2018年4月20日金曜日

Logicool G433ヘッドセット レビュー マイクロファイバー製イヤーパッドのほうがいいかも 遮音性の悪さは致命的



全体が黒色というのは無難なデザインですが、ホコリが付着すると非常に目立ちますね。
ブラック、ブルー、レッド、(迷彩?)のカラーバリエーションがあるので好みで選んでください。

G433に限った話ではありませんが、ダイヤルやスライドのアナログ式ボリュームコントローラーのトラブルが多く、
左右の音量が異常に違う、ガリガリというノイズが混じる、片方の音が聞こえなくなるという
苦情の絶えないのがゲーミングヘッドセットの悪いところです。
Bluetooth接続やデジタル式ボリュームコントローラーを採用しているものは問題ありませんが、
アナログ式のコントローラーは構造上、完全には解消することができません。

だから私は別の記事でも、アナログ式のコントローラーを経由しない普通のケーブルか、
固定抵抗器であるインピーダンスケーブルを使ったボリューム調整を推奨しています。



G433が急に値下がりして1万円を切るようになりました。
新製品の前触れか、バーチャル7.1サラウンドが使い物にならないことが広く知れ渡ったためでしょうか。
「ステレオで的確に動作するサウンドデバイス」またはソフトウェアを利用するようにしてください。
最近の3Dゲームのサウンドはサラウンドではなくステレオに最適化した設計になっており、
デバイス側で多チャンネル化の処理を行うといい結果をもたらないことがほとんどだからです。
デバイスのスペックやブランドにばかり気を取られて肝心のゲームの仕様を無視している人が多すぎます。

デバイスがDTSサラウンドをサポートしていようがDolbyに対応していようが関係ありません。
多くのゲームは本質的にステレオの音声で正しく聴取できるように設計されているからです。

ゲームのサウンドは映画やDVDと異なり、チャンネル単位ではなく「音源単位」で3D空間にリアルタイムに生成され、FPSまたはTPS視点において「任意の方向と距離から聞こえる」ように設計されています。

再生するチャンネルが適切に割り当てられた状態で収録されている映画やDVDとは本質的に違います。
ステレオで正しく表現するように設計された3Dゲームをサラウンドで再生すると定位が悪くなるのは当然です。
デバイスの都合で追加される音声チャンネルはゲームの意図した通りに再生できるわけではありません。


商品をただ買わせたいだけの高評価レビューに惑わされないようにしてください。

Amazonのカスタマーレビューでは、このように具体的な症状を詳細に書いてあるもののほうが、
漠然と褒めちぎっているだけで何の参考にもならないものよりはるかに有益です。



スポーツメッシュは合皮に比べて非常に蒸れにくく快適であることは事実です。
それでも限界があります。高温が予想される日にはイヤホンを使ったほうがいいでしょう。

ヘッドホンにもイヤホンにも慣れておくことが大切です。
どちらを使用してもしっかりと音の聞き分けができるようにします。
一つのゲーミングヘッドセットに固執すると損をするかもしれませんよ。

G433に限らず、多くのヘッドホンは近くで扇風機が動いていると風切り音が断続的に入るため、
カナル型イヤホンに比べてゲーム内の小さな物音を聞き取ることが困難になります。

「ゲーミングヘッドセットを買ったのに足音がよく聞こえない!」というのは、
もしかすると扇風機などの環境音がまともに入ってきているのが原因かもしれません。

9月1日、最高気温が26.9℃と涼しかったためG433を久しぶりに使用したのですが、
やはり扇風機の音が大きくてゲームの音声が聞き取りにくくなっています。
ボリュームを上げたからといって明瞭になるわけではありませんでした。
よほど静かな環境でないとG433は不利になるでしょう。


30dBから60dBもの騒音を発する扇風機が、ましてや猛暑ゆえ近距離に置いてある場合は、
相当に大きな音が断続的にヘッドホン越しに聞こえてくるため、肝心の音声が埋もれてしまいます。
誰もが完全な空調と防音の環境でゲームをプレイしているわけではありません。
環境音を遮断するカナル型イヤホンを使用したほうが有利であることが多いのです。

扇風機のように自分の周囲から余分な音が発せられる場合だけでなく、
サウンドデバイスから出るホワイトノイズも同様に「バックグラウンドノイズ」として妨害的に作用するため、
インピーダンスを上げるなどの対策が有効です。

G433はスピーカーの音質が悪いというより、遮音性が低いためスカスカの音になっているのでしょう。
遮音性の高いイヤーパッドを自作するか、互換性のありそうなものを買って交換するしかなさそうです。

遮音性の良し悪しは聴覚的な音質に強く影響します。





G433をマイクロファイバー製イヤーパッドを両耳に換装した状態です。


初めから装着されているメッシュ素材のイヤーパッド(右)の遮音性の悪さが気になる場合は、
同梱の「マイクロファイバー製イヤーパッド」(左)に交換することをおすすめします。
左右や上下がわかりにくいですが、イヤーパッドの裏側をよく見ると判別できます。
これが「L」つまり左耳です。
これが「R」つまり右耳です。
文字の刻印を上になるように取り付けます。

イヤーパッドを取り外すのは簡単です。ヘッドセットを落とさないように両手でしっかり持ち、
ひねりながら外側へ引っ張ると外れます。
取りつけるのがちょっと大変でした。コツがいります。


難しいので動画で解説しました。



ヘッドセットの左耳はオーディオジャックの部分。右耳はその対称的な位置に少し「切れ目」があるので、
イヤーパッドの半透明のスリーブをその一端に引っかけて、一方向に少しずつ回しながら指先で差し込んでいきます。

「右回り、左回り」と交互に動かすのではなく、一方向に少しずつはめ込んでいくのがコツです。

一周すると全体が上手く収まっているはずです。
イヤーパッドの内側に指を突っ込んで少し広げるイメージでゆっくりと行ってください。
イライラしてヘッドセットを落下させないように注意!

全体がはまったら、イヤーパッド全体を手で握って揉むようにし、左右にひねってぴったり合わせます。

マイクロファイバー製イヤーパッドのほうが触った感じはゴワゴワと「固い」気がしますが、
実際に使用すると肌触りがよく、遮音性が高くなり、ゲームの音声を聞きやすくなりました。
ボリュームを不用意に上げなくても聞こえるようになるのはいいですね。
反面、メッシュ素材のイヤーパッドより蒸れやすくなります。
ここはトレードオフという形になってしまいます。

ヘッドセットのアームを少し長めに調整し、全重量の6~7割くらいを側圧で保持するイメージで装着すると、
頭頂部に接触するヘッドバンドの負担が軽減します。

頭蓋骨の形状や大きさは個人差があるため、これが最適という装着法はないのですが、
側圧が強くて頭が痛くなるのはヘッドセットの側圧が実際に強すぎるからではなく、
アームを短くしすぎて両耳を締めつける形になってしまっているのが原因である場合があります。
アームを伸ばし、イヤーパッドで側頭部を挟み、ヘッドバンドはただ「頭の上に乗っている」程度の長さにします。
ヘッドバンドが頭に食い込むようではアームが短すぎます。
小顔をアピールしようとしてアームを短くするのは苦痛になるだけですwww

「ヘッドセットを頭の上から押さえつける」のではなく、
「側圧で挟んで持ち上げる」ようなイメージで装着すると快適になりました。
この説明でわかるでしょうか……

眼鏡をかけている場合は、浅く装着したほうが快適です。
深くかぶるとメガネのテンプルの先をイヤーパッドが押しつける形になって耳の後ろの骨に当たり痛みを生じさせやすいからです。
眼鏡屋に頼んでテンプルの先を曲げてもらうか、柔らかい素材のものを選ぶのもいいかもしれません。

いずれにしてもイヤーパッドの表面が「ふわふわ」の素材ではなく、硬めの弾力性があるため、
眼鏡を圧迫して痛くなる可能性は高いです。


着脱式のG433本体側に接続するミニプラグは5極になっています。
まるでソニーのノイズキャンセリングイヤホンのようです。
G433のブームマイクは3極。
ヘッドセットではなくPCのマイク端子に挿しても普通に認識されるため、
何の変哲もないプラグインパワーのマイクであることがわかります。

付属のサウンドカード(USB-DAC)は4極ジャックであることから、
ソニーのノイズキャンセリングイヤホンの機構とはまったく違うはず……
サウンドカードにノイズキャンセリングの回路があるわけではないですよね?

この製品に限らず、「ノイズキャンセリング」や「ノイズリダクション」をうたうのなら、
メーカーはそれがどういう原理・構造のものなのか明確にするべきだと思います。
単なるローカットフィルターでもエアコンやファンの音を効果的に軽減することができるので、
ノイズキャンセリングといっても間違いではないのですが、それはマイクの物理的な性能ではなくて
ただのソフトウェア処理なんですよ……


再生機器側ではなくヘッドセット側が5極になっているのはどういうこと?
ヘッドセット側が4極じゃなくて5極なのはどうして??
バランス接続とか独立グラウンドケーブルというやつ……?


