2024/09/04

DACそのものよりも周辺のアナログコンポーネントの違いで「音質」の変化を体感しやすいという

ぶっちゃけパソコンのオンボードサウンドRealtek ALC1220で何の不満もなく、ノイズもクロストークの問題もないので終着とみなしてもかまいません。

それとは別に聴感的な「音質」を求める場合に、ALC1220では不満が出てくることがあるのです。


ノイズもクロストークも遅延もまったく感じられないのはデジタルの回路がほぼ完成されているためで、聴感的な音質を決定する要因はアナログのコンポーネントにあります。

ところが、これといった正解や良し悪しといった回答が得られません。

実際のところ「音質」は聞く人の好みの問題であり、ノイズや遅延といった定量的な評価のできない次元です。

なのでカタログスペックはあまりあてにならず、自分の耳で聞いた音をどう感じるかがすべてといえます。

DACによる差はほとんどないので、ALC1220から取り出した光デジタル(SPDIF)の信号をどのようなアンプを通して再生するかという点が重要になってくるわけです。
ヘッドホン端子(LINE OUT)からの音はALC1220に実装されたアンプを通って出力されます。

もっといえば、音質の違いは「耳に近い部分」ほど影響します。


つまりイヤホンやヘッドホンを変えるのがもっとも音質の違いを体感できるということです。


ええ、なので最初に選ぶべきはイヤホン・ヘッドホンです。

アンプを選ぶのはその次です。


もっとも低予算なのはALC1220のヘッドホン出力で満足できる場合です。

次に「光デジタルに対応したアンプを使う」のが2番目に低予算といえます。
「USBオーディオ」のほうがもっと低予算ですが、USBではALC1220を通らないので別の独立したデバイスで再生していることになります。
機器の(特にドライバーソフトウェアの)相性問題や遅延はUSBオーディオのほうが悪くなることが多いので、私はおすすめしません。


私がさんざん「USBではなく光デジタルを~」と述べているのはそのためです。


あっ、これにはあくまで「ゲーム用で」という前提はあります。

というのもUSBオーディオで売りとなっているMQAやDSDなどの “ロスレスオーディオ” やASIOなどの専用ドライバーを介するものはPCM音源と違ってOSがサウンドデバイスを占有してしまい、ゲームではそもそも使用できないからです。

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