2018年10月19日金曜日

小指と親指の先をつけて手首に筋が浮かび上がる

 これは長掌筋(ちょうしょうきん)という筋肉で、樹上で生活する霊長類では特に発達している部位。
しかしながら人類の手の構造上、長掌筋は実際には使われていないため、人によっては失われていることがあるそうです。

「進化」と「退化」という言葉はイメージが先行して正しく理解されにくいものなんですよね。
生物学的にはどちらの言葉も「進化」とみなせるし、「適応」と解釈したほうがわかりやすいでしょう。

たとえば「ヘビの足」は「退化」していますが、ヘビは足を失ったことで他の爬虫類とはまったく異なる
生活様式を確立しているため、「進化」と考えることができます。

進化と退化を俗的なイメージで用いるとすれば、「発達」「衰退」と置き換えたほうがいいでしょう。
長掌筋が発達しているからといって優れているわけでもなく、
長掌筋が衰退しているからといって劣っているわけでもないからです。

「使われていない器官が失われた」のは進化とも退化とも捉えることができ、
俗っぽい優劣を示しているのではありません。

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