2017/06/21

SONY ECM-PC60ピンマイクをSound BlasterX G1に入力…高音質だが音量が小さい

G1とほとんど同じサイズなのにマイク音量が非常に大きいLogicool G Pro Xの「PRO X DAC」をオススメします!!
もうSound BlasterX G5も必要なくなりました。
夏場に蒸れないヘッドセットを考えていて……
イヤホン+マイクという方法はないかとエッディッオンでピンマイクを探していました。
オルガンライフのじへいが「ソニーのライブ配信…ソニwww失礼wwwソニーのマイク」の動画
テストしていたのはSONY ECM-SP10というスマホ用の4極プラグタイプのものです。
私はPC用の3極プラグインパワーとなっているECM-PC60を買いました。

スマホにPC用のマイクを接続しても3極プラグのため「ステレオイヤホン」と認識され使用できません。
レビュアーの中にはプラグの仕様を理解していない人が多く見受けられます。


そもそもこのタイプのマイクを「コンデンサーマイク」と呼ぶのが間違いだと思います。
「プラグインパワーマイク」です。
パッケージに「エレクトレットコンデンサーマイクロホン」などと誤解を招くような表記をしないでほしいです。
一般的な「コンデンサーマイク」と捉え、48Vの電源を要する製品と勘違いする人がいます。

極性が違うため、変換プラグを使用してもコンデンサーマイクとしては使用できないはずです。
必ずプラグインパワーマイク対応のオーディオインターフェースに接続してください。


スマホに接続するマイクは4極プラグです。
PCのマイク端子に接続するのは3極プラグです。

ただしSound BlasterX G1じへいが使っているSound Blaster Play!2」は4極ジャックのため、
PC用のマイクをそのまま接続しても使用できないし、出力(イヤホン)を挿すところがなくなってしまいます。

そこで4極ジャックをステレオの出力とモノラルの入力に分岐するケーブルが必要です。

私は「サンワサプライ ヘッドホン+マイク用変換アダプタケーブル(3極メスx2->4極オス) 黒 KM-A25-005」を利用しています。
じへいは「エスエスエーサービス [ スマホやタブレット等のイヤホン端子(3.5mm・4極・CTIA規格)ケーブル ] 3.5mm 4極(オス)-3.5mmステレオミニ(メス)+マイク入力(メス) [15cm] ST35-SM35F」を利用しています。



SONY ECM-PC60の内容物。
1mの延長ケーブルがついているので本体のケーブルと合わせて2.2mまで対応できます。
スタンドは見ての通り。
プラスチック製ですがやや重量のある小さなスタンドにマイクを取り付けることができます。
ホルダークリップはマイクをスタンドから外して取り付け、服の襟などに留めることができます。
マイクの筐体はブラス(真ちゅう)製で高級感があります。
ケーブルは細くて頼りない感じがしますが柔らかく取り回しがしやすいです。
プラグは金メッキされています。
マイクは指先よりも小さく、指の太さくらいの長さしかありません。
クリップはプラスチック製で挟む力がかなり弱いです……弱すぎます。
Sound BlasterX G1に分岐ケーブルを接続したところ。
赤色のマイクジャックにはECM-PC60、緑色のイヤホンジャックには75Ωのインピーダンスケーブル
そして150Ωのイヤホン「RHA CL750」を接続して使用しています。

抵抗の大きなイヤホンのためSound Blaster製品全般にみられる「無音時のホワイトノイズ」はほとんど聞こえなくなっています。



さて……


肝心なECM-PC60のマイク性能ですが……

「サーーー」というホワイトノイズも「ブーーーン」というハムノイズも一切ありません。


マザーボードのマイク端子だと聞き苦しいノイズが入るのに、Sound BlasterX G1だと入りません。
安価であってもUSBサウンドカードというのはノイズを抑える効果があるんですね!


これは勘違いです。

USBサウンドカードだからノイズを抑えることができるのではなく、デバイスもしくはソフトウェアにノイズリダクションの機能が搭載されているからです。

https://abs.hantasy.com/2021/05/sound-blasterx-g5.html

G5で検証したのですが、扇風機やPCファンの騒音を3秒間ほど検出して「ほぼ無音」にするノイズリダクションが働いていることを突き止めました。

ほとんど同じアルゴリズムで動作するオンボードサウンド拡張アプリの「Nahimic」にもファンノイズを軽減する機能があるので、デバイスによるのではなく、単にソフトウェアの処理がもたらす効果であることがわかりました。

多くのUSBサウンドカードはソフトウェアでノイズリダクションを行いますが、G5はハードコードされていて無効化することができないことも判明しました。





ああああ……

マイクを口の正面から3~15cmの距離に近づけると非常に明瞭で大きな声で収録できますが、
20cmくらい離れると急に声が小さくなり、首元、襟、肩などに取り付けるとさらに小さくなってしまいます。

