卒業や就職に比べると「結婚」というイベントは大きい。
「お互い○○歳まで独身だったら結婚しよう」という話が美談になることなどめったにないのだ。
すっかり冷めるか、忘れて別の道を歩むか、意外と普通に結婚している。
あるいは……
その “誓い” を真に受けた者がメンヘラやストーカーになる。
若いうちから「結婚に前向き」で恋愛相談所やマッチングアプリに熱心な人は特に危険。
なまじ若いから需要があって引っ張りだこなのでそれが当たり前だと思い、恋愛対象となる相手の水準が天井知らずに高くなっていく。
それでいざ真剣に交際と結婚を考える “年齢” になって手遅れになる。
歳を取ってもなお若いころと同じ水準だと思い込み、恋愛市場における自分の立場をわきまえられず、生活がすさんでいくのだ……
いつまでも「受け身」で自分から行動を起こそうとしない。
若さとカラダと買われているだけであって、加齢により魅力を失ったら見向きもされなくなる。
受け身では幸せになれない。
動物の求愛で受け身に徹する種がいるだろうか…?
異性の気を引くためにあらゆる手を尽くすのは受け身とはいわない。
しかし人間は……傲慢になって婚期を逃し、今や絶滅に瀕しているではないか。
結婚というのはライフステージの変わり目というよりも、どうやら人間を生物学的に区別してしまうようだ……
「独身の先に待っているのは死」──
生物の本能には、自分の子孫や全体としての「種」が滅びることにならないようなプログラムがあって、それで生き永らえている現実がある。
もしかすると人間にはそれがないか、削除されている可能性が考えられる……
写真や絵や動画やVRで済んでしまうからだ。
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