2018/06/03

【寝ホン】Eonfine EH514レビュー 耳から飛び出さない形状、低音、遮音性、ゲームの迫力…想像以上にいいイヤホン

Eonfine EH514は2年半でケーブルが破れてしまったので新たに水月雨 SpaceShipを買いました。
寝ホンとしてはSpaceShipのほうが快適です!!



中華イヤホンはわりとすぐ廃盤になり後継機もないことが多いので、ロングセラー的なモデルを選んだほうがいいかもしれませんね。




よくあるウレタン製の耳栓は消耗品であり意外に高価であることと、
イヤホンから「ブラウンノイズ」を鳴らし続けると驚くほど熟睡できることなどから、



寝ホン」と呼ばれている非常に小型のインナーイヤーヘッドセットを導入しました。
インピーダンスが16Ωということで「あーホワイトノイズが聞こえるだろうな」と思いきや、
感度が98dBと一般的なイヤホンより低い仕様のため、Sound BlasterX G5に接続しても
ほとんど気にならないレベルでした。これは重要なことです。
4極のイヤホンの大半が高感度であるためです。
梱包は実にシンプルで乱雑なものでした。
この透明なプラスチックの枠にイヤホン本体とケーブルが固定されています。
意外に硬いため、ケーブルをつかんで引っ張るとそれだけで断線する恐れがあります
プラスチックの枠を反対側から押したり、広げたりしながら慎重に取り出してください。
「片耳から音が出ない」といった初期不良の原因は開封時の取り扱いにあるのかもしれません。

ケーブルは硬めで細い円形のサラサラした素材でできています。
ゴムっぽいベタつきや摩擦感がまったくありません。
プラグの付け根とケーブルの分岐部分はハウジングと同様の金属でできています。
プラグは金メッキされています。
ハウジングとケーブルのつなぎ目はゴムっぽい素材です。ここにLとRの刻印があります。
リモコンはR側についています。
スマホやタブレットなどに接続して使用する、
ステレオ出力とマイク入力のある4極端子の一般的なヘッドセットです。
日本語のきちんとした説明書が入っています。
ポーチや広告などの付属品は一つもありません。
S、M、Lのイヤーピースのみ付属しています。Mが取りつけられています。
Amazonの商品写真では本体がシルバーに見えたのですが、
パッケージはブラックで、実物は「ガンメタル」のような色です。
「gunmatel」って……ガンマテル……? スペルミスが気になる。
ソニーのピンマイクECM-PC60とあまり変わらないくらいの大きさです。
本当に小さいので耳の中に入れても外側に出る部分がほとんどありません。
完全に耳の中に収まる大きさといってもいいでしょう。
一見、耳から飛び出しそうな形状ですが、非常に小さい(小指の先より小さい)ため、
私の耳の場合はイヤホンの全体が耳の穴の内側に収まるようになっています。
個人差があるかもしれませんが……。

球体に近い形状のイヤーピースは「アジアンフィット」といって、
耳道の複雑な日本人に合わせているもの…らしい?
これまで「au HTC J butterfly HTL23」というスマホに付属されていたイヤホンを使用していました。
このイヤホンの正体は正確にはわかっていませんが、JBLのJ22iをベースに、
auのカラーであるオレンジ色のケーブルをあしらったものである説が有力です。
比較的小型であり、寝ホンとして使えなくもない形状です。


今となってはJBLのイヤホンも入手が難しくなっています。独特のイヤーピースは好みが分かれます。
素材があまりにもペラペラで安っぽいため、音を聞くまでもなく悪い評価をつけてしまった人がいるほど。
かなり低音が強く、個人的には長時間のゲームプレイには少々苦痛を感じます。
このイヤホンは「イヤーピースがよくないように感じられる」せいで評価が二分されてしまっていました。
正しく耳に装着すれば豊かで力強い低音を聞くことができるのですが、どうも一般的なイヤーピースとは
雰囲気が違うため、サイズの選定やはめ込み方を誤り、音質が損なわれてしまうのです。

話を元に戻しましょう。

ゲームをプレイする限りEH514も低音の強い印象です。
足音や銃声、作業重機の動作音などを驚異的な迫力で聞くことができます。
球体に近い形状のイヤーピースが耳の中に非常に上手く収まっており、遮音性がきわめて高く、
JBLのイヤホンよりもはるかに解像感が優れています。
わずか直径5mmのドライバーユニットでこれほどいい音を鳴らせるものなのかと感心しています。
「聞き疲れしにくい」柔らかく温かい感じの音で、中音が控えめであることがわかります。

