2015/07/03

セイコー タイムキーパービブ S322 SSBJ023

セイコーのタイムキーパービブSSBJ023と
カシオのHS-3C-8AJH
セイコーのタイムキーパービブの大きな特長は、
・10個までのマルチタイマーを連続動作
・図書館などの静かな環境でも使用できるバイブレーション

・ロータリースイッチで簡単にシングルタイマーを設定可能
・簡易的なストップウォッチ機能


とりわけマルチタイマーとバイブレーションに興味をひかれたタイムキーパービブ。

さっそくタイムキーパービブの外見チェックから始めていきます。






ロータリースイッチ
タイムキーパービブを「ストップウォッチ」と見た場合に最も特徴的なのが
このダイヤル式のロータリースイッチ。
ここを指でつまんで左右に動かします。カチカチと明瞭なノッチ感があります。

左から時計回りに
OFF(電源が切れて液晶画面が消える)
*SET(任意の長さのタイマーを設定、10個までのマルチタイマー)
○SET(マルチタイマーのリピート回数、タイムアップを音か振動か選択)
(設定したマルチタイマーを使用する)
123510152030404560
 (数字は分を表し、シングルタイマーとして使用する)
STOP W.(ストップウォッチ)




液晶
液晶の窓はガラス製です。
爪で叩くとコツコツとかなり肉厚のガラスであることがわかります。
枠の大きさに対して表示が小さめですが、液晶のコントラストが高くはっきりしており、
炎天下でもよく見え、不快な影が落ちることもありません。




液晶を斜めから見てみる
液晶を無理やり斜めからのぞくと表示はほとんど見えません。
ガラスが肉厚で液晶部分がかなり深いことから、このような見え方になります。
しかし通常の使用、机の上に水平に置いて45°くらいの角度からはよく見えます。

1000円以下で買える安物のストップウォッチの液晶と比較してみましょう。


同じ距離・角度から見ているのにこんなに違う!
同じ距離・角度から見ているのにこんなに違いがあります。
右の液晶画面は数字がいくつなのか判読できません。
故障ではなく、これが安物の液晶の仕様のようです。
デスクワークで液晶が見えないというのは致命的。
注意深く選ぶ必要があるでしょう。




タイムキーパービブの裏面
つくりがいいだけにMADE IN CHINAなのが少し残念に思います。
昔のセイコーのストップウォッチは日本製だったそうです。
しかし、中国製だからといって品質が悪いわけではないようです。
3気圧の日常生活防水であるため、水没やマリンスポーツには使えません。
雨の日でも使用できる。その程度に考えておくべきです。

ケースの材質はグラスファイバーを含んだポリカーボネート。
ABS樹脂などに比べると非常に頑丈な材質でできています。

故意に衝撃を加えるのはいけませんが、地面に落としたくらいでは壊れない、
タフなつくりで評判がいいそうです。




厚みのあるタイムキーパービブ
バイブレーターを内蔵しているため本体がやや大きく厚みもあります。
思いのほかずっしり来るものがあると思います。
ケースのエッジはきれいに処理されており、不快なバリや組み合わせのズレはありません。




滑り止め加工のされたボタン
ボタンはよくあるふにゃふにゃのゴムではなく、硬質な樹脂でできています。
指の接触する面にザラザラの加工がされており、しっかりと押すことができます。
やや固めのボタンにはパチッパチッという心地良いクリック感があり、
多少斜めに押し込んでもしっかりと反応するようになっています。

ボタンを押した際の音はシャープペンシルのノック音よりは大きいので、
押し方によっては気になることがあるかもしれません。




フックにひもを通す
ひもをほどき、本体上部についているフックを通すことで手首につけられます。
使い方はこれで合っていますかね?;
フックは磁石につかないので鉄ではないようです。かなり軽いのでアルミ製でしょうか。
腕時計としては大きすぎます。
「時計」の機能はありません
時刻の概念がないためアラームとして使うことはできません。




ひも
ひもは全長120cmくらいでしょうか。多少の伸縮性があります。
4つに折るとちょうどコンパクトキーボードの横幅、30cmほどになります。
末端がほつれないようにきちんと癒着の処理がしてあります。




ひもを通すための穴。少しエッジが立っているような気がしました。



さて、ここからマルチタイマーの機能について見ていきます。




OFF
ロータリースイッチを左いっぱいに回したところ。
これが本体の電源の切れるOFFの状態です。
使用しないときはOFFにしておきましょう。
OFFにしてもマルチタイマーの設定は記憶されていますが、作動中のタイマーは元に戻ります。