動画の解説を見てみると……
マイクとヘッドセットのクロストークを抑えるために独自の設計を施しています。」とあるので、
グラウンドを分離するために5極になっている可能性がありますね。

「PCゲーブル」ワロタwwwwwww

着脱式ケーブル・マイクともにプラグには最初から汚れや油膜のようなものがついている場合があるため、
使用前に必ずティッシュやクロスで拭き取ることが大切です。
端子の汚れが音質の劣化や接触不良の原因になっていることが往々にしてあります。

一見わかりにくいのですが、マイクのプラグは円柱形のスリーブの一箇所に突起があり、
ヘッドセット本体に向きを正しく挿し込まないとまともに集音できません。
G433のマイク音質があまりにも悪いと感じたら、プラグを正しく接続できているかどうか確認してください。

気になるサウンドカードのホワイトノイズ(残留ノイズ)は……
SoundBlasterX G1より小さく抑えられています!



ヘッドセットのケーブルにアナログ式のボリュームコントローラーがついており、
ここで音量を絞ることでほぼ完全にホワイトノイズを消せます。
ダイヤルには適度な重さがあって音量を微調整することも可能。
若干のギャングエラーと100%付近に「ガリ」があります

ダイヤルをゆっくり回すと左右の音量が微妙に違って聞こえる位置がいくつかあって気になります。
これを不具合とみるか許容範囲(仕様)とみるか難しいところです。
G433だけでなくG430や他メーカーのアナログ式ボリュームコントローラーつきヘッドセットには
多かれ少なかれ同様の現象が認められます。

ギャングエラーはアナログ式の可変抵抗器の宿命ともいえる問題(仕様)なので、
完全に解消するにはボリュームコントローラーのないケーブルを使うしかありません。
左右の音量差がどうしても気になるのであればメーカーに問い合わせてください。

特にダイヤルを長期間操作しないでいると接点が汚れたり腐食したりするため、
使い物にならないくらい激しいノイズが混じったり、片方の音しか出なくなったりする場合があります。

サウンドデバイス側でボリュームを上げて、ヘッドセットのダイヤルでボリュームを絞ると、
音響的にはダイナミックレンジを大きくすることができるため、物理的な音質は向上します。
しかし必ずしも聴覚的にいいとはいえないこともあるため、いろいろ調整してください。
もちろんボリュームを上げすぎないように注意しましょう。

同梱の「重要なお知らせ、安全性、規制および製品保証」という書類(紙切れw)には
オーディオ再生デバイスの最大音量の50%を超えないようにしてください。」とあります。
とりあえずシステムの音量を50にし、ボリュームコントローラーで調整するのがいいと思います。
(ボリュームコントローラーのないイヤホンではおそらく大きすぎるので下げましょう)

ちなみにSound BlasterX G5の初期値は「45」です。


高級(とされる)オーディオ機材にはアナログ式ではなくデジタル式のコントローラーが採用されており、
ギャングエラーが原理的に起こらないようになっています。



個体差があるはずなので参考までに。



ダイヤルの100%付近ではやはり「サーーーー」というホワイトノイズが聞こえるので、
大好評のアッテネーター、
ZY-Cable ER4P ER4S 4P to 4S p to s p2s インピーダンス ケーブル ZY-001
分岐アダプタを介して接続しています。見た目はとても悪いですが、音質はきわめて高いです。

ヘッドバンドの調整は軽いノッチのある鉄製のスライダーで行います。
一見プラスチックのようですが、つや消し塗装の金属製です。
非常に薄く目盛りがついています。
プラスチック部分も電動工具に採用されているような頑丈そうなものが使われています。
ちょっとやそっとの衝撃では折れそうにありません。
耐久力にはかなり期待できそうです。
これでいて259グラムという軽さ!
350グラム前後のヘッドセットと比べたら驚くほど軽量です。
イヤーパッドはメッシュで通気性に優れるファブリック素材でできています。
最初は「これはどうなのかな…」と思っていましたが、柔らかく、サラサラとしていて、
合皮やビロード素材のものよりもはるかに蒸れません
始めは少し固くて頭部を圧迫するような感じがあったのですが、
体温で暖められると柔らかくなる性質があるのか、あるいは半日ほど装着し続けて慣れたからなのか、
非常に快適になりました。
見た目や第一印象だけで判断せず、ぜひしばらく使ってみることをおすすめします。
ハウジングも繊維のようなデニムのような和紙のような質感のファブリック素材で覆われています。
ハウジングの表面にぴったりと貼りつけられているようです。
ただ……デザイン性なのでしょうけど、円形のエッジ部分がこすれてすぐに摩耗しそうです……
見るからに円の周囲、エッジの立っている形状がすり切れそうですよね。
この点が少し気がかりです。イヤーパッドと違って交換はできそうにないですし。

ロジクールの保証は基本的に「新品との交換」であるそうですが、
外観の傷や摩耗ではなく、正常な使用下における断線や破損のみ対応します。
パッケージはグレーを基調としたロジクールのイメージカラー・青というシンプルなデザイン。
 これは!!
昔からロジクール製品は
開封に難儀する
ものが多かったのですが、 この化粧箱にはミシン目が入っていて引くだけで開けられます!
これは画期的だwwwwwwww
見るからに陰キャっぽい少年が深刻な面持ちでG433を装着。
ゲーミングだけでなく映画や音楽鑑賞にもカジュアルに街中でも使えますよ。
メガネをかけていてもまったく違和感なく装着できます。
むしろオーバーフック式のイヤホンのほうがメガネのテンプルに引っかかりやすいなぁ…と比較してしまうほどG433は快適です。
本当に「プロゲーマー」の実態や使用環境を反映して設計されていることがわかりますね!

ただ、新品の状態だとイヤーパッドがまだ固いためメガネに違和感が起こるかもしれません。
しばらく使用してから判断してくださいね。
外装を開けるとマグネットでくっつく箱が現れました。
巨大なロゴマークが見えます。
この透明な梱包を見るとかつてのロジクールっぽさを感じますねwwwww
昔は異常に硬いプラスチックを圧着した梱包の開封に苦労したんです。
ハサミを入れても上手く切れず、手で無理やり引き裂いていましたねぇ……
このパッケージはプラスチックを上からかぶせてあるだけです。
開封レビューはあまり需要がないので割愛します。
はい。
実はSoundBlasterX G1が壊れたのかと思い、急遽サウンドカードを買いにエディオンまで走ったんです。
しかし……もうPCIeもUSBもまともなものが売ってないんですよね……
G1の在庫はありましたが、また壊れたら嫌なのでほかのものをと思っていたんですが…
左がG433付属のサウンドカード、右がG1。
見た目がよく似ているのでOEMかもしれませんが……わかりません。
G433のほうがホワイトノイズが少なく、LEDの光るギミックもなく、発熱も非常に少ないので
中身が同じということはなさそうです。
G1はWindows環境で専用のソフトウェアをインストールした場合に
24ビット・96kHzで再生できるのに対し、
G433は16ビット・48kHzまでしか対応しません
ハイレゾのファンにとっては残念な仕様でしょうね。

しかし実際に聞いてみればこの数値と音質は関係ないことがわかると思います。
そもそもG433自体が20Hz~20kHzの再生周波数と明記されており、
ハイレゾのハの字も主張していないのです。

スペックには特に記述されていませんが、G433のサウンドカードは遅延も低く抑えられていて、
ゲームにおいて音質より重要かもしれないところをいろいろと強化しているそうです。


致命的なのはG433のUSB-DACは7.1サラウンド固定でステレオに設定できず、
ほとんどの3Dゲームで定位が失われてしまうということです。
Logicool ゲームソフトウェアをアンインストールすればステレオで動作するかもしれませんが…
これはだめだ……話にならない……



で……
まずG433付属のサウンドカードだけパソコンにセットし、RHA CL750をつないで聞いてみたんですが……
Σ(;´△`)エッ!?
なんで(壊れたと思っていた)G1と同じ症状があるんだよ……
まさかG1じゃなくてCL750が壊れてたのか??????????????

いったいなぜG1が壊れたのかと思ったのかというと、
左の音声にだけ「ブーーーーン」というハムノイズが混じって聞こえるようになり、
G1のUSB端子の金属部分に手を触れている間だけそれが収まることから、
絶縁の不良が疑われたためです。

ウー c(`Д´c)
どうもCL750の左がおかしいっぽい……


原因特定&問題解決

パソコンのアースが不十分だったことが原因でした。
CL750を疑ってごめんね!
古い家なのでコンセントにアース端子がないため何もせずにいたのですが、
適当なビニールコード(電線)で電源ケーブルのアースをアルミの窓枠につないだら
ハムノイズが完全に消えました!!