「ドンシャリ」に近い傾向だと思うのですが、低音も高音も強調しすぎず、
特定の音が埋もれて聞き取りにくくなることもありません。
低音寄りなのでゲームによってはCL750より有利になりそうですよ。


さっそく今夜の睡眠でこの「寝ホン」を実際に使用してレビューすることにしましょう。

………

………


素晴らしい……
頭部を横向きに寝て耳が枕に押しつけられる状態になってもまったく痛くなりませんでした。

ハウジングが耳から飛び出しそうな形状に見えて少し心配だったのですが、
実物が非常に小さいため耳の穴に完全に収まるようになっています。

枕のない状態で床に直接横向きに寝ると痛いです。
柔らかい枕が必要です。

耳から飛び出る部分を気にして穴に深く押し込んでしまうと、頭を横向きに寝たときに痛くなります!

付属のイヤーピースが合わない人もいるかもしれません。
もし別のイヤーピースに交換できるなら試してみましょう。
大きすぎても小さすぎても痛くなる原因になります。
小さすぎると耳の奥に当たってしまうし、大きすぎると穴を無理やり広げる形になって痛みが起こります。

人間は生体的に仰向けではなく、横向きに睡眠するのが理想であるそうですが、
多くのイヤホンは頭を横に向けて寝ると耳を圧迫するので痛くて使用できません。
この寝ホンは非常に小さいといっても体格や耳の形状によっては痛くなる可能性があるので、
もし私のレビューと違ってしまったら申し訳ないです;;;

決してでたらめを書いているのではなく、それほど個人差があるということをご了承ください。



私の個人的なリファレンスになっているRHA CL750とこの寝ホンを比較すると…
低音とタッチノイズが増えて音場が狭くなる。
低音の量や質は一聴して違いがわかります。CL750では物足りなく感じられるほどです。
CL750ではほとんど気づかなかったゲーム内の環境音が非常に強調されて聞こえます。
同じゲームを同じ音量でプレイしているのに迫力と臨場感が段違いに向上しています。

……低音の質がめちゃくちゃいいと思います。信じがたいレベルです。
これだけ低音が出ているのに聞き疲れしないのが驚きました。
マビノギのインベントリを開く音やクリティカルヒットの音はものすごく強烈で不快感すら伴うのですが、
まるでフィルタをかけたかのように大人しい音質で聞こえます!

寝ホンのケーブルは「茹でる前のパスタ」のような独特の硬さがあるためタッチノイズが大きめです。
「シュアがけ」をすれば軽減されますが、接触や摩擦による「ゴソゴソ」という音が少し気になります。


なぜインピーダンスが150Ωもある一般的とはいえないCL750をリファレンスにしているのかというと、
ゲーム用のサウンドカード(オーディオデバイス)はやたらパワフルで基本的な音量が大きく、
ボリュームを絞ってもホワイトノイズが目立つものが多いためです。



CL750より寝ホンのほうがゲームに向いているかも……にわかに信じがたいんだけど……
だって価格差が5倍もあるんだよ?????もう価格では比べられませんね……

ゲームの足音が格段に聞きやすくなったのと、銃声のリアリティがまったく違っているのが印象的です。
アサルトライフルが別の銃を撃っているように聞こえるwwww
CL750では「タンタンタン」という感じだったのが、寝ホンでは「ドンドンドン」と聞こえます。

CL750やロジクールG433で聞いているときは、死角からプレイヤーに近づいてくるモンスターに
反応できないことが多かったのですが、この寝ホンにしたらかなりわかるようになりました。

ドライバーが鼓膜に近いのと、イヤーピースがゴムのような質感で遮音性が高いのが有利に作用しているのでしょう。


もし寝ホンの音質が悪いと感じた場合、初期不良や粗悪品を疑う前に、
イヤーピースが適切かどうかを確認してください。
イヤーピースが耳の穴に対して小さすぎると音が漏れてスカスカに聞こえ、
大きすぎるとイヤーピースの穴がふさがって不明瞭に聞こえてしまいます。

頭を横向きにして寝ているとどうしても音が悪くなりがちですが、これは妥協するしかありません。


この寝ホンをつけてホワイトノイズジェネレーター「Colors of Noise」を使用すると非常によく眠れます。
他のホワイトノイズ系アプリや音楽プレイヤーと比べて非常にバッテリーの消費が少ないのがいいですよ。






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