*SET
ロータリースイッチを*SETに合わせたところ。
ここでマルチタイマーの時間を設定します。
本体左上のボタン(B右上のボタン(A
そしてロータリースイッチ右にあるボタン(Cを使って設定していきます。




マルチタイマーを追加
Bで、Aでを設定します。
1回押すと数値が1ずつ増えていきます。押し続けると素早く増えます。
最短10秒、最長99分59秒の間で任意に設定できます。
(10秒未満にしても10秒になります)

そしてCを押すと次のタイマーの長さの設定ができます。
再び分と秒を設定し、Cを押すと次のタイマーの設定ができます。
最大で10個のタイマーを設定できます。

たとえばボクシングの試合なら、3分と1分のマルチタイマーを設定すれば、
1ラウンド3分間のあと1分間のインターバルといった計測が可能になります。
あとで説明するリピート回数をラウンド数に設定すればすべて自動的、
かつ正確な時間で進行できるようになります。

BとAを同時に2~3秒押し続けるとすべてリセットされます。




マルチタイマーを追加しない
数字を入力していない状態のところまでを1サイクルとしてマルチタイマーが設定されます。
10個までの任意の時間で設定することが可能です。
長さを変更したい場合はCボタンを押してタイマーを切り替えてください。




マルチタイマーのリピート回数とタイムアップ告知の設定
次にマルチタイマーを何回繰り返すか、タイムアップを音か振動のどちらで伝えるかの設定です。
ロータリースイッチを○SETに合わせます。
Bを押すと二重円の中にある数値が増えていきます。これがリピート回数です。
99の次に--となったら無制限にリピートされるようになります。

Aを押すと液晶の下部にあるアイコンが変化します。
ベルのアイコンは電子音でタイムアップを告知します。
OFFは無音で告知します。
のアイコンは振動で告知します。

タイムアップ告知はタイマーを開始してからでも変更が可能です。


タイムアップ告知を電子音に設定している場合、BとAボタンを押した際にも
「ピッ」という音が鳴るようになるので注意してください。
OFFまたは振動にしている場合はその音が鳴らなくなります。

タイムアップ告知はいずれも3秒前から1秒ごとに
電子音「ピッ→ピッ→ピッ→ピィィィィィッ」
振動「ヴッ→ヴッ→ヴッ→ヴゥゥゥゥゥゥゥッ」

と時報のように鳴動します。

ピィィィィィッはかなり高音のためよく聞こえます。
振動は携帯電話のバイブレーションに比べて弱く、音も静かです。
どのくらいの音なのかは文字や映像からはなかなかわからないと思います。
音量や振動の強さを変えることはできず、長さも固定であることに注意してください。

タイムアップ告知のパターンが固定であるため、マルチタイマーのどの段階の告知であるか
画面を見なければ判断できないといった状況もありえます。

これはタイムキーパービブの機能ではどうすることもできません。




ロータリースイッチをに合わせたらいよいよマルチタイマーを使うことができます。
Aで開始、Aで停止、またAで再開、
停止の状態でBを押すとタイマーの時間が最初に戻ります。




カウントダウン
Cボタンを押すと残り時間を表示するカウントダウンと、
経過時間を表示するカウントアップに切り替わります。
上の写真はカウントダウン。




カウントアップ
Cボタンを押してカウントアップ表示にしたところ。
カウントアップの場合、100分の1秒まで表示されるようになります。



ロータリースイッチを数字に合わせて使うシングルタイマーについては、
ごく普通のタイマーであるため、特に説明は必要ないと思います。

マルチタイマーと違ってリピートしません
タイムキーパービブの下位機種に振動機能のない「タイムキーパー」というものがありますが、
そちらはマルチタイマーがないということに注意してください。
上位と下位の違いは振動機能の有無だけではないのです。
設定した時間になると一度きりのタイムアップ告知があり、
その後はオーバータイムが計測されていくだけです。



STOP W.はストップウォッチです。とても簡易的な機能です。
開始、停止、再開、スプリット、リセットの機能しかありません。
メモリーなどはありません。99分59秒99まで。

タイマーとストップウォッチを同時に使用することはできません
タイマーが停止し最初の状態に戻ってしまいます。


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