G933のレビューで
USB接続すると左側だけ発振するような感じがする
というものがありました。
おそらくこれも交流電源から生じているハムノイズが原因であると考えられます。
私も左耳だけブーンというノイズとしびれるような感覚を経験したので
パソコンのアースをしっかりと行うことで解決するはずです。
じゃあG433は無駄だったのか………

あーあ…15530円(購入時の価格)ドブに捨てたのか……

もっと別のサウンドカードでも買えばよかったなぁ……


付属のサウンドカードでなければだめですが、DTS Headphone:Xを利用できます。
Logicoolゲームソフトウェアをダウンロード、インストールすると再起動を促されるのでその通りに実行します。

この際に不審なソフトウェアが同時にインストールされます。
チェックボックスを外そうとしてもなぜか反応しませんでした。
あとからアンインストールしてください。

イコライザーにはいくつかのジャンルのゲームに適したプリセットから選択するほか、
独自に設定しプロファイルを切り替えて運用することもできます。
「アドバンストイコライザー」や「ベース」「トレブル」はプリセットからは変更できません
まずカスタムイコライザーの「+」を押して新規に作成し、
アドバンストイコライザーの右のボタンを押してオフにする必要があります。
するとベースとトレブルのスライダーを動かすことができるようになります。

「サイドトーン」というのは、マイクに向かって話している自分の声をヘッドホンからモニターする機能のことです。
これは一般的な電話機にもある機能で、自分の声が適度に聞こえる環境のほうが
話しやすくなるという人間の生体的な反応に合わせて設計されています。

サイドトーンのレベルを上げると、ヘッドホンから自分の声がより大きく聞こえるようになります。
もし不自由を感じるならレベルを下げてください。
自分の声が聞こえる!不具合だ!」というのはサイドトーンを0にすれば解決します。

初期設定でサイドトーンが有効になっているのはどうかと思います。

不具合で自分の声がループしてしまっていると勘違いするのも無理もありません。
Amazonのカスタマーレビューでも数多く指摘されています。
これは大きな減点対象となるでしょう。

余計な機能や効果は初期設定ではすべて無効になるようにするべきです。



DTS Headphone:Xというサラウンドサウンドを体験することができます。

「ルーム名」というのを最初、何かの誤訳だと思っていました。
実はこれは本当に文字通りの「ルーム」、実際の「部屋」を表しているのです。

サラウンドサウンドを再現するにあたって実在する部屋に7.1chのサラウンドスピーカーを設置し、
その空間にいる人の耳に聴覚的にどのように聞こえているのかのデータを取り、
その通りの音をヘッドホンから出すようにした技術……ということだそうです。

Logitech Signature Studioは、Logitech社にあるシグネチャースタジオという
実際の音響室で聞こえる音を再現します。

DTSスーパーステレオモードはSuper Stereo FrontとWideを選べます。
これは音源が7.1chの多重音声信号ではない(つまりステレオの)場合に有効になります。
Frontは「前」から聞こえてくる印象が強くなり、Wideはより「左右」への広がりが強く聞こえます。


あまり変更できる要素の多くないサラウンドですが、サラウンド音源でもステレオ音源でも有効になり、
擬似的ではあってもかなり忠実に「その部屋で実際にスピーカーで聞いている感じ」を再現します。

Logicoolゲームソフトウェアには実装されていませんが、
どのような部屋でもデータを集めればDTS Headphone:Xの技術でそれを再現し、
「ルーム名」に追加していくことが理論上は可能であるそうですよ。




DTS Headphone:Xとは、
「実際の部屋に置かれた7.1サラウンドスピーカーから出ている音をヘッドホンで聞いているような感じにさせる」
というアプローチで映画や音楽、ボイスチャットに至るまであらゆるサウンドの体験をアップグレードします。

個人的な印象としては、「定位がいい」とか「音がクリア」という感じではなく、「ただリアルなスタジオで聞いているような感じ」です。

ヘッドホンでありながらリアルなスタジオで聞き浸りたい気分のときに有効です。
あまりにも自然にリアルなスタジオっぽい音響になるので、「え?」って感じです。
ぼんやりしていると自分がヘッドホンをつけていることを忘れて、
部屋に本物のサラウンドスピーカーがあるかのように錯覚するレベルです。
ちょっと極端なたとえですけどねwww個人差があります。


問題は、肝心のゲームのサウンドがこのような処理を求めていないため、
かえって定位が悪くなってしまうということです。



足音が聞き取りやすいか?といわれると……
かなり音量を上げないと聞き取りづらい。

「蒸れにくいイヤーパッド」を追求した新素材ということで快適性は高いのですが、
肝心のゲーム内の物音を聞くことに関してはほかのヘッドセットに比べて有利とはいえません
密閉感が低く通気性に優れるため若干シャリシャリした音に聞こえるかもしれません。
ほかのヘッドホンに慣れている人は低音が物足りなく感じられそうです。


ゲームでも、映画でも、音楽鑑賞でも使えるヘッドセットを目指した結果、
非常に中途半端な製品になってしまっているような印象です。

付属のUSB-DACで実現するDTSサラウンドはゲームよりも
映画鑑賞に適していると感じました。


遮音性の悪さを致命的な問題だと感じる人は多いかもしれません。

周りの音がよく聞こえるせいでボリュームを上げすぎる傾向があり、聴覚に悪影響を及ぼす恐れがあります。
音漏れもしやすく、下手に屋外で使用すると奇異の目で見られるかもしれません。







PC版ARK: Survival Evolvedゲームがサラウンド再生をサポートしていないため
G433もG1、G5のバーチャル7.1サラウンドも正常に音声を出力してくれません。
具体的には「真横から発せられている音が異常に小さくなる」のです。
定位が狂い、左右の距離感を把握できません。

5.1chのゲームは「リアスピーカー」の位置が90°に設定されているため、
斜め後方に配置されるG1、G5では正常な定位を得られないのが原因だそうです。
7.1chでは90°に位置するのがリアスピーカーではなくサラウンドスピーカーであり、
ゲームが音声を出力していないチャンネルのため無音になる、ということです。

たき火など常に一定の音が出ている建造物の近くに立ち、
視点を水平方向に回していくと、真横の位置で音量が異常に小さくなるのがわかります。

Arkはそれほど音が重要ではありませんが、定位を求められるゲームでは致命的です。
バーチャル7.1サラウンドだと真横の音がほとんど聞こえなくなります。
ステレオではこのような問題は一切起こらないので、仕様なのでしょう……



カルノタウルスなどの大きい恐竜に乗って歩いていると、
まっすぐ進んでいても足音が右から左からメチャクチャな聞こえ方をします。
この効果音の激しい乱れが非常に不快で、足音の大きい恐竜とは一緒に移動したくなくなってしまいます。

G433はDTSサラウンドを無効にしてもシステムからは7.1chであると認識されるため
どう調整してもARKの音声を正常に再生することはできませんでした。

G1・G5でステレオに設定すると音声は正常になり、真横の音が小さくなることはありません。



G433はなぜWindowsのスピーカー構成でステレオを選択できないのでしょうか……

7.1サラウンドのみ選択できてステレオがないなんてちょっと不思議です。


このようにWindows7のスピーカーのセットアップを見ても
「7.1サラウンド」しか候補がなく、ステレオに設定することができません。

LGSでサラウンドを無効にしても変わりません。
なんでだろう……ステレオでないと都合が悪い;;

Logicool公式サイトの製品ページを見ると、
パソコン、パソコンVRは7.1サラウンドとしか書いていないから、
G433のUSB-DACをPCに接続すると7.1サラウンドでしか動作しないのでしょう。

たとえば「ステレオもしくは7.1サラウンド」と表記されていればどちらでも動作するはずですが、
本当に「7.1サラウンド」としか書いていないのでそういうことなのですね。


これはちょっと盲点でした。

7.1サラウンドのサウンドデバイスはステレオでも当然動作可能だと思っていたので……

仕方がないのでG433のUSB-DACはあきらめて、Sound BlasterX G5を使用しています。
オンボードサウンドALC1220を使用しています。


ステレオで正確な定位を得るためには付属のUSB-DACではなく別のサウンドデバイスが必要です。
7.1サラウンドではなくステレオで動作可能なデバイスを選んでください。これが重要です。

G433の「ヘッドセットのみ」のG233とサウンドデバイスを選んだほうがいい可能性があるのですが、
G433とG233の価格差は妥当とはいえず、G233にはカラーバリエーションもないことから、
ちょっと考えてしまいますね……どうして7.1サラウンドしか設定できないのか;;;



ゲームのサウンドエンジンが作り出している「定位」と、
「バーチャル7.1サラウンド」の技術のアプローチがあまりにも乖離しているため、
ステレオよりも定位が劣ることが大変多いのが現実です。

ステレオの信号を7.1chのフォーマットに変換することをバーチャルサラウンドと呼ぶから誤解するんですよ。

7.1chの入力に対応する真のバーチャル7.1サラウンドと、
ステレオを7.1chとして出力する疑似7.1サラウンドはまったく違います。




G433とは別の「バーチャル7.1サラウンド」をうたったヘッドセットのAmazonカスタマーレビューで、
どう見てもメーカー側がサラウンドの本質を理解していないか、
意図的に消費者をだまそうとしているやり取りがありました。

🔗https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/

このように「バーチャル7.1サラウンド」と「ステレオのサラウンド」を混同した製品があるんですよ……
明るみになっていないだけで相当な勘違いがあると思いますよ。

HyperXのレビューではこのようなやり取りが大量にあります。

「ステレオのサラウンド」といえばいいのに、「7.1」という数字で誤解させています。悪質ですね。
「PS4から7.1chの音声信号は受け取っていない」にもかかわらず、それを否定するメーカー。
だんだん滑稽に見えてきました……


PS4は汎用なUSBオーディオデバイスに対して独自の仕様で動作するため、
WindowsPCではバーチャル7.1サラウンドを利用することができる製品であっても、
PS4ではステレオ(とステレオのサラウンド)しか有効にできません

