2025/08/23

Razer Huntsmanの打鍵音はいいか悪いかは別として「特徴的」というのがポイント



最近のトレンドである「コトコト系」や「クリーミー」な打鍵音とはかけ離れたHuntsmanだが、一聴してそれとわかるのは大きなアドバンテージではないかと思う。

似たようなコトコト系キーボードがありふれている中、特徴的な音を立てるHuntsmanには一日の長があるかもしれない……





この独特のカシャカシャいう打鍵音が好みではない人は多い。
日本でも「安っぽい」と評価する人が多いし、海外でも当然の如く「cheap」といわれている。
ところがこれをHuntsmanの「特徴」と捉えれば見方は180度変わってくる。

伝統的なメカニカルキーボードの「青軸」や、自動車やオートバイを改造して大きな音を立てるのを好む人がいるのと同じで、一聴してチープなキーボードでも感じ方はさまざまなのだ。

古臭いものが「一周回って」新鮮味を帯びてくることもある。

Razerのキーボードはデザインが2010年代で止まってしまっているという厳しい指摘もあるが、そういった認識を持たれること自体が価値を高めている側面もあると思えば、一概にネガティブなイメージではないことがわかるのではないだろうか。

そもそも「ブランド」とはそういうものである。


自分の好みを聞かれているのに、「世間一般の意見としては~」などと答えるのはおかしいだろう。

主体性を欠いて回答や評価を「誘導」されることの多いのがネット社会である。
くれぐれもご注意いただきたい。



キーボード自体の性能としても、トレンドの磁気式(HE:ホールエフェクト)ではなく光学式であり、磁石特有の周辺温度や経年劣化による “未知の” 変化がないとされている点や、キーボード単体でプロファイルの変更やラピッドトリガーの切り替え(感度の調整さえも可能)ができる点などのアドバンテージがある。

磁気式キーボードは特に日本の四季にみられる極度の寒暖差で入力感度がどのように変化するのかが未知数という問題がある。

アクチュエーションポイントとリリースポイントが狂ったり、押していないキーが押されたことになったり、そもそも入力を受け付けなくなったりするかもしれないのだ。

温湿度や空調の制御された工場のラボでは上手く動作しても、日本の高温多湿の夏と低温乾燥の冬では正常に使える保証がないのではないだろうか。

もちろん光学式にトラブルがないという保証もまた、ないのだが。


Huntsmanは「カシャカシャ」いう打鍵音をどうにかするか、それを好みと感じられるようになれば、大変いいキーボードだと思う。

まだ見ぬV4に期待しつつ、ゲーミングキーボードの候補に入れてもいいだろう。


とにかく量販店で実機に触れてみてほしい。
ツクモでもエディオンでもビックカメラでもヨドバシでも最寄りのデカいお店へGOだ。

ネットのレビューやYouTubeを見るだけでは製品のよさはわからない。

むしろ有象無象レビューに翻弄されて正常な判断力を失っている人が心配である……

一部の声の大きいインフルエンサーや特定の言説に尾ひれがついて誤った情報が信じられていることは非常に問題だ。


若い人の間では「伝統や格式が嫌い」という共通意識が珍しくなく、そのために新しい概念や製品を好む傾向にある。

結局のところ各自の好みに尽きる。

いいか悪いかよりも好みで選んでほしい。

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