており、
この範囲を超えた音はそもそも認識ができません。

まともなヘッドホンであれば周波数特性は20Hz~20kHzであれば十分で、
15Hz~40kHzなどと幅を広げても実際にはほとんど意味がないのです。

聞こえない周波数の音を出せることがヘッドホンの性能の指標にはならない。

ではなぜ可聴域を超えた周波数を表記するのかというと、
オーディオのメーカーがヘッドホンのランク付けや区別化を図るためです。

20Hz~20kHzのヘッドホンが普及価格帯の製品だとすると、
10Hz~30kHzはミドルグレード、
5Hz~45kHzはハイグレードであることをアピールできます。

また消費者も「数字の大きい製品のほうがよさそうだ」と
直感的に判断することができます。


「音質」や音の聞こえ方は個人差が大きく、主観に依存するものが多いため、
ヘッドホンの機械的な品質や性能もさることながら、
ヘッドホンの「金額」が音の聞こえ方に影響してしまうことがあります。

被験者に1000円のヘッドホンを10万円と偽って視聴させてみると、
それだけで本当に優れた音質のように聞こえてしまう。

ヘッドホンの金額が実際にはあまりあてにならないのと同じように、
「周波数特性」もまた意味があるようで実は意味のない項目なので、
20Hz~20kHzを超えた製品だからといって無条件に高性能だと
判断しないようにすることが大切です。

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