これはじへいがよく言っている「音量は距離の2乗に反比例して減衰する」という法則によるものなのでどうにもなりません。


ウー c(`Д´c)

感度自体は高いようで椅子のきしむ音や隣の部屋の物音まで聞こえるのですが、
肝心の自分の声をあまり大きな音で拾ってくれません。


Sound BlasterX G1はマイクブームつきのゲーミングヘッドセットの使用を前提にしているのか、
マイクと口の距離が非常に近い場合に最高のパフォーマンスを発揮できる設計になっているものと思われます。



……


現状では小声で話した場合、相手に聞こえづらい(ボイスチャットのシステムが集音してくれない)音量であるため、こちらの会話が一部届いていない事態が起きてしまっています。
やはりサウンドカードは口元ぎりぎりの距離から集音するマイクを想定しているため、
ピンマイクのように口からやや離れたマイクの音量では不足してしまうのでしょう。

ゥ─σ(・´ω・`*)─ン…

小さなサウンドカードでもうちょっとマイク性能の高いものがあればよかったのに……


Sound BlasterX G1の上位機種であるG5もマイクの音が小さいのは変わりません。

口元から5cmくらいまでは明瞭なのですが、10cm離れると一気に声が小さくなります。

マイクのノイズが少ないのは、単にゲインが低いだけなのではないかと思うと……ちょっと詐欺っぽい気がしてきました。

高品質のマイク入力だから低ノイズなのではなく、音量が小さいからノイズが目立たないだけかもしれません。







G5にSONY ECM-PC60を入力して実況したクソ動画。
このときは1年に1回、近所で打ち上げ花火が行われる日でした。
めったに収録できない花火の音がマイクからどの程度入っているのか実験しています。
マイクは胸元に取り付けてあります。


「もっとも身近な騒音源」である扇風機を止めるとこのような音質になります。



2020年6月16日追記

マザーボードのサウンド(ALC1220)のマイク入力が非常に高音質で低遅延のため、もうG1もG5もG433も使用することをやめました。

いろいろなサウンドデバイスを買って試すより、ミドルレンジ以上のマザーボードを選んだほうが絶対にいいですよ。


2021年4月12日追記

いろいろ調べたんですけどね…

どうもサウンドの入出力デバイスのうち独自のドライバーソフトウェアを利用するものは不具合が多く、OSの標準ドライバーと干渉してエラーを起こしやすいことがわかりました。
NVIDIAの「RTX Voice」も同じで、仮想サウンドデバイスを生成してそこで2次的に処理を行う仕組みになっています。


視聴者はさほどマイクの音質やスペックを気にしていないので、音量さえ十分ならいいと思いますが……。




https://youtu.be/LF2moyFkMsk
ひろゆきが使っているYetiという指向性のあるUSBコンデンサーマイクが気になっています。








https://youtu.be/tiIbUZkQO0Q
シャムさんが使っているのはもう絶版ですよねwww
動画はクソ面白いけどかなり古いので参考にはなりません……

「テイジューオン」からの「ゲェコ」が面白すぎるwwwwwww
スポンジがいちいち笑えるwwww

じへいよりはるかに滑らかにしゃべっているし、冗長な内容なのに饒舌で見る者を飽きさせない高度なトーク力を誇るシャムさん。演技ではなく真面目なところが笑いを誘い、視聴者からの辛辣なコメントを含めて一つの作品になっている素晴らしい動画です。





https://youtu.be/12HuRA6DG_s
シャムさんのサウンドカードはかつて好評だったSound Blaster X-Fi Go! Proと思われますが、その後継機はPlay!シリーズになるのでしょうか。じへいはPlay!2と3も買ってレビューしています。

好評といっても安価で利用者が多かっただけで、決して高品質というわけではありません。
「世界で一番売れているハンバーガーが世界で一番おいしいわけではない」のと同じです。

Sound Blasterは昔のWindowsが「ステレオミキサー」をサポートしていなかった時代に覇権を取り、そのイメージをいまだに引きずっているところがあります。
「老舗」であることに無駄なプライドを持ちすぎて新しい文化に対応できなくなっている残念な会社が作っている印象です。いまだに内蔵サウンドカードとか……。

今ではステレオミキサーという機能はソフトウェアに実装され、ゲームのサウンドと実況の音声を同時に収録できるようになっているので、すでに過去の遺物です。



今は端子がUSB Type-CになったPlay!4が発売中です。




廉価なPlay!シリーズも年々アップグレードされ、音質と互換性が高くなっています。テレワークの要求に応えるなかなかよさそうなもの。




でもまぁマイクはYetiを試してみたいな……




Sound BlasterX G5を「遅延せずに使用する方法」がわかったし、実際に録画しても映像と音声は同期しているように見えるので、別にマイクを買わなくてもよくなったかもしれません。

しかしG1もG5も「ヘッドセットのブームマイクの使用が前提」のような設計なので、ピンマイクや卓上マイクで収録される声は小さくなってしまいます。








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