PS4専用のワイヤレスサラウンドヘッドセットや光デジタル、HDMIからの音声は
マルチチャンネルサウンド(2ch以上の多重音声信号)を扱うことができますが、
それ以外のUSBヘッドセットやサウンドデバイスはステレオ信号のみとなります。

ステレオの音声信号から7.1chを生成すること
バーチャル7.1サラウンドと呼ぶからおかしなことになるのです。
素直にステレオサラウンドと呼べばいいではありませんか……



Razer Tiamat 7.1はステレオスピーカーではなく10個のスピーカーを内蔵しているため、
通常のステレオ信号に加えてセンター・サブウーファー、リア、サラウンドと、
出力だけでケーブルが4本もあり、マイク入力のために1本、給電用のUSBケーブルが1本必要となります。
Tiamat 7.1のUSB端子は「USBサウンドデバイス」として動作するのではなく「給電用」のため、
アナログのサラウンド音声出力を備えたサウンドカードがないと実質的に使い物になりません。

G433のUSB-DACにTiamat 7.1を接続してもLとRのスピーカーからしか音を出せません。
バーチャルサラウンドで再生すると、LとRのスピーカーから7.1chすべての音を出すことになってしまい、
ステレオのヘッドホンよりも定位が悪くなる恐れがあります
10個のスピーカーのうち2個しか音を出さないので、本来の音の再現ができないためです。

Razer Thresher 7.1はS/PDIF出力搭載のPS4にUSBと光デジタルケーブルで接続することで
バーチャル7.1サラウンドに対応します。
Thresher 7.1のUSBはあくまでレシーバーであり、音声信号は光デジタルから入力する仕様となっています。
PCとMacは一般的なヘッドセット同様、USBのみで接続します。

光デジタル出力端子のないPS4 Slimで利用するには、HDMIから音声を分けるスプリッターが別途必要。




PS4と接続する際はUSBオーディオデバイスとして動作するのではなく、光デジタルケーブルから
マルチチャンネルサウンドを入力し、ワイヤレスで7.1サラウンドを再生できます。
接続にUSBという規格を用いますが、肝心の音声入力が光デジタルであるため、
ほかの「USBオーディオデバイス」とはまったく動作が異なります

光デジタルからの入力は5.1chですが、DolbyやDTSの技術で追加のチャンネルを生成し、
バーチャル7.1サラウンドを再生することができるという話です。
5.1chはともかく、追加の2つのチャンネルについては正直「怪しい」と私は踏んでいます。

もちろんこの製品にもステレオより定位がいいという保証はありません。
ヘッドセットのドライバーユニット自体はステレオのため、ほかの製品と大差ない可能性が高いです。

一聴した感想だけで「定位がいい!」と評価しているレビュアーが問題です……


私は自分の持っている機材でさんざんステレオとバーチャルサラウンドの比較を行ってきましたが、
そうまでしてサラウンドに固執する理由があるのか?」という結論しか導き出せませんでした。
映画やアニメはよくても、任意の方向や距離から音の出る3Dゲームではステレオのほうがよかったです。

この動画を見て(聞いて)わかるように、ゲームの音声とデバイスのチャンネルを合わせても、
後方の定位がひどくぼけてしまい、明らかに劣化したサウンドしか再生できませんでした。
5.1chのデータを適切に2.0chへダウンミックスしてステレオで再生すると驚くほど定位が向上します。




ゲームは純粋にステレオもしくはOSに実装されているコーデックの利用を推奨しているのに、
デバイスメーカーが意固地になって不完全なバーチャルサラウンド製品を売ろうとしているのが現実です。





G433の音質は?

非常に「硬い音」です。
残響や広がりを極力抑えてあるかのような硬い音。
しばしば「軽い音」とも形容されるタイプの音です。

これはG433のスピーカーユニットの質というより、イヤーパッドの遮音性が低いためスカスカの音に聞こえてしまうのが原因だと思います。

「これをあえて音楽鑑賞用に選ぶか?」という質問には即答しかねるところがあります。
キレッキレというほどではありませんが、伸びのない音なので鑑賞用に選ぶ人は少ないと思います。
聞き疲れのしにくい軽い音であるのは好みが分かれるでしょう。

ゲーム用にチューニングされているのがよくわかる音です。

しかし……

イヤーパッドの遮音性が悪いため周りの音がよく聞こえてしまいます。
ボリュームを大きめにしないと足音などは聞き取りにくいかもしれません。

遮音性の悪さが大変気になります。
喧騒のなか開催されるゲーム大会(LANパーティー)には適さないのではないでしょうか。
もし私のレビューだけを頼りに試合に臨む人(そんな人いるか!w)はカナル型イヤホンを必ず持参してください。

……そのくらいG433のイヤーパッドは遮音性が悪く、外の音が聞こえます。

Logicool Gにはいわゆる「イヤホン」のラインナップが見当たりませんが、
子会社であるUltimate Earsからはちょっと高価なインナーイヤーモニターが発売されています。






ゲーミングヘッドセットの音が悪いといわれるのは、ドライバーユニットの問題というよりも、
ボリュームコントローラーに原因があるように感じています。

G433のケーブルについているダイヤル式のボリュームコントローラーは「可変抵抗器」の性質上、
ダイヤルの位置によって「ギャングエラー」という現象が発生します。
これは左右の音量が微妙に違ってしまうというもので、可変抵抗器の宿命ともいえる問題です。
ひどい場合には片耳の音がまったく出なくなることもあります。

また、ダイヤルを回している最中に「ガリガリ」「ジャリジャリ」といったノイズが聞こえることもあります。
ホコリが少なくて常に乾燥した環境で使用すれば可変抵抗器は長持ちしますが、
衝撃を与えたり、汗や水などが侵入したりすると大ダメージを受けます。

私が可変抵抗器のボリュームコントローラーを避けたい理由はこれです。
左右の音量が少しでも違って聞こえるのは違和感があるし、定位も狂ってしまいます。



ヘッドホンのメーカーや価格を被験者にも観測者にも知らせない「二重盲検」を行うと、
ほとんどのテストで価格と音のよさには相関のないことが明らかになります。

メーカーは高いものほどいいという一方的なマーケティングをしているし、消費者にも
「自分はこんなに高いものを買ったのだから音がいいのは当然だ」という思い込みがあるため、
先入観ありきの比較ではゲーミングヘッドセットは劣っているとみなされるのが一般的です。

玄人をうならせる音質が大衆からも評価されるとは限りません。
最終的な判断は「個人」に委ねられています。

これが絶対的な評価になっているわけではないことを強調しておきます。
ほかの人は「クソ音質」と判断することもあるでしょう。それはそれで正しい評価です。

G433のUSB-DACの定位に関してはあまりにも悪く、
サラウンドを想定した音源」でない限り音楽どころかゲームにすら向いていません。

7.1chというチャンネル数が問題であり、ステレオに設定できないのが致命的でした。


ヘッドホンの音質自体はどうかというと、結局のところ好きか嫌いかのどちらかしかありません。
その音を好みと感じるかどうかが最大のポイントです。
音質がいいか悪いかについて他人の意見をあまり重視しないことが大切です。





1931年以前は、
聴者の周囲に設置された無限個のマイクで収録した音声を無限個のスピーカーから再生するのが理想的な立体音響を得る手段であると考えられていました。

実際には人の聴覚ではまったく立体音響として聞くことはできません。

360個のスピーカーで忠実に音を鳴らそうとするのは「音響的」なアプローチです。
一方ステレオ、つまり左右の2個のスピーカーのみで定位を表現するのは「聴覚的」なアプローチとなります。


音響的には左右のスピーカーしかないので、実際に再生される音に何らかの加工を施して、
自分の周囲で本当に音が鳴っているかのように聞こえさせるしかありません。

左右の音量差と時間差から「方向」と「距離」がわかります。
同じ音量で同時に発せられても「モノラル」としか聞こえませんが、
わずかな差をつけることで聴覚的には向きと距離がわかるようになります。

位相の反転した成分は音像が遠く、広がりを感じるように聞こえます。

人が物音を聞いただけでその方角やおおよその距離を判断できるプロセスは
一瞬でありながら非常に複雑なもののため、理屈を知ってもいまいちピンときません。


現実の空間では、自分の右から発せられている音は右耳だけでなく左耳でも聞こえます。

左耳に入る音は、右耳よりもわずかに遅れて(時間差)、音量も若干小さく(音量差)なり、
自分の頭部が障害物となって高音がわずかに減少(ローパスフィルター)し、
さらに位相も変化しているため、その音が「右から聞こえた」と判断することができるのです。

人間の2つの耳はおよそ20cm離れていて、左右の耳に到達する音は最大約0.6ミリ秒ずれます。
(大気中を秒速340mで伝わる音に対して耳の間隔が0.2mということから0.5882...ミリ秒)
ある音がどちらの耳に何ミリ秒遅れて聞こえたかによって方角を判断することができます。

水中の音速は大気中と比べて非常に速い(秒速1500m)ため、
人の聴覚では音の方向を感知することが困難になります。

マネキンのような実物大の人の頭部・首・肩の模型に、
精巧な耳の形をしたステレオの集音マイクを取り付けた「ダミーヘッドマイク」というものがあります。
通常のステレオマイクでもある程度の音の定位を収録することができるのですが、
実際の人の耳を忠実に再現することによって、ステレオマイクの欠点であった
真正面と真後ろの区別が難しい問題」が解決されます。

人の耳は左右対称にありますが、耳たぶ(耳介)は真横に突き出しているのではなく、
おもに前方の音を拾うように特化した角度がついています。

もし人の耳たぶが完全な円錐のメガホンのような形状で、同一線上に配置されていたら、
前後の識別は困難になるでしょう。

実際の耳たぶは角度がついていて、その形状は上下にも前後にも非対称になっています。

耳は単なる飾りやアクセサリーを取りつけるための部位ではなく、
その形状の非対称性から音源の位置による音の聞こえ方の違いを識別できるようになっているのです。

音というのは空気の粗密が耳まで伝わる「縦波」という現象です。
人の頭部、耳たぶ、肩などが「障害物」となることで波がわずかに変化します。
それを脳が認識し、音源がどこにあるのかをほぼ完全に、瞬時に把握することができるのです。

3Dゲームがステレオの信号だけで定位を再現できるのは、
こうしたダミーヘッドマイクによる音響の変化を研究したデータに基づいており、
実際にゲームの音声で「聴覚的に」判断させることが可能だからです。

同じ方角でも、上下と距離によって最終的に鼓膜に到達する音波が変化するという原理に従い、
ゲームのサウンドエンジンでそのような処理をした音声を再生することによって、
プレイヤーの耳に聴覚的な音の違いを認識させ、あらゆる定位がわかるようになっています。

これはサラウンドとはまったく関係がなく、人の耳の数と同じ2つの音声チャンネル
つまりステレオで定位を再現していることにほかなりません。

人の聴覚は、最終的にLとRの「2つの波形」ですべての音源を聞き分けているのです。




3Dゲームのサウンドや定位はハードウェアではなくソフトウェアで再現されているのです。

質のいいハードウェアなら音声がごちゃ混ぜにならずに聞き取れるようになるかもしれず、
投資する価値がある可能性が高いということです。

「絶対に音がいい」とか「確実に定位がよくなる」という保証はありませんが、
いま使用しているヘッドホンやサウンドシステムが安物だったり古いものだったりすれば、
ある程度の範囲までは「価格相応」の効果を得られる可能性は高いです。

すでに高級な機材が手元にある人や、これまでにいくらかオーディオに費やした人や、
ゲーミングPCを構成する際にサウンドに特化したマザーボードを選んでいる場合などは、
あとからサウンドデバイスを追加しても効果や感動を実感しにくいと思われます。


本格的なオーディオ向けの機材はとにかく高価で、ゲーム目的としては手を出しにくいものが多いので、
ゲーミングデバイスのメーカーが妥当な価格の製品を販売するようになりました。





十数年前の「古い常識」をいまだに引きずって
「PC内部はノイズまみれだ」とか「USBには遅延があるからダメだ」と決めつける人がいますが、
それらが事実だとしても、ノイズや遅延を人間の聴覚で認識できるかどうかは別問題なので、
あまり振り回されないようにしましょう。

PCIeのサウンドカードも内部的にはUSBで接続されている製品があります。
「ノイズまみれのPC内部」に「遅延のあるUSB」でつながっているわけですよ?
どうすれば納得できるんですかね??

理想的なものが実用的であるとは限らないのです。

突き詰めていくとあらゆるヘッドホンやサウンドシステムを否定することになってしまいます。


ヘッドホン自体の音質、サウンドカードやUSB-DAC等のハードウェア、ケーブル・イヤーパッド等のオプションには
さまざまな認識や見解があります。

これが絶対的に正しい、あれは間違い」というのは存在しません。

人によって違うので、どれが正解というものはありません。

しかし、サラウンドによる多重音声信号の扱われ方は感覚的なものではなく物理的なもののため、
3Dゲームにおける「定位」に関して、仮想スピーカーの角度をゲームの音声と一致させることが
絶対に必要です。これだけは無視できません。
サラウンドスピーカーの角度がゲームの音声と一致しない場合、ステレオより確実に定位が悪化します。



一方、正しくもないし間違ってもいない感覚的な要素は、定義や原理よりも
妥当性で判断すれば問題ありません。

私がもっとも「妥当」と感じたまとめを貼っておきます。
正しいかどうかはわかりませんが、妥当と思う内容です。

🔗オーディオの音を良くする各種方法の落とし穴

一言で表現するならば、
物理量や音響的な違いがあるとしても聴覚的に認識できるかどうかは別問題である。
ということです。

75Ωという抵抗の大きなインピーダンスケーブルでホワイトノイズが低減するのは事実だとしても、
無酸素銅や銀などの材質によるわずかな変化を人間の聴覚で聞き分けられるかどうかは怪しい。
むしろ先入観による影響のほうがよほど大きいのではないか。

人の聴覚的な要因を無視して再生機器の物理的・音響的な仕様や音声ファイルのフォーマットばかり追求するのは、
人体の常在菌すべてを「不衛生」とみなして滅菌しようとするのと同じくらい馬鹿げています。

機材や規格をリアルに近づける努力が、ゲームの定位の精度を高めることになるとは限らないのです。



また音声ファイルのフォーマットに関して私がもっとも「妥当」と考える記事のリンクも貼っておきます。

🔗192kHz/24bitのハイレゾ無圧縮音源は本当に聴き分けられるものなのか?

高い量子化ビット数の形式の重要性はもともと再生ではなく録音の現場で求められているものであり、
ダイナミックレンジの広い音声を再生する目的ではなく、録音の際に不意の大音量が入った場合でも
音が歪まないように余裕を持って収録できることを狙っているのです。

聴覚的にはほとんど聞き取れないというか、聞き取れる音量で再生したら即刻、
難聴や頭痛を引き起こすほどのダイナミックレンジが24bitの音源にはあります。
理論上の音量差が144dBあっても、そのまま音楽鑑賞に持ち込めるわけではないのです。

「聴き分けられる」以前に、そんな大音量で聴くことが脅威なんですよ。


録音の技術的な要素が音楽鑑賞に転用されてしまったのが始まりなのでしょう。

音声をデジタル化する際、高音であればあるほど本来の波形とサンプリングの位置がずれ、
正確な音を再現することが困難になります。
そのため、より高い周波数でサンプリング化を行うことによって滑らかな波形を実現しているのですが、
これも再生機器側の都合ではなく、録音で要求されている事項です。







もしマイク音質が異常に悪いなら初期不良かもしれません。
自動マイクロフォンノイズ除去」のチェックを外してみてください。
ブームマイクが正しく挿し込まれているか確認してください。
ケーブルの端子をきれいに拭き取って接続してください。

また交流電源由来のハムノイズが影響している可能性もあるため、
パソコンやモニター等のアースを試してください。
簡易的なテストとしては、PCケースの金属製のネジを指で触れてみることです。
人体がアースとなりわずかな漏電を逃がすことができます。
ネジを指で触れている間、音質がどのように変わるかを確認します。


会話の始まりと終わりが途切れるのはマイクの問題ではなくチャットソフトの設定(仕様)の可能性があります。
G433のブームマイクはノイズ(環境音)をほとんど拾わないためチャットソフトから「無音」と判断されやすく、
会話のたびにオンオフが頻繁に切り替わるようになってしまうのだと思います。
これはチャットソフトのスマートな音声検出機能や入力感度が災いしています。

マイクの問題なのかチャット・録音ソフトの問題なのか明確にする必要があります。


Discordで使用した限りでは相手にとてもよく聞こえているようです。
もし声が途切れるようならアプリの設定を調整してください。

PC用プラグインパワーマイクの定番「SONY ECM-PC60」は音質こそクリアなものの集音性が高すぎ、
そのくせ音量は小さいためブーストで余計な音まで増幅するなど調整が難しく、
自分の声もマウスのクリック音も拾ってしまう欠点がありました。


初期不良の多い製品というのは、製造管理の悪さやマニュアルの不備が原因であることが大半ですが、
返品する口実のために初期不良をでっち上げている人もいます。
メーカーや販売店は消費者の訴えを信じるしかなく、泣く泣く対応していることもあると聞きました。

実際に販売した製品のうちどれだけ返品されるものがあるのか想像もつかないし、
どれだけ正常品が含まれているのかは未知数です。

原則「お客様都合による返品はお断り」と決められていても、「初期不良品を除く」とあるため、
ガイドラインに従って迅速に返品や交換対応を取らなければならない業者は大変ですね……

で……

返品された商品を再び販売するような流れになっているのではないかと心配で、
実質的な「中古品」が数多く出回っていると思うと気持ち悪くなります……
もし通信販売の商品がこのように「たらい回し」されているのが日常茶飯事だとすると、
悪意ある利用者、いや、テロリスト同然の活動が現実的に可能であることを示しています。

返品された商品をつかまされる可能性も否定できません。

通信販売の闇が垣間見える気がします。



私はメーカーでも販売店でもなんでもないただの消費者の一人ですが、
不本意な中古品の流通や、初期不良ではないのに故障だと勘違いしてしまう人が
少しでも減ってくれることを願ってこのような記事(レビュー)を書いています。

商品を買わせるためだけではなく、買うのを思いとどまらせるレビューも必要です。

とはいえ動作が不安定でトラブルシューティングのわかりにくい製品を作るメーカーが悪いのです。
プロモーションにばかり注力しないでソフトウェアをもっと洗練させ、ユーザーの思い通りの動作を実現し、
そもそも「できないことはできない」とカタログスペック上で明記するべきです。

購入前の事前調査を入念に行う人にとっては、製品に対する過度の期待から
実際に使用したときの落差を軽減することにもなると思います。




多くの3DゲームはWindowsのスピーカー構成を「ステレオ」に設定している場合に
最良の定位を得られるようになっているのですが、G433は「7.1サラウンド」しか選択できず、
適切なチャンネルマッピングを行えないタイトルがほとんどです。

PCで「Logicool ゲームソフトウェア」をインストールすると7.1サラウンドに強制され、定位が狂います。
PS4はソフトウェアを利用できずステレオでしか動作しないため、適切な定位を得られるということです。

Amazon等のレビューでは、ゲームタイトルは書いてあってもPCかPS4かが明記されておらず、
定位の評価に関して混乱を招いています……
同じゲームタイトルでもPCとPS4ではG433のUSB-DACを使用した際のチャンネル数が異なります。

これは本当に盲点でした。

PC(7.1ch)で定位がおかしくても、PS4(ステレオ)は正常ということがあるからです。


この記事はG433を買う理由ではなく、買わない理由を読者に投げかけることになってしまうでしょう。
PS4で使う場合はステレオなので問題ないはずですが……PCはだめだ……本当にだめだ……


私もショックを受けています。

なんでLGSをインストールするとステレオに設定できなくなるの!?

多くのゲームはサウンドデバイスのソフトウェアの動作によらず、Windowsの設定に従って
音声の出力チャンネルを変更する仕様であることをメーカーは知らないのでしょうか?

ソフトウェアで「ステレオに設定したように見せかけて」もゲームは7.1サラウンドと認識してしまいます。


PCとUSB接続すると7.1サラウンドに固定されるなんて思わなかった……
ステレオも当然選択できるものだと思い込んでいました。
G533、G633、G933はステレオとサラウンドに対応と書いてありますが、
G430G433はサラウンドとしか書いてありません。

🔗http://support.logicool.co.jp/ja_jp/

ステレオと書いていない以上は公式も嘘はついていないということです。


PCゲームで定位を求めている方に誤解を与え大変申し訳ないことをしました。
G433はステレオ出力のできる別のサウンドデバイスにアナログ接続して使用するか、
ステレオにも対応するG533、G633、G933、または他メーカーの製品をおすすめします。
G433のUSB-DACよりも「PC直差し」のほうがよほど定位がいいでしょう。

3Dゲームはステレオで最良の定位を得られる設計になっていて、5.1chや7.1chで再生する場合は
各チャンネルのスピーカー(仮想スピーカー)の角度をゲーム音声と一致させることが重要になる。
多チャンネル化したところでスピーカーの角度を調整できないデバイスなど利用する意味がない。

これにもっと早く気づくべきでした……

「ステレオの定位」と、「人の聴覚が音源の位置を認識する仕組み」についての予備知識があったから
3ヶ月で気づくことができたのです。
もし何の知識もなかったら「7.1サラウンドは素晴らしい」と盲目的に延々と言い続けているかもしれません。

ステレオとして製品をアピールしても既存のオーディオメーカーと張り合うことが難しいため、
ゲーミングデバイスメーカーが「7.1サラウンド」という別の土俵で勝負をかけた結果、
もっとも重要な「定位」を犠牲にすることになってしまいました。
だめだこりゃ……

ステレオに設定することさえ可能であればG433をおすすめできたのに…残念です。
なんのためにG633やG933という上級モデルがラインナップされているのかを考えれば、
中級のG433が実に中途半端な立場であることがわかります。

っていうかG633とG933はステレオに設定できるの?

検索しても2015年前後の記事しか見つからず、ソフトウェアアップデート後の挙動についての
レビューにたどり着けないため、私には判断しかねる状況です。
もう買ってレビューすることもできないし、したくもありません;;;;;;

ステレオで動作することを確認できない以上、
私としてはロジクールのUSBゲーミングヘッドセットをおすすめできないことになりました。


メーカーと癒着している大手サイトのレビューには罠があります。
「アナログ接続によるステレオの評価」というのは、ヘッドセットのUSB-DACを介さずに行われ、
別のサウンドカードのステレオ出力を利用しているからです。
実質的にG433ではなくそのステレオのサウンドカードからの音を聞いていることになり、
何の参考にもならないし、妥当な評価であるともいえません。

誰もが知っているサイトだからこそメーカーが宣伝に利用するものなので、
必ずしも内容の信憑性や妥当性を保証することにはならない点に注意してください。


ステレオの定位のよさを知られると都合が悪いため、G433は7.1サラウンドしか設定できないようになっているのでしょうか?


ヘッドホンのバーチャル7.1サラウンドが役に立たないという話は海外のゲーマーの間では常識らしいです;;
ずっと日本語のサイトしか調べていなかったので気づきませんでした。
さまざまな英語のフォーラムを翻訳していて初めて理解することができました……

USB-DACを使わない環境で評価してもG433のレビューにはなりませんね……

ステレオに設定するためにLogicool ゲームソフトウェアをインストールせずに使うのなら、
G433を選ぶ理由がなくなります。
ステレオの定位に評判のあるほかの製品を探したほうがいいです。



「チャンネル数」や「サンプリングレート」、「サラウンド感の強弱」というのは、
人の耳が音の定位を聴覚的に認識する精度」とはほとんど関係がありません。


詳細な音響のシミュレーションもすべてステレオで行われています。
3Dゲームもこの原理に基づいて定位を表現しています。
これを7.1チャンネルで再生するメリットは見当たりません。

多チャンネルのサラウンドシステムを検討する前に、ゲームが音声をどのように表現しているのかを
知ることが大切です。


何度も言いますがゲームの定位は基本的にステレオでもっともよく再現されるため、
多チャンネル化して再生すると追加されたスピーカーの数だけ角度や距離などの条件が増えることになり、
余分な調整と(聴覚的な)相性問題なども必然的に増加させてしまうからです!

多くの人がオーディオ機材のスペックや音源の規格にばかり気を取られて
人間の聴覚的な構造を無視しているため、サラウンドが優れているという誤解に至っているのです。

多チャンネルによる定位はステレオと同等か劣ることはあっても優ることはないと考えられます。
これはヘッドホンやサウンドデバイス、ゲームのAPIに問題があるのではなく、
人の聴覚がもともと左右の2つの耳で定位を得る仕組みになっているためであり、
ステレオがもっとも合理的に音を伝える手段となるのが理由です。

どうあがいてもバーチャルサラウンドは最終的にステレオのヘッドホンから出力されるため、
リアルサラウンドのように個々のスピーカーから再生することのメリットが薄くなります。

7.1chのスピーカーが本領を発揮するには、10畳や20畳程度の狭い部屋ではなく、
一辺が10m単位の広い空間が必要です。
部屋が狭いと、5.1chすら的確な音響を再現するのが困難になります。
ほとんどのゲーマーの環境では間違いなくサラウンドスピーカーよりステレオヘッドホンのほうが
ゲームに関しては適切な定位を得られるはずです。

残念なことに「サラウンドはステレオの上位」という認識が定着したため、
それをかたくなに信じてステレオの定位を正しく評価されなくなってしまいました。

しかしこれは仕方のない話です。

今さらゲーミングデバイスメーカーは「ステレオ」を製品のセールスポイントにするわけにはいかず、
「7.1ch」かそれ以上の付加価値をもって消費者にアピールしなければならなくなったからです。

実際「ステレオがいいよ」と言っても、
古臭いwww」「なにその懐古厨みたいなやつwwww
と解釈されてしまい、購買欲をそそるどころか敬遠される可能性が高いでしょう。

よく見ればメーカーも「7.1サラウンドのほうがステレオより定位がいい」などとは言っておらず
消費者が数字の大きいほうを優れたものとみなして購入しているだけというのが現状です。
対応をうたっているだけで「定位がよくなる」とは一言も言っていません。

メーカーは「優良誤認ぎりぎり」を狙って商売しているようです。
メーカーがホラを吹いているのではなく、消費者が誤解を広めているという悲しい現実があります。
これは現代のレビューのではないでしょうか。

消費者による公正かつ積極的なレビューが、かえって間違いを広めることになってしまった………




決してステレオを「懐古主義」として馬鹿の一つ覚えのように連呼しているのではなく、
ゲームの音声はもともとステレオで設計されているということが肝心なのです。

PS4(コンソール機)、アナログ接続、ソフトウェアをインストールせずにUSB-DACを使用する場合、
「ステレオ」で再生されるため正しい定位を得られます。



メーカーは単に消費者の求めているものを売りたいだけである。
マーケティングの基本です。
製品の中身を二の次にして売ることを最優先するから儲かるようになっているのです。




一体どのゲームタイトルなら7.1サラウンドの恩恵を受けられるのかさっぱりわかりません。


同一タイトルなのに7.1サラウンドで定位がよくなったという人と悪くなったという人がいるのは、
何が原因であるかまだ特定できない状態です。


もう購入から4ヶ月も試行錯誤を続け、問題が解決しないままというのは非現実的であり、
ステレオなら正常に再生されるのだからステレオのデバイスで使えばいいんじゃね?
ということで妥協している状況です。






G433ではなく別のステレオのデバイスで再生すると正常に聞こえます。
だから私はさんざんステレオのほうがいいと書いているのです。。



コンソール機やスマホなど、とにかくPC以外の端末に接続する場合は
G433はステレオでしか動作のしようがなくなるため、定位の問題は起こらないと考えられます。


……



私にとっては高い授業料(G433)を払って「ステレオの定位のよさ」を再認識させられただけでした。
ほんとがっかりしました。

最近、多くのメーカーから「7.1サラウンドのUSBヘッドセット」が続々と発売されていますが、
いずれもステレオ信号に処理を加えたバーチャル7.1サラウンドであることと、
ステレオに設定可能であるかどうかが判断できない製品がほとんどのため、
私としてはおすすめすることはできません。がっかりさせたくないからです。

どうか自己責任で購入するようにしてください。




オーディオシステムそのものが7.1chである場合、再生するソースがステレオのままでは
音響的な整合性が崩れるためフォーマットを合わせる必要があるというのはわかるのですが、
そもそもステレオのヘッドホンが大前提の場合には当てはまらないのではないでしょうか。

「モノラル」の音声を「ステレオ」のシステムで再生すると片方のスピーカーしか音を出すことができませんが、モノラルの信号はステレオのフォーマットへ変換することができ、左右のスピーカーから同一の音を出すことが可能です。

これと同じように「ステレオ」を「7.1ch」に変換することができるとしても、
存在しないチャンネルを生み出すことは原理的に不可能であり、
あくまで「ステレオのサラウンド」であることには変わりがありません。


何度も書いていますが、まず「7.1」という数字を見て「ステレオよりいい」と勘違いが起こり、
誤解が定着し、ゲーミングオーディオの世界に浸透したというのが私の考えです。

「人間の聴覚」について多少の知識があれば、「耳は2つしかない」という事実に気づき、
多チャンネルの音声を複数のスピーカーから再生させることの意義というのが、
ヘッドホンのような耳に密着する機材ではなく、リビングやホールのような広い空間に限定されるのだと
理解できるはずなのです。


ゲームの音声をよりリアルなものにする「HRTF」のような技術に関しては、
いわゆるMODを導入してサウンドプログラムそのものを変更できるゲームでは有効かもしれませんが、
サウンドデバイス側で汎用的に処理することが可能であるかどうかは疑わしいです。
もちろんHRTFも本質的に「ステレオ」であり、多チャンネルの音声信号ではありません。

MODはソフトウェアで処理される部分なのでデバイスの能力とは無関係です。
ステレオのサウンドデバイスならどのような製品でも最適な音声を再生できるはずです。

「ハードウェアアクセラレーター」という概念は現代の3Dゲームにはほとんど関係ないものだと考えてください。
ソフトウェアで音声も定位も表現され、ハードウェアはただそれを再生する仕事しかしていないはずです。





映画のDVDやBlue-rayの音声は収録の時点で再生するチャンネルが決まっており
ゲームのようにリアルタイムで音が生成されることはありません。
ゲームは主人公の位置や振る舞いであらゆる音の発生と聞こえ方が変化するのです。
つまり再生するチャンネルよりも音源単位で処理する能力が重要になるため、
多チャンネル化はむしろ不都合なことが多く、定位を損なう場合があります。

具体的には、音源の反対側に逆位相の成分を追加することで音の広がりを強調しています。
一見よさそうな気がしますが、音源が左右や前後から同時に聞こえる場合は困ったことになり、
逆位相の成分が干渉して音の方向がわかりにくくなってしまうのです。

さっきも言いましたが、バーチャルサラウンドのような処理は信号の劣化を引き起こすため、
本来の音の再現を妨げ、定位をぼかし、いい結果をもたらさないものなのですよ。






ヘッドホン・イヤホンのように両耳に密着する距離にドライバーユニットがある場合、
左右から発せられる音は互いに混ざり合うこと(クロストーク)がほぼありません。
左耳は左耳だけ、右耳は右耳だけの音を聞くことができ、3Dゲームのサウンドは基本的に
その環境できちんと定位を得られる設計になっています。

スピーカーおよびサラウンドスピーカーの場合、各スピーカーの音は混ざり合いながら左右の耳に到達します。

鋭い人はもうわかったと思いますが、バーチャルサラウンドの原理はこういうことなのです。

つまりステレオのヘッドホン・イヤホンから再生される左右の音声に対して、
ソフトウェア処理で本来の音声にはないクロストークを追加することによってサラウンドスピーカーの音響を再現しているというわけです。

クロストークは簡単にいえば、ステレオスピーカーの左チャンネルの音は「右耳にも届く」ということです。
この「左チャンネルの音が右耳でも聞こえる」状態を再現したものがバーチャルサラウンドの本質です。

ヘッドホン・イヤホンで常識的な音量で聞いている限り決して発生しないクロストークを意図的に生じさせ、
あたかも自分の周囲にサラウンドスピーカーが設置されているような体験ができるのです。





私がプレイした中で例外的なゲームの一つに「スカイリム」があります。
スカイリムは音声データが5.1chで収録され、ステレオに変更するオプションがありません
ステレオのデバイスで再生すると音量がかなり小さくなる問題があります。
5.1サラウンドで再生すると本来の音量が得られるのですが、G5で試してみたところ、
どうも音量が左に偏ってしまい、短時間で耳に違和感を覚えるようになりました。

幸いスカイリムには「HRTF MOD」という、5.1サラウンドをステレオへ的確にダウンミックスするファイルがあり、
簡単に導入することができ、適切な環境でプレイできるようになっています。



極端な話、ステレオのサウンドデバイスに「7.1」と書いておくだけで売り上げが倍増するような、
情報に疎い人をだまして大儲けする悪徳商法が出てこないか不安になります。

スポンサーつきのプロゲーマーはその商品を気に入っているのではなく、メーカーの宣伝を代行しているだけで、
実際のゲームプレイでは使用していないこともあります。
「プロ御用達」というのを鵜呑みにしないでください。

プロといってもゲームのジャンルはいくつもあり、格闘ゲームで音の定位は特に重要視されないでしょう。

YouTuberやプロゲーマーに憧れる人が珍しくない時代ですが、
この世の多くは「名誉と金」で動いていることを覚えておいてください。

お金を積んだだけ商品が広く知れ渡り、たくさん売れるようになるという単純な原理に基づいているのです。

しかし、知名度の高さと実際の商品の中身はまったく別の話です。


結論:私の環境ではG433のUSB-DACが7.1サラウンドにしか設定できず、
ほとんどの3Dゲームで定位が失われてしまうため、ゲーム用としてはまったく使えない状況です。
よく調べなかったのが悪い(ステレオに設定できないというのは盲点としか言いようがない!)
のですが、USB-DACに期待していた私としては最低評価をつけます。
「ソフトウェアをインストールするとステレオで動作できなくなる」ことを知っていれば、
こんなもの絶対に買わなかった。
ヘッドセット単体としては軽量で装着感はいいのですが、遮音性が低く、音量を上げがちになり、
耳を痛める原因になりそうなので注意が必要です。






ヘッドホン・イヤホンの種類やサウンドデバイスの品質よりも、イコライザーの調整にコツがあるのではないかと考えています。

サウンドデバイスが「フラット」としているイコライザーは「物理的にフラットな音圧」であり、
「聴覚的には中音域が強すぎる」ことがほとんどだからです。

ためしに250Hz~4000Hzの音域を下げてみたところ、相対的に低音がよく聞こえるようになり、
聞き疲れする奇妙な圧迫感がほとんど解消されました。

人間の聴覚は、物理的に等しい音圧レベルであっても周波数によって聞こえる大きさが異なるという特性があります。

特に2000Hzから4000Hzの音がもっとも「大きく」聞こえる傾向にあり、
物理的にフラットなデバイスで再生するとそれが強調されすぎてしまうのです。

イコライザーで中音域を下げてみてください。

多少の個人差はありますが、私は250Hz~4000Hzを下げると「聴覚的にフラット」に聞こえるようになりました。
その状態から、ゲームに必要な音域をブーストしていくことで最適なイコライザーを設定することが可能です。

これは本当に盲点でした。

てっきりイコライザーの「フラット」というプリセットは聴覚的にフラットな音質だと思っていたのですが、
実は物理的にフラットという意味であり、中音域が主張しすぎるものだったからです。

フラットな音質のことを理想だとか至高だと考えている人は多いと思います。
それは大きな間違いです。
イコライザーをかたくなにフラットのまま運用し、実際には中音域がブーストされた音に慣れてしまっているのです。

もし私と同じようにずっと「イコライザーはフラット」で使用してきた人は、
だまされたと思って中音域を下げてみてください。

これまでの思い込みに反して、非常にクリアで聞き疲れのないきれいな音質に聞こえるはずです。

こんな重要なことなのに検索してもまったくヒットしないのは、みんな聴覚のメカニズムを知らないか、
不都合なことがあるので意図的に伏せているのではないでしょうか。

イコライザーのリファレンスやプリセットなどという概念は置いておき、
自分の耳で聞いて各音域がフラットに感じられるように調整することが一番大切なのです。
聴覚というのは本当に個人差が大きいため、自分で実際に調整しなければなりません。





G433をSound BlasterX G5に接続して実況した動画


G433付属のUSB DACは使っていません;;参考にならず申し訳ないです。




G433をPS4のコントローラー(Dualshock4)に接続して実況した動画


音量は大きくて明瞭に聞こえますが、声が割れ気味で、かすれた感じになってしまいます。
マイク入力の遅延が少なく、G5と比べると圧倒的に優秀です。

以前からゲーミングヘッドセットはどのメーカーもケーブルの接触不良や、
ボリュームコントローラーの故障や、ドライバーユニットの結線ミスや、
個体差によって本来の性能が発揮できていないとみられるトラブルから返品が相次いでいます。
返品は消費者に認められた権利であって、購入した商品が説明と違っていたり、不良品だったり、
体に合わなかったりといった正当な理由があれば基本的に受理されます。

残念なことに店側が、返品されたものを検査もせずにそのまま販売している可能性があります。
不良品が消費者を転々としているとしたら……ロシアンルーレットのようなものです。
消費者には、購入しようとしている商品が「そもそも正常か」を判断する手段がありません。

これは本当に深刻なインターネット通販の闇です。

極端に価格の安い商品は、まともな検品も管理もされていない可能性が高いので個体差が激しいです。
価格の高い商品であっても、「開封済み」「すでに使用された感じがする」ものは非常に怪しいです。
輸入品というのは、税関を通る際に「開封」して中身を検査される場合があるのですが、
まともなメーカー品であれば国内で改めて梱包して販売する流れになっているはずだからです。
そのためにどうしても人件費が上乗せされ、性能や機能とは不釣り合いな価格になってしまうわけです。

「開封済み」だからといって「返品されたもの」とは限りません。
税関の検査によるものか、一度使用して返品されたものなのかが判然としないのです。

ゲーミングヘッドセットの多くは外国製であり、日本国内で作られたものは皆無といっていいでしょう。
輸入品の箱が潰れていたり破れていたりするのは仕方がないのです。
箱を含めた製品の品質を保証するとなると価格に跳ね返ってきてしまいます。
3000円のものが3万円になったら買う気が失せるのではありませんか?

購入後、メーカーサイトで製品登録してから返品してしまう人がいるのかもしれません。
それを店が販売するとしたら実質的な中古品であり、
正規保証が無効になるどころかシリアルナンバーが重複し、
正規品なのに偽造品と判断されることもありえる話です。

デバイスを使用するにあたって純正のソフトウェアをインストールする際、
製品登録も行うようになっているものがあります。
登録後、使用して初めて不良や相性問題に気づいて返品しても、
登録された情報はそのまま残ってしまうでしょう。

つまり「偽物を買わされた」という苦情があとを絶たないのは、
通販の返品システムの欠陥に原因があるからではないでしょうか。


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11 件のコメント:

  1. 初のロジクールヘッドセットを買い、サイドトーン問題について検索した結果このブログを見て解決することが出来ました。ありがとうございます。
    只、PUBGには不向きだったんですね・・・。amazonでPUBG推奨など素人が混乱するような商品名は避けて貰いたいものですね・・・。

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    1. 取扱説明書にも記載されていないサイドトーンの件は困りますね…解決できてなによりです。

      最初はまともな商品名だったのですが、いろいろなヘッドセットやマウスに【PUBG JAPAN SERIES 2018推奨ギア】の一文が冠されるようになって「見ているページを間違えたかな?」と目を疑うような改変が行われてしまいました。
      事情を知らない人にとっては災難ですね;;

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  2. G35が物理的に破損したので導入したてのワタシ、とりあえず言える事はメインの出力が弱いんじゃねぇかなぁって。

    横の音強化するのはいいけど正面の音弱いんですが何ですかこれゴミですか?

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    1. G430やG433を使用した人のレビューで
      「正面や真後ろの音が聞こえない(異常に小さい)」
      「左右の音が極端に偏る」
      「真横の音が無音になる」
      「5.1ch音源を再生すると左側の音量が妙に大きく聞こえる」
      というUSB DACかロジクールゲームソフトウェアに起因するトラブルを何件か見たことがあります。

      私もいくつかのゲームタイトルで同様の問題が発生し、困り果てた末、ソフトウェアに致命的な問題があると判断しました。
      正面の音がほとんど聞こえず、真横から出ているようにしか聞こえません。
      G433のUSB DACを使用するのではなく、ステレオで動作するデバイス(たとえばSBX-G5やスマホのイヤホンジャックなど)に接続すると正しく音声が出力されることを確認しています。

      しかしUSB DACを使用しても問題なく再生されているという人もいるため、根本的な原因が特定できていません……

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  3. 非常に参考になりました。分かりやすい解説ありがとうございます。
    PCゲームデバイスのレビューを検索すると、アフィ用の提灯記事しか見つからず辟易しておりました。
    また拝見させて頂きます。

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    1. ありがとうございます!
      今後も随時、更新と訂正を続けていきますのでよろしくお願いします。

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  4. ブログ拝見させていただきました。大変参考になり、感謝しております。
    一つ確認させて頂きたいのですが,g433をsbx-g6を通じて接続した場合は,ステレオヘッドホンとして扱われるのでしょうか?
    また、sbxの設定の中にサラウンドという項目があると思うのですが、これもステレオの信号をバーチャルサラウンドに変換している、ということなのでしょうか?
    ご返答お待ちしております。

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    1. 匿名さん
      ありがとうございます。

      SBX-G6をPCに接続し専用ドライバーがインストールされている場合、Windowsはステレオ・5.1ch・7.1chのいずれかで動作させることができ、最終的にステレオとしてG433へ音声を出力します。

      Windowsの汎用ドライバーのみの場合や、コンソール機とUSB接続している場合はステレオで動作し、SBXのサラウンドはステレオの信号をバーチャルサラウンド、音の広がりを誇張したエフェクトをかけてG433へ出力します。
      サラウンドを無効にすれば純粋なステレオを再生することができます。

      Dolby Digitalに対応した音源を光デジタルケーブルでG6に入力する場合、5.1chで動作させることができ、最終的にステレオとしてG433へ出力します。

      どのような環境でもG6の出力端子はステレオ(3極のライン出力と4極のヘッドセット)のため、「最終的にステレオとして出力される」ようになっています。

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    2. そうなんですね。理解が深まりました。
      本当にありがとうございます!

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  5. 1年前の記事へのコメント失礼します。

    私はsteamにて配信されているironsightというFPSをやっているのですが、以前まで使っていたG430の調子が悪くなり、発売当初よりも値段が下がっており、見た目も好み(G430の水色のイヤーパッドが個人的には好みではなかった)と感じていたためG433を購入しました。

    しかし、いざLogicool G HUBを使用しつつUSB DACを使用して接続するとゲーム内の音に違和感を覚えました。(イコライザーをいじっていないにもかかわらず爆発音などの低音が響く、全体的にこもったような音になる、心なしか足音、位置が聞き取りづらく感じる等(設定によっては改善できるかもしれませんが...))。

    アナログで接続している場合や、普段YouTubeを見ている時などにはあまり違和感はない気がするのですが、この仕様は完全に予想外でした。G502というマウスを使っているためlogicool g hubをアンインストールするわけにもいかないためなんとも不服です。

    ゲーミングデバイスにありがちな奇抜なデザインでもなく、着け心地や本体の軽さに関してはそこまで不満に感じてないためなんとも残念な仕様に感じましたね。
    仕方のないことですがネット上のレビュー等は"定位が良い"などのものが多く、また調査不足によりこの仕様に関しての記事をあまもう少し早くにこの記事を見つけることができなかったのが悔やまれますね...(笑)

    1万をきる価格だったのがせめてものすくいかもしれません。ほかのロジクール製の7.1ch対応のヘッドセットも同じような仕様なのであれば、次回以降は他社のものもありなのかもしれません。(保証面で良い対応のイメージがあったもので使っていましたが)

    長々と駄文失礼いたしました。

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    1. 匿名さん
      ありがとうございます。

      私はG603を使用しておりますが、設定はマウスのメモリに保存し、Logicoolのソフトウェアを導入せずに運用しています。
      デバイスメーカーの、とりわけサウンドに関わるソフトは極力使用しない方針です。

      マルチチャンネルやエフェクトを無効にできるSoundBlasterX G5を先月末まで使っていました。
      しかし新しく購入したマザーボードのサウンド(ALC1220)と比較して少なくとも「1フレーム以上の遅延」のあることが確認され、音声出力のレスポンスの悪さが明るみになったため、使用するのをやめました。
      (FPS以外のゲームでさえ音の遅延が気になります……)

      まだ断定はできませんが、USBで接続するゲーミングオーディオデバイスには同様の遅延のある可能性があります。

      DTM用のUSBオーディオインターフェースの遅延が少ないとされているのは、ゲームサウンドとは本質的に異なるWASAPIやASIOといった排他的なドライバーを用いる場合であり、複数の音源を同時に扱うゲームのプログラムには適用されません。

      そのためLogicool製か7.1chであるかによらず、USB接続のヘッドセットにはわずかな音の遅延が認められる可能性があり、それも考慮して選択する必要があります。

      「あとから事実に気づいて損をした…」ということがあっては困りますからね